第60話 説教タイム
配信終了後、ギルド職員に捕まり応接室まで連行されました。
三人娘とマネージャーさんも一緒です。
現在鬼の形相の福崎さんの前で正座しています。
「田島さん!SSSランクに上がったからって何やっちゃってくれてるんですか!」
「すみません……楽しくてつい……」
「つい、じゃないんですよ!三人娘は経験者とはいえアイドルなんですよ?深層なんて殆ど情報がないのにBランクの探索者をつれていくなんて……正気ですか!いのちだいじにっていつも言ってますよね!?」
下層以下のモンスターは探索者の強さを感じとれるのかランクが低い探索者がより狙われやすい。
そのためギルドとしても高ランクと低ランクがパーティーを組む際はランクを合わせるように推奨している。
推奨なので守らなくても罰則はないので影響はない。
「今の深層はモンスターが殆どいないってわかってたので……3人をつれても影響がないかなーって。あと深層の6区までならモンスターが出てきても俺が対応しますし」
「そりゃ、田島さんなら問題ないでしょうけど……探索者として、最低限の常識を持ってください!」
「ソロ活動15年なので許してください……あと正座といていいですか……」
パーティで潜った経験なんて数年ぶりなんですよ……
その後、三人娘とマネージャーさんも怒られました。
ソロ活が長すぎる俺にパーティーを依頼するなとか、一般常識が通用しないとかいろいろ……
いや、常識はありますよ?
ちゃんと深層に行ったときにEランクだからアイテム持ち帰らなかったですし?
あ、それは関係ない?スミマセン
「……さて、個人的にいいたいことが終わりましたので、ギルドとしての仕事を始めたいと思います」
「えー、個人的感想を優先したんですか?」
「……後数時間正座しますか?」
スミマセン、許してください。
流石に23時を越えたので説教タイムは終了した。
数年振りに正座して、足の感覚がないよ……




