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第48話 素材の買取ってどうなんです?

「おー、これがSSSランクのギルドパスですか。思ってたより普通ー。てっきりもう少し圧があるものかと思ってましたよ」

「……そんなラノベみたいに金とか銀とかに変わる訳じゃないですから」


福崎さんから呆れられました。

今日から正式にSSSランクになった。

ギルドパスも新しいのが来た。

純金製とかを期待していたけどそんなことはなく、名前の横にSSSの刻印が追加されているぐらいで前のギルドパスと変わりはなかった。

いやー、ブラックパス的な真っ黒な感じか、ビガビガに光っているもんだと思ってたよ。


「SSSランクになったことで国や国際ダンジョン連盟からの依頼が来るようになります。ほとんどが強制参加になるかと思いますが、その代わり各国から援助を受けることが出来ます。詳しくはこの冊子を読んでおいてくださいね」

「……思ったより分厚いですね。読む気がなくなるー」

「ちゃんと読んでくださいよ……税金の一部免除とか一般人からしたら垂涎の内容なんですから」

「なん……だと……!」


税金の一部免除!それはありがたい。

最近値上げだの増税だので家計が辛かったからとても助かるー。

電気料もガス代も上がっててもうぎりっぎりだったのよ……


「今日の話はこれで終わりです。なにか質問とかありますか?」

「あ、SSSランクの方は特にないです。強いて言うなら以前から話してたコラボの件をお伝えしようかと」

「あー、ダンジョン三人娘の。ギルドパスが受領出来たらって言ってましたけど、今日行かれるんですか?早いですねー」

「ですねー。昼前に終わるって聞いてたので、15時に集合して17時から開始する予定です」


ギルドパスがないからダンジョンに入らなかったので。受領出来たらすぐに行きたいよね。

ってことでマネージャーの馬見塚さんと打ち合わせで日程をつめていた。

善は急げってやつです。


「どこまで潜るかはサプライズで配信開始時に言おうと思うんですけどね。そういえばダンジョンの素材って買取ってどうなるんですかね?一応持って帰る予定ですけど」

「あー、そうですね。さっき渡した冊子にも書かれているんですけど、SSSランクになったらダンジョンで採取した素材等は可能な限りギルドで買取させていただきます。まぁ探索者の権利もあるので、今回の採取した素材のうち、半分程度買取できればと考えていますよ」

「……半分ですか、なるほどなるほど」

「……何ですかその反応は」


またジト目で見られてしまった。

いや、ねぇ?

せっかくSSSランクに上がったんですからねー。


「いや、ちょっと本気を出そうかなーと思ってたので」

「……本気の度合いがわからないので何ともですけど、今回は国も買取に参加する、と連絡があったので普通に買取して貰えるかと思いますよ」

「お!じゃ大丈夫ですかねー。いや、この前アメリカのオークションでエリクサー10ダースが約1兆8000億で落札されてたじゃないですか」

「……あのエリクサーはダンジョン深淵から初めて採取されたエリクサーですし。しかも10ダースとなればあの額でも安いと言われてますからね?」

「1ダースぐらいなら頑張れば今日の配信中に集めてくるんですけど、福崎さんも1本要ります?ポーション系は内臓系も治療してくれるし、ついでにお腹の脂肪も減らしてくれるんですよ。その上位種のエリクサーなら内臓からナイスバディに!」





……あ、福崎さんが倒れた。




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