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第374話 隠密系ってやつですにゃ!

「ダンジョンとぶつかったって蔵の地下にダンジョンがあるんですか?深層まで通じてたり?」

「サテュロスのお方。残念ながら階層はそんなになかったですにゃ……どうも横に長いタイプのダンジョンでしてとりあえず走り続けたら外に出ることが出来ましたにゃ」


ダンジョンは白川に繋がる排水溝まで伸びていたそう。

モンスターはいないけど、ヒヒイロカネの鉱脈とかはあったのでいつモンスターが出現してもおかしくないって。

これもギルド報告案件ですね……

……これでどーにか穏便に済まないかなー。


「なーんじゃ。深層まで繋がっとるならあの蔵に転移魔法を仕込もうと思っとったのに。けどダンジョンからの魔力があれば安定できるか?」

「ニャニャ!確かに!魔力があればポータルを作ることは出来ますにゃ!しかも御仁、転移魔法が使えるんですかにゃ!それは凄い!御館様は凄い方々と知り合いなのですにゃー」

「……その御館様って呼び方やめません?俺は田島亜来太っていいます」

「いえいえ、このお屋敷にお世話になるのです。御館様とお呼びせずになんと呼べばよろしいのですにゃ!」


……まぁ、それもそうか。

って、蔵から出れたなら深淵に帰れば良くない?

深淵なら白川は熊本城の地下まで行けば帰れそうだけど?


その話を振ったらフェリダーさんは悲しそうな顔をした。


「私リキッドメタルキャットは隠密行動がメインなのですにゃー……ボス部屋のモンスターがかてないのですにゃー」

「いやいや、深淵のモンスターなんだからボスぐらい余裕でしょ」

「あ、あーさん。そういうのはへ、偏見ですよ。深淵でもサポート特化や隠密特化でせ、戦闘ができない種族もいるんです。り、リキッドメタルキャットは機動性も高いからげ、激レア種族だったりするんですよ」

「そうそう。ウルテカやフラクシアのモンスターが基礎戦闘力が高いだけで普通は戦闘に強いモンスターって割合少ないのよ。ヒトだって全人口の内探索者の割合って少ないでしょ」


あ、確かに!

探索者って今じゃメジャーになったけど全世界的に見たら割合少ないよな。

特に日本だと専門探索者は少ないもんね。

基本副業だしね。


俺も副業扱いだからねー。








「あれ?じゃガーディアンマンティコアとか使役出来なくない?ガーディアンマンティコアってドラゴンクラスの強さだよね?」

「にゃ、あれは寝ている時に自分の分身体を飲み込ませて脳をグリグリやって乗っ取ってますにゃ。モンスターならほぼ100パーセント使役できますにゃ」

「グロ!やっぱヤバいやつじゃん!」





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