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第361話 色んなところで意見交換

やっとこさ落ち着いてきた14時。

子どもたちはお腹いっぱいになったのでお昼寝タイム。

しっかり寝て大きく育てー。

大人は大人でワイワイ騒いでいる。




「……なるほど、解毒薬の効果を上げるために毒モンスターの素材を使うなんて!発想がなかったです」

「ポイズンワイバーンなどの吐瀉物に毒が含まれてるやつには自身が毒に犯されないように防衛する毒素も含まれとる。死天ドククラゲはほぼ全てのモンスターの解毒に使えるから素材を集めておくに越したことはないぞ」

「ランファ、死天ドククラゲは真面目にやばいモンスターだってこと伝えなさいよ。あれから触手一本取るだけでどれだけの労力がいるか、自分が1番分かってるじゃない」

「……ロクさん、そのへん詳しく教えてくれません?」


谷尾崎さんはランファたちと薬品系の話をしている。

確か毒霧期でもある程度動けるように解毒薬を開発してるんだっけ?

亜人でも恐れる毒霧期、そう簡単に解毒できると思えないけど出来たら探索楽だよね。

モンスターがいないから素材取り放題だし。




「へー。北側はほぼダンジョン農家になってきてるんですね。ギルドでも知らなかった」

「そうですねぇー。そもそも農地が少なくなってきてるから全体的にダンジョン農家が増えてきてる印象ですねぇ。まだ始めたばっかりで収穫まで漕ぎつけている人は少ないですけどぉ」

「俺んとこにも野菜育てたい!ってやつが来てますよ。肥料集めの目処があればやればやるだけ儲けが出るって」

「ギルドに発注すれば問題ないですね!キロ数十万ぐらいしそうですけど!」

「「違いない!!カンパーイ!!」」


ギルドの人とゴン太、保部は農業トークに花を咲かせている。

話を聞いているのはこの前受付にいた渡鹿さん。

バイトだけどちゃっかりついてきてる辺り流石ですね。


モンスターの骨とか肥料にすると普通の野菜であってもバッキバキに育つからね。

うちの地元、元々が温泉が湧くこともあって肥沃な土壌だからなおのこと野菜が育ちやすい。

けど、同じ町内でも北と南じゃ土壌が少し違うから育ててる野菜も違うそうだ。



……原因が俺ってことになるのは置いておいて。

ダンジョン野菜が定期的に取れるようになれば食卓も豊かになるよね。

今日子どもたちもモリモリ食べてたし。

肥料作成とかは農協が頑張ってもらえればいいよね。

頑張れ、農協。



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