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第353話 コンロの準備

翌日、9時頃からスタンバイ。

会社からバーベキュー道具一式を借りて来て、設営。

一応新しく買って来たバーベキューセットもあるけど人数が多いからねー。


「先輩!こっちの設営終わりました!」

「こっちも終わりましたー。炭はまだ火着けなくていいですよね?」

「こっちもおっけーでーす」

「ありがとう!助かったよー。とりあえず家の中で休憩しててー。時間になったら呼ぶからー。ほんと休みなのにすまんねー」

「「「肉奢ってくれるならオッケーです!」」」


元気でよろしい。

バーベキューコンロをセッティングしてくれたのは会社の後輩、三原くん、世羅さん、尾道くん。

3人とも1人暮らしだそうで食費出すって言ったら手伝いに来てくれた。

マジで助かるわー、余った食材とか渡すよー。


「あらたー。ギルドの方が来たよー。差し入れ貰ったから冷蔵庫に入れておくね」

「なになに?お菓子とか?」

「これこれー」


ゆりが紙袋を持ってこっちに来た。

後ろにはギルドの谷尾崎さんと受付の方々総勢6名。


「ご無沙汰でーす。谷尾崎でーす。今日はよろしくでーす」

「よろしくお願いしますね。この前はお疲れ様でした」

「いえいえー。身から出た錆ってやつなので……1週間カンヅメは辛かったです……」


谷尾崎さんはこの前、ティム君からこっそりお茶を貰ってた件で本部から色々聞かれて、更に仕事をしこたま振られたそう。

まぁ、バフ効果が高いお茶を、スーパーのティーバッグと同じ値段で買ってたのは流石にね。

けど、谷尾崎さんが研究してくれたおかげでモンスターの骨粉から取れる魔力の成分効果が発見されて肥料の効果が数倍に跳ね上がったそう。

すでに農家には出回ってるそうで秋の収穫が待ち望まれてるそう。


「とりあえず差し入れでSwiissのリキュールポテトとショートケーキです。あとは長嶺支部長からお酒とソフトドリンクです」

「それはありがとうございます。長嶺さんは今日来られないんでしたっけ?」

「ですです。緊急会議に呼ばれたそうで。いおり……じゃなかった福崎も同じくですねー」


ありゃ……福崎さんも来ないのか。

日頃ストレスをためてたからここで発散してもらおうと思ってたんだけど仕方ない。

また今度差し入れ持っていこう。


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