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第349話 ゴン太からの電話

テスカさんと明日の予定について話し終わってスマホをきるとまた電話が。

今度はゴン太から通話だ。

……一旦切るか。


スマホを片付けてお肉を冷蔵庫に直してっと


テロテロテロン!テロテロテロン!


……出るか。


「なんだよゴン太」

『お前、さっきの電話気づいてきっただろ!ちゃんと電話でろよ!』

「わりーわりー。片付けで忙しかった」

『本当かよ……ま、いいや。それより明日の食材なんだけどよー』

「お、シゲさん魚釣れた?」

『おうよ。さっき持ってきてくれた。白絹鮎が18匹、岩波山女魚が24匹だな。どれも尺サイズだぜ』

「マジか!シゲさんどこまで潜ってきたんだよ……」


岩波山女魚は川系ダンジョンの最深部、深層クラスまで潜らないと出てこないレアモンスター。

しかも尺サイズとなると年1市場に出てくるかも怪しい超レア。

シゲさん、本当釣りだけしか興味無いからなー。

ま、ありがたいんだけどねー。


『とりあえずお金は後日受け取りに来るってさ。口座振込の方がいいと教えたんだけどなー』

「シゲさんの性格だと現ナマ見ないと気が済まないんだろ?運ぶの手伝ってやれよ」

『……数億円運ぶの初めてなんやが……しかも軽トラて……』

「俺も現金でこんな大金下ろすの初めてやったぞ。今とりあえず地下室に置いてあるけども、運ぶの苦労したぜー」

『やっべーな。強盗に気をつけろよー』


そこはちゃんと警備会社に連絡してガチガチにしてあるからね。

そもそも禍々しいこの家に入ろうとするやからがいないから。

平和な住宅街ですから。


「じゃ、明日よろしくなー。あ!そうだ。藁とかあるなら持ってきてくれね?カツオ、藁焼きにしたいから」

『藁かー。流石に持ってねぇなー。い草ならあるけど』

「……何でい草持ってるんだよ」

『いやー、八代で畳にハマった奴がいてなー。い草育ててから畳にするんだ!って言って畑で育ててるんだよ』


まぁい草も藁も変わらんか。

とりあえず余ってそうなら持ってきてもらうか。

これでカツオの藁焼きもできるな!


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