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第348話 テスラからの電話

テロテロテロン!テロテロテロン!


「とーちゃーん。スマホ鳴ってるー」

「マジかー。ちりちゃんーこっち持ってきてー」


肉を捌いていると不意にスマホがなった。

とりあえず肉20キロ分、串にさせたから良しとしよう。

これでなくなったら直火焼きで焼きますよ。

まだ30キロあるしね。


手に着いた脂を拭き取っているとトテトテトテとちりちゃんが走ってきた。


「とーちゃん。はいスマホー」

「ありがとねー。ちりちゃん偉いぞ!」

「へへへー」


うん、娘可愛い。

スマホを見ると電話先はテスカトリポカ、もといテスラさんだった。


「はーい。もしもしー」

『やぁやぁ、あーさん。元気してる?』

「してるしてるー。最近は色々あって大変だよー」

『ハハッ。元気そうでなにより。それで電話した理由なんだけど、明日時間は13時からで間違いなかったかい?大阪からシンカンセン?で行く予定だけど座席が取れなくてね。多分着いても夕方になるかもね』


そういえばもう『四つの太陽』のメンバーは日本に入ってきてるんだっけ。

確かテレビ取材か何かを受けてからこっちに来るって言ってたな。

流石SSSランク、注目度が違うねー。

俺?俺は配信で喋ってるから取材受けなくていいの。

……地味で絵面が映えないからじゃないから!


「おっけーおっけー。肉は十分用意してるから大丈夫さ。事故には気をつけて来てくれよな」

『了解。こっちもお土産を用意してるから楽しみにしててね』

「……まさかと思うけどウルテカのブツじゃないよな?」

『フフッ。そこはノーコメント』


やめてくれよー、一応ギルドから紹介された物件でもあったからギルドの職員さんも呼んでるんだぞー。

そんな席でウルテカ……もとい深淵の素材なんて出された日には……

福崎さんが修羅と化してしまう……!


……足のマッサージ今から始めておこうかな。





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