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第325話 タコだ!

「カニは配信外で取ったし、エビとカツオも手に入った。他にいるやつあるかな?」

「後は、根魚とかかなぁ?タイとか祝い事には喜ばれるしぃ」


タイか!いいねー。

お祝い事と言ったらタイの尾頭付き!

うちでも1回だけ、100歳を迎えたひいばあ様の祝いの席で見たことあるだけだよ。

バーベキューに合うかは微妙だけど、引越し祝いの席にはいいよな。


:これ以上モンスターを狩るのか……

:どんな料理するねん……

:タイ系のモンスターっていたか?

:ロックイーターがいる。正式名称忘れたけど魔水晶を食べているイシダイの仲間

:ロックイーターとヨカモンタイが居たな。

:ヨカモンタイは九州にいるタイだよなー。確か大分産が有名〈10000円〉


「タイもいいけどタコもどうよ?ぷりっぷりのタコは刺身でも美味しいぞ」

「タコ?」

「タコなんて見つからないだろぉ?あいつらは警戒心が強いからおいそれと見た事ないし……」

「ん?そこにいるぞ?」


ゴン太の指さす方向を見ると丘のような大きさのタコがこっちを見ていた。


「……ボス部屋以外で出現するタコは凶暴だって話なんだよぉ!!」

「なーに、たかがタコじゃねえか余裕余裕!ぶっ飛ばしてくるわ!」

「……フラグにしか聞こえんなぁ」


ドンッ


ゴン太が水中に飛び出していく。


ゴンッ


あ、吹き飛ばされた。

合掌。


ゴン太を吹き飛ばしたタコはまだまだやる気の模様。

触手振り回してこっちを威嚇してる。

俺たち戦う気は無いんだけどなー。


「ど、どうするよ!?タコは全身筋肉に覆われているから電気も効きにくいぞぉ!?」

「そもそも保部、あのタコって名前なんて言うんだ?レッドウォーターオクトパス?」

「あーさん!落ち着きすぎだよぉ!あれはポイズンレッドオクトパス!腕には神経系の毒を持ってるし、八本の腕はヘビータンクロブスターでも殻ごと引きちぎるほどの力があるよぉ!危険度で言えばドラゴンクラスだぁ!」


毒持ちのタコか……

たこ焼きか姿焼きにしようかと思ったけど無しだな。

食べれないモンスターはサクッと処理しましょう。

俺はストーンレインを多重発動。

水の中だから手加減無しで使えるんだよねー


ドドドドドッ……


「うひー……エグすぎる……」

「ん?襲ってきたんだからこれくらいやらないと。ゴン太が浮かばれないよ……グスン……」

「……誰が浮かばれないだ誰が!勝手に殺すな!」

「あ、生きてたか脳筋」


てっきり吹き飛ばされて魚の餌になったと思ったよ。



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