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第320話 まずは酸素の確保!

結論から言うとサクッと下層まで潜ることになった。

上層、中層は学生さんたちに譲ることにした。

年長者として若手には頑張ってもらいたいからね。

ヘビータンクロブスターとか、中層にいるけど場所によってはワイバーンすらも撃ち落とす水鉄砲を放つからね。

倒し方とか今のうちに身につけておくといいと思うよ。

配信については自己紹介とかもあるし下層についてからになった。

方針が決まったらサクッと進みますかね。

ボス部屋のモンスターは狩っても問題ないから先にいただきますよ!





「と、言うわけでなりふり構わずここまで来たけど」

「いやー、ボス部屋も簡単だったな!カニの素材は手に入ったから良しとしようぜ!」

「なお、食べるところは潰れて無くなってる模様ぅ……ゴン太、加減しろよぉー」


上層のボス部屋にいたのはロックハンマークラブ。

異様にでかい爪を持っているカニ。

熊本城ダンジョンにもいるけど、こっちは大きさが小さい割に群れで生息していた。

小さいって言っても2メートルは超えてるんだけどね。

ゴン太、本気で殴ったせいで半分ぐらい吹き飛ばして殻と中身がぐちゃぐちゃになっちゃったよ……

俺と保部は魔法でしっかり仕留めているから食べられそう。

このカニ、茹でても美味しいけど、殻ごと焼くとさらに身がホクホクになって癖になる食感らしいので量は確保しておきたかったから良かったよ。

ちなみにゆりの好物でもあります。

あとはエビが集まれば最低限素材が揃うね。


ボス部屋を出て中層に入ってからはちょっとした素材探し。

少ない光でも酸素を発生させる『空気草』、水中でも半径5メートルは明るく照らせる『光源ダケ』

最低限このふたつをボトルに詰めておけば2時間程度の酸素は作られる。

理想としては酸素ボンベのような大きさの容器だけど、ダンジョンにあるとするならビックホーンフロッグの腹袋なんだよね……

あのカエル、角がある分気性が荒いし、何処そこぶつかるから腹が傷だらけになって倒しても使えないこともあるんだよね……


うん、今回はペットボトルにして数時間潜るだけにしよう。





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