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第30話 ステーキその2


「いざ、実食!まずは赤身からー……せい!」


ナイフを肉塊の真ん中に突き立てる。

想定していた手応えを感じながら、ササッと一口大に切っていく。

断面はちょうどいいレア加減。

うむ、これぐらいが俺は好きだねー。

切った肉片にかぶりつく。

モグモグモグ……うむ、旨い!

一噛みごとに肉の旨味が舌に溶け出してくる。


「……ふぉお~、肉の旨味が弾ける~。やっぱ肉は赤身だよなー。霜降りも好きだけど食べ応えは赤身だよ」

『油がきつくなってきたらもうおじさん:コナモン』

『禿同:紅生姜』

『肉塊食べるのは夢だよなー。ステーキ美味い。そいや最近食べてないし、俺もそろそろダンジョン潜ってみるかなー:アニー』

『お、アニーがダンジョン潜るとか珍しい:紅生姜』

『最近仕事のストレスがマッハでなー。肉塊食べて元気をもらいたい。あーさんみたいにサクッと倒せないけど:アニー』


わかるわー。


肉塊、とくに牛肉を食べると元気になるんよな。


背徳感というか満足感が最高なんよ。


「さて、次はシャトーブリアンっと。これはさっと塩で」


いい肉は塩で食べろって前芸能人が言ってたような気がしたので塩を少しつけてパクリ。


舌で溶けるのはもちろんだけどシャトーブリアンの油が口一杯に広がって洪水のようだ。


噛めば噛むほどほどよい甘さが広がって飲み込みたくない。


「うーん、美味ー。油が甘いけどくどくない。これならパクパクですわー」


『本当に美味しく食べますね。仕事じゃなければ突撃するのに:熊本県ギルド公式』


「持ち帰れないのできていただく分には全然かまわないですよー。そういえば公式さんはもしや白川ダンジョンのF﨑さんですか?」


『ですです。ぼかしてもらえると助かります:熊本県ギルド公式』


やっぱり福﨑さんだった。


後から話を聞くと3人交代制で自分の配信を見守るそうだ。


お疲れ様です。




ある程度肉も食べ終わり、そろそろ片付けを始めようとした頃、安全地帯の前の通路を、バタバタと人が走り抜けていった。


時間的には後一時間半ほどで閉鎖になる。




何かあったんかな?



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