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第29話 ステーキ その1


「ふふんーふんふんー。お、薪に火ついたな。後は継ぎ足し継ぎ足しで火力上げて行こう」


上層の安全地帯についたのですぐに火起こし。

時計を見るとそろそろ22時になりそうだ。

思ったより長く潜ってたなー。


『おいーっす、やってる?:アニー』

『よ、アニー。おつー:紅生姜』

「お、アニー。今日はミノタウロスの肉やで」

『……本当にミノタウロス?下層のやつじゃなくて?あと画質よくなってね?:アニー』

「あー、それは後で配信見直していただいて。詳細は紅生姜かコナモンに」


『俺に投げるな配信主:コナモン』

『説明から逃げるな!!:紅生姜』

「草」


とりあえずいつもの会話をしながら準備準備。

フライパンを熱しながら油を回す。

いい感じに温まったらまずは赤身肉をフライパンにどーん!

油が焼けるいい匂いが辺りを包む。

パチパチと、油が跳ねた後、フライパンのそこに押し付ける。

ジュージューという焼ける音がお腹に来る。

あぁー、歓喜の音色だぁー……


「あぁ~いい肉が焼ける音ぉ~。これだよこれ!」

『いいねー。肉が焼ける音でも飯が食えるわ:アニー』


『さすがにそれは限界飯。アニーはちゃんと飯食べろよ。まーた、ドーナツ棒生活してるんだろ?:紅生姜』

『禿同:コナモン』

『コナさんもな!エナドリまた積んでたろ?!:紅生姜』


……ほんと、食生活はちゃんとした方がええで?

ひっくり返して両面を焼く。

いい感じに茶色になってる。

赤身だから油は少ないけどそれでもジューシーに仕上がりそう。


「……塩コショウを軽く振って、お皿に移すっと。うーん、野菜とか準備してないけどまぁええか」


フライパンを軽く拭いてから次はシャトーブリアンを焼く。

油を軽く引いていたけどフライパンに入れた瞬間パッという音が響き、肉汁が溢れてくる。


「……わーぉ、マジか!引くぐらいに肉汁出てくるんやけど……シャトーブリアン食べてる感あるー」

『ミノタウロスのシャトーブリアンは100グラム1万は軽く行くので、てか本当に美味しそうで辛い:熊本県ギルド公式』

『は????何で公式が過疎配信のここに要るの?!へ?!:アニー』

『……後で詳細DM送るわ:紅生姜』

『よろしく:アニー』



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