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第216話 何かされたけどどう思う?

「おー、あーさん、戻ってきたか」

「おー、王女様と打合せしてきた。……ゴン太、お前今度は野菜かよ」

「棍棒ナス、やっぱ美味いぞ!俺が育てたからな!」


サヒーリ王女との邂逅を終えて元の席に戻ってくるとゴン太が野菜の山を食べてた。

肉ばかり食べてたのを怒られたからか、今度は野菜を食べてるそうな。

……多分福崎さんは食事のバランスを怒ってたわけじゃ無いと思うぞ。


「こいつは置いといていいよ……まったく、食い意地だけは立派なんだから」

「しっかり食べる人はいい人ですよ。あ、ちりちゃん!ニンジン避けない」

「ちり、にんじんきらーい」

「ハハハ、ちりちゃん、ニンジン食べないとしっかりとした探索者に慣れないぞー」


野菜は好き嫌い無く食べないとね!

……ん?ミミ?なんだよ

ナスが嫌いなやつがいうな?

ナスはいいの!

食べる時には食べるから!


「そういえば、あーさん。さっきの気づいた?」

「ん?執事とメイドさんの魔法のこと?」


ミミが近づいてきて聞いてきた。

ゴン太は、こう言うの全然気づかないけど、ミミはしっかり分かるもんな。


「あれは魔法と言うよりはスキルに近いね。見た感じ執事のおっさんの方が強い」

「マジか?メイドさんの方が場数踏んでそうだったけど。若さゆえの過ちとかしなさそうな感じだったし」

「……アニメの台詞いいたいだけじゃない?それ……まぁそれは置いておいて、いきなり魔法ぶつけてくるなんて非常識じゃない?」


まぁ普通はしてこないよね。

ダンジョンの中ならまだしもここは地上、しかもホテルの宴会場だしね。


「まぁ一国の王女様だし、訳も分からない日本人について知りたかったんじゃないの?実力とかスキルについてとか」

「……探索者のスキルを知るなんて御法度でしょうが。しかもあーさんに関係ないあたいたちにまでかけてくるなんて普通じゃないね。いっぺんシバいたろかな」

「おいおい、口調が戻ってるぞー。ま、そっちの方がミミにあってるよ。ま、その辺も護衛としてってやつでしょうよ。気にしない気にしないー」

「アンタってやつは……ゴン太並みに鈍感なのか、肝が据わってるのか……」

「多分前者。あ、俺が見てないところでしばくなよ!国際問題になるから!」


何事も鈍感が一番よ!

無駄に空気読むとただただ疲れるだけだしね。

ドムリさんもジェスカさんも何かあってのことだろうし、追々信頼関係が出来れば御の字よ。






「一応あーさんから貰ったネックレス、着けてたからよかったけど私らの秘密、ばれてないよね?」

「あー、それは大丈夫でしょ。あのネックレスの対魔法防御はバケモンだし、ゴン太にも渡してあるでしょ。大丈夫大丈夫」

「……ならいいんだけど。バレたらあんたの配信以上の爆弾になりそうだし。それはそれで美味しいか?」


……やめてくれよー。

あの黒歴史も呼び起こされるんだからなー。

絶対に秘密にしなければならないんだから。




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