第173話 夫婦共同作業(瞬殺)
「と、とりあえず他の4匹も、サクッと倒しましょ。マコさんは目が覚めたらとりあえずブルーエーテル飲んでもらって」
「……なんか釈然としませんが。一旦私たちはセーフゾーンに戻りますね」
花畑さんたちを見送ってからミミックに攻撃。
今回は『フェザーボム』で一匹ずつ吹き飛ばして倒す。
『フェザーボム』は当たったところから半径1メートルぐらいの渦を作る魔法。
範囲調整は術者で決めれるから使い勝手いいんだよねー
二匹倒して青と黄色の2本が手に入った。
黄色は確か移動速度アップだったかな?
これもレアなエーテルだった気がする。
「よーし、『ガイザー』!ふっとべー!」
ゆりも魔法でミミックを吹き飛ばす。
『ガイザー』は間欠泉を対象の足元に作り出す魔法。
ミミックは5メートルぐらい打ち上がってるからまぁ、セーフかな?
「イェーイ」
ゆりがVサインをこっちに送ってくる。
俺の嫁、可愛すぎ。
ドロップ品は赤と緑のエーテル。
赤は攻撃力アップ、緑は防御力アップだったかな。
ゆりのランク的には持ち帰れないので俺のアイテムボックスに格納する。
後でギルドで売ります。
俺が貰ったからね!奪い取ったりした訳じゃないからね!
まぁ、換金できなくても宝の持ち腐れだからギルドに置いて帰るけども。
ミミックも討伐が終わり、残った宝箱も開けてみる。
中身は宝石とスキルブック。
スキルブックは読むとスキルが手に入る激レアアイテム。
基本スキルを手に入れる手段ってスキルブックを読むだけだからね。
俺みたいに亜人と交流して加護を貰ったりしてる方がレアだよね……
スキルの中身は『照明』
手から光の玉をだして回りを照らすスキル。
……地味に常在型だから日常生活にも使えるやつだな。
いや、スマホのライトでいいとか思ってる訳じゃないからね。
俺とかは使う必要はないから要らないだけだから!
とりあえずアイテムをもってセーフゾーンに戻った。
マコさんも目が覚めてブルーエーテルを飲んでいた。
ダンジョン内で飲むのはタダだからね!
「この後なんですけど、ショートカット、開けてみますか?」
「ショートカットって、確か開けると初回ボーナスでいいアイテムが手に入るんでしたよね?」
「手付かずの宝箱が眠ってますからね!マコはどうする?」
「元気満タン!ブルーエーテルのお陰で今までが嘘のようだよ!ショートカットもガンガン行くよ!」
てことで、4人でショートカットを開通させに行くよ!
あの部屋のどこかにあるはずだからしっかり調べないと。