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第171話 ミミックの倒し方(特殊) 前

セーフゾーンから出て、モンスターがいるショートカットがある部屋を覗く。

中には8つの宝箱があるだけだ。

……強そうなモンスターは見えないな。

モンスターの数と宝箱の数を合わせると今見えてる分を感知したことになるよね?


「ミミック5匹だけ?これでショートカットが見逃されてた?」

「……てことは隠されてる系のやつですね。強いモンスターが出てこなくて助かりました」


あんじさんから安堵の声が漏れる。

女子2人もホッとしてるようだ。

まぁミミックが5匹いるから戦闘になる可能性は捨てきれないからね。

気を引き締めていこう。


「では、ミミックの特別な倒し方講座を始めます。ゆり、お願い」

「はい!まずはミミックに睡眠魔法をかけます!」

ゆりが、睡眠魔法を唱える。


今回は5匹いるので睡眠時間は短いけど、広域に使える『オールスリープ』

とりあえずミミックが寝てもらうことが大事だからね。

今回の倒し方は薬師のランファから教えて貰った裏技。

ちょっとしたコツがあればいい薬が手に入る優れものだ。

魔法の発動後、8つある宝箱のうち5つが開く。

中から赤い肉塊が出て来る。


「はい、宝箱から赤いやつが出てきました。これはミミックの舌ですね。しっかり眠ってる証拠です」

「……ミミックってこんな風に寝るんですね」

「初めて見ました」

「この状態は敵対状態になってないときしかみれないので貴重なんです。ちょっと気が抜けてかわいい」


……うん、かわいいね。

ゆりの感性はちょっとずれてるんだよね。

ヘタッてなってるところはかわいいと思うけどあの舌は毒々しくて可愛いとは思えないな……


「っと、オールスリープは効き目が薄いんだった。次の仕事はミミックの舌の上に聖水をぶっかけます。これはお二人にも手伝ってもらいましょう」


アイテムバッグから聖水を取り出す。

これは事前に準備しといたやつ。

聖水は阿蘇の白川水源から汲んできました。

聖水ならどこのを使っても変わらないんだけど使うなら効果がいいので、やってみたかったので準備しといた。

聖水は500ミリペットボトル1本でミミック一匹分。

箱から出てきてるいる肉塊に上からじゃぶじゃぶぶっかける。

ブルッと震え始めたら聖水を箱にボトル毎放り込む!

するとミミックがまた箱の状態に戻る。


「あとは5分から10分ほど待ちます。ほら、よく見ると震えてますよね?」

「あ!ほんとだ!プルプル震えてる!」

「スライムみたいでかわいい!」


……あれ?マコさんも、ゆりと同じ部類?

スライムほどプルプルはしてないからね。


とりあえず震えが止まるまでゆっくり待ちますか。



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