表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/391

第14話 vsマンティコア その1


そのモンスターは、明らかに異常だった。


人の頭にライオンの胴体、蝙蝠のはねと蠍の尻尾……

下層にすむヤバイモンスターの一匹、マンティコアだ。


この前戦ったオーガよりは弱い部類にはいるがそれでも戦う際はパーティーを組むことが推奨されている。

毒を吐くことはもちろん、その鉤爪は岩をも簡単に切り裂く強さを持つからだ。


「えーっと、誰だフラグ立てたの?」

『俺じゃない:紅生姜』

『俺じゃない:コナモン』

『今北。俺じゃない:アニー』


アニーも来たみたいだがすぐに馴染むな!

いや、そのノリは好きだけども。

部屋を覗いていると、マンティコアはニヤリと笑ってからこちらに近づいてきた。

マンティコアはとても知恵があるモンスター。

隙をついて蠍の尻尾で串刺しにして毒を注入、弱ってきたところを痛め付けるというとても嫌らしい戦い方をしてくる。


ぶっちゃけた話、正直戦いたくはない。

理由は簡単、肉がそこまで美味しくない。

そもそも顔が人の顔なので気持ち悪いことこの上ない。

やだよー、倒した時にすげー苦しそうな表情するんだもん。


「俺は肉が食べたいんだよ肉が……あ、そういえば。マンティコアの尻尾って食べられるんだっけか?」

『あれを食う対象には見れない:コナモン』

『そもそもソロで倒すときに食える位置を気にしてる暇がない:紅生姜』

『あ、この前どっかの配信で毒化しない状態ならカニみたいな味だって聞いたような?カニと言うよりはカニカマらしいけど:アニー』


カニの味かー……

俺、カニ苦手なんだよなー……

個人的には子どもの時にエビフライの尻尾で口のなかを切ってから甲殻類は避けていた。

ただ、大きいやつは殻から取り出しやすいので何とか食べれる。

見た目が甲殻類に見えないからね!

あと殻が目に見えて取り除けるからよし。

そうと分かれば話は早い。


俺は魔法を使うため目をつぶった。


魔法は基本詠唱を必要とする。

詠唱といっても「燃やせ」とか「切り刻め」とかいう短い言葉を発して発動する。

レベルが上がると無詠唱で唱えることも出来る。

この前使った魔法の矢がそんな感じ

だが今回はマンティコアの尻尾に毒が回らないように素早く処理をする必要がある。

なら俺のイチオシ魔法で仕留めよう




「ツイスター」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ