第115話 やっとついた!(ラスベガス)
「やっとついた!……ってさっむ!カイロカイロ……」
ラスベガスの空港でカイロを出してモミモミ……
今日は特に寒い予報だそうで、周りの人もコートを着込んでる。
てっきり暑いと思ってたよ……
「うー……さむっ……皆さん、荷物は持ちましたね?ではこちらにバスが用意されてますのでホテルまで移動しますよ」
「「「はーい」」」
立川さんの音頭ですぐにバスに乗り込む。
早く暖かい部屋に入りたいよー
バスに揺られてすぐにホテルに着いた。
……でけぇホテルー。
30階ぐらいあるんじゃね?
立川さんに聞いたら『グランド・ラトゥール・ホテル』という今年出来たばかりのギルド直轄のホテルだそう。
1階はギルド本部、2階から5階はカジノとレストラン街、6階から上はホテルだって。
探索者なら割引が効くし、警備員も元探索者だからこの辺だと一番安全らしい。
置き引き、空き巣はどこでもあるんだね。
個人的にはご飯が美味しいなら他は大丈夫なんだけど。
「では、今日は予定はありませんので各々過ごしてください。明日は朝からオークション前のセレモニーがありますのでネオンロードさん、砲煙さんは出席をお願いします」
「立川さん!ちなみに個別配信しても?」
「うーん、ライブ配信は禁止だったかと思いますので録画にしてください」
「りょーかいです!クリーチャーズのメンバーと相談してカメラ回しますね」
ネオンロードさんはここでも動画の事を考えてるんだねー
流石ー
砲煙さんはライブ配信メインだそうで特に質問はないそう。
「あ、そういえば自分は何か予定がありますか?」
「田島さんはオークション開催までは特にありませんね。明日は予定がないので自由にされてください。あ、ダンジョンとか行かれるなら一声かけてくださいね。あとオークションの参加予定者の一覧がありますので最低限目を通しておいてくださいね」
「承知です!後で見ときます」
部屋はダブルベッド、窓からはきれいな夜景が!
お高い部屋ですねー、眩しくて寝れないんじゃない?
とりあえず荷物を片付けて、参加者一覧表を見ておく。
……うん、顔写真とかないんだね。
名前だけだと誰か分からないね。
後で調べとくかー。
それはおいておいて、明日はフリーか!
いいねー、何しようかな。
『ランダムラッシュ』に行くのもありだし、普通にカジノで遊んでもいいな。
食べ歩きもしたいしワクワクが止まらないね!




