第113話 いざアメリカ
塩サバを食べたあと、福崎さんから電話が。
「はいはい、田島ですー」
『お疲れ様です。福崎です。今大丈夫ですか?』
「大丈夫ですよ。まだ羽田に行くには時間がありますよね?」
『その事でご報告が……』
福崎さんからの報告はアメリカに同行出来ないということだった。
同行しているギルドの職員が多すぎるとのことで、福崎さんは熊本に戻るそうだ。
東京までの移動とか手助けして貰ったのでとても残念。
……いや、ジト目で見られてることが多かったからラッキーなのかな?
『……何か失礼な事考えてません?』
「いえいえ、そんなことないですよ」
エスパーかな?
おーこわいこわい。
『今後は日本ギルド本部の立川さんが対応されるとの事なので大丈夫かと思います。くれぐれも、くれぐれも事件は起こさないでくださいね!』
「大丈夫ですって。ただ参加するだけなので。ダンジョンに潜ることもないですし」
『……フラグにしか聞こえないのですが』
フラグにならないよう善処します……
福崎さんは明日の便で熊本に戻るそうだ。
この後はギルドでの会議だそうだ。
お疲れ様です。
熊本に戻ったらお土産渡しに行きますね。
俺はサオリンと分かれて集合場所へ。
サオリンたち記者団は通常の飛行機に乗るそうだけど俺らは専用機で行くので早めに乗り込む。
クリーチャーズの他のメンバーも記者団の方々と同じ飛行機だってネオンロードさんが言ってた。
専用機に乗るのはギルドの方々と種子島さん、ネオンロードさん、最後に俺。
いやー、ほとんど人がいない飛行機って新鮮だよね。
飛行機に乗り込むとスチュワーデスさんからアイマスクと毛布を貰った。
今から約9時間のフライトで、すぐに寝れるようにとの配慮らしい。
正直窓際なのでずっと眺めていたいし、機内食とか映画とか見たいところだけど、時差ボケとかもあるし、ロサンゼルスについてからも数時間移動らしいので寝れるときに寝とくに限る。
毛布にくるまってアイマスクをつけて就寝。
お休みなさい。