表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/391

第1話 定時退社

「お先に失礼しますー」


そういっていそいそと職場から退出する。

今日は金曜日、繁忙期も終わって久しぶりの定時退社だ。

いやー、今期も大変だった……

まさかデータメンテナンスが多発するとは……

SEは大変ですよー……


「お疲れ様でしたー!」

「おつかれでーす」

「おつしたー」


チームメンバーも片づけをしながら答えてくれた。

俺の名前は田島安来太たじま あらた。職業はシステムエンジニア(SE)。今年で30になる。

地元熊本で大学を卒業し、今は派遣として大手会社で働いている。

妻と二人の子を持つ親でもある。

知り合いから「リア充爆発しろ」とつつかれたりしているが

おおむね充実した日々を送っている。


「お、田島さんも帰宅ですか?」


エレベーターを待っていると後ろから声をかけられた。

振り返ると眼鏡をかけた男性がリュックサックを背負いながら手を振っていた。


「あ、代理。お疲れ様です。今日は定時で上がるところです。いやー、今期も大変でしたねー」


チームリーダー兼課長代理だった。


「繁忙期もやっと終わりましたからねー。あ、そうだ。今から別チームと合同で街で飲みに行くんですけど、田島さんもご一緒しませんか?」

「あー、すみません。いつもならお呼ばれするんですが、今日はちょっと先約が……」


酒の席は基本参加する性分だが今日だけは参加できそうにないので頭を下げる。

お酒、飲めないけど食べることは大好きだからね。

会社の金で食べれるなら尚良。


「急なお誘いをしたのはこちらですから、頭を下げないでください。家庭を持つとなかなか自由な時間が取れませんもんね」


会社の前で代理と別れて駐車場に向かう。

代理には申し訳ないが今日は家族サービスで早く帰るわけではない。

いや、基本家庭サービスで定時で帰宅するのだが、金曜日だけは違う。




俺の数少ない趣味の一つ、ダンジョンで飯を食べるために。



初めての小説家になろうの投稿になります!


カクヨムで投稿しているものを転載しております。


先が気になる方はそちらをご覧ください。


とりあえず48話までは毎日8話ずつ投稿してその先は2話ずつにする予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
大手に派遣されようが所属は派遣会社でしょ せめて期間雇用じゃなく正社員になってからリア充を感じないと嫁子供泣くぞ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ