表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

寓話 絶滅動物

作者: キップル

寓話 絶滅動物


† オーロックス

  1627年 絶滅

現在の牛の直接の祖先。特にホルスタイン種は直系の子孫にあたる。

先史時代の洞窟壁画に描かれている牛らしき動物は、ほぼこの動物、

オーロックスだと推定される。1627年、ポーランドで最後の1頭が死

んだ。



† ドードー

  1681年 絶滅

『不思議の国のアリス』にも登場する不格好な鳥ゆえ、比較的よく知

られている。体長1メートル、体重25キロ、インド洋のモーリシャス

を中心としたマスカリン諸島に棲息。飛ぶどころか、走れなかった。

犬や猫に卵を食べられるなどして絶滅。絵と文章の記録以外に何ひと

つ存在した痕跡が残っていない。



† ステラーカイギュウ

  1768年 絶滅?

1741年にベーリング海で発見されるものの、1768年には絶滅してい

る。人間と出会ってたった27年しか経ていない。昆布などを食べる、

ジュゴンに近い種。仲間を助けようとする習性のため、捕獲が容易で

あり、食用として乱獲された。仲間に突き刺さったモリやロープを外

そうとしたという記録があり、かなりの知性を有したと推測される。

1854年と1962年に未確認だが目撃情報がある。絶滅していない可能

性もある。



† ジャイアント・モア

  1770年頃 絶滅

ニュージーランドにいた、体長3メートルの鳥。もちろん飛べなかっ

た。駝鳥に近い。キーウィ・バードはモアの進化形だと思われていた

が、DNA鑑定でエミューに近いことが判明した。そのキーウィも21

世紀には絶滅すると言われる。



† ブルーバック

  1800年頃 絶滅

アフリカ及びアラビア半島にいた、羚羊の一種。アンテロープの仲

間。他の種は生き残っているが、族名のもととなったこの種自身は絶

滅した。非常に美しい毛皮のために乱獲され、地球の歴史から消え

た。



† オオウミガラス

  1844年 絶滅

北半球、主に北極地方にいた、非常にペンギンに似た生態の鳥。とい

うより、元々この鳥が「ぺンギン」と呼ばれていた。属名も「ペンギ

ン」である。肉、卵とも美味だった。また、その羽毛も利用され、乱

獲。最後の個体2羽を殺した2名の漁師と、最後の1個の卵を踏んづけ

た男の名前が記録として残っている。



† ニホンオオカミ

  1905年頃 絶滅

オオカミ=大神の名のとおり、かつては農耕民の守り神であり、狩猟

の対象ではなかった。しかし自然破壊により家畜を襲うようになり、

またほぼ並行して狂犬病が流行したため、多数が捕獲殺傷された。

2000年11月、幻の目撃情報あり。



† タスマニア・タイガー=フクロオオカミ

  1960年頃 絶滅?

オーストラリアにいた有袋類。形態は狼に似る。背中にトラのような

縞があった。紀元前2600年頃、人間が持ち込んだディンゴによって

まず本土で絶滅。タスマニアに残っていたものも、その獰猛さゆえ迫

害されていった。1933年、最後に捕獲された個体には、ベンジャミ

ンという名が付けられていた。1960年に最後の目撃例。極めて良質

のDNAが抽出されており、クローニングが検討されていた。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2005年 2月、DNAの劣化著しくいったんクローニングは断念される

が同年 5月、再チャレンジが宣言される。技術の発展に負うところが

大きい。なお、タスマニアではなく本土での目撃例が報告され初めて

いる。ベンジャミンは1936年9月7日、当番の飼育係が小屋に入れ忘

れたために野ざらしとなり死亡。「タスマニア・タイガー」と「ベン

ジャミン」という名前はよく知られているが、ベンジャミンが本当は

メスであったことは、あまり知られていない。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 主要な絶滅動物について簡潔かつ適当に纏められています。 [気になる点] 改行の位置がちょっとおかしい部分がありました。是非、ご確認下さい。 [一言] 少し古い作品なので、もしかしたら既にお…
[一言] そのうちに人類、2080年ごろ絶滅、人類の乱獲によってとなると、怖いですけれど。
2009/10/25 19:35 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ