こんにちはノムーラはん~市中病院小景
◎鉄槌
「うほほ売り売りぃいいい!」
「ノムーラはん絶好調でんな」
「米下げたら爆下げ。米上げても下げの嵐。空売り天国ニッポン!」
「あまり調子のらんほうが」
「雪がお札に見える。万歳やでええ!」
ガン!!
「痛っ。誰や。すのへか」
ガン!ガンっ!がががガン!ボコン!
「民衆の鉄槌でんな」
◎山高ければ 1
「ノムーラはん何見てはんの」
「モルーカスはん、これや」
「またコロ患のグラフでっか」
「このピンコ立ち!羨ましいわ」
「株なら絶好の売り場でんな」
「けど山高ければ谷深し。じき萎えて真っ逆さまや」
「え!それはいかん」
「だれや!」
「オミクロン専門病院の者だ。対策を練らんと」
「バイアグラでも出しとき」
◎山高ければ 2
「なるほど本当だ。山高ければ谷深し」
「院長その本。『株式投資入門』て。株はオミさん任せじゃ」
「気になる話を聞いたんで真偽をね」
「はあ」
「高値で急落。一気に上昇すると下落も一気だ」
「オミクロン陽性者のことですか」
「そ。急減に備えないと」
「どうします」
「逆らわずに売るのが鉄則らしい。病院売っちゃお」