第1話 小さな体の少女になつかれる
久々に投稿しました。
俺がこの世界に来て2日の時が流れた。
俺は自分の中の力を使ってみた口から白い氷の息吹きこと氷結の咆哮を放った。
放たれた氷の息吹きは辺りを氷漬けにした。
「ふむ、威力を考えないとな」
俺はそう言って何故か置いてある果物を食べ始めた。
「うむ、りんごに似てるが味はイチゴか」
そう言って俺はりんごに似た果実を食べ続けた。
カシャン。
カシャン。
どこからか金属の鈴のような何かが俺は二足歩行で歩きながら音の方へ向かった。
そこには葉っぱで作った仮面をした人間が何人も居た。
(何だ?あいつら?)
俺はそう考えながらじっと見た。
「おお、竜神様!我等から生け贄を捧げますゆえ!我等に子孫繁栄を!」
1人の人間がそう俺に言った。
「それは、構わないがその子供は?」
俺は小さな体に白髪の髪にショートカットの少女がそこには居た。
「この子はあなた様に捧げる生け贄でございます」
そう老人は俺に言った。
子供はぷるぷる奮えながら俺を見た。
「よし、わかった。その娘を置いて直ちに立ち去れ!」
そう俺は片手に赤い雷を放出しながら大声で言った。
「皆の者竜神様はお怒りだ!逃げるぞ!」
老人はそう言って一目散に逃げた。
俺は少女をじっと見た。
「ひっ!」
少女は目を閉じて奮えていた。
「貴様」
俺は少女に声を掛けた。
「えっ?わたし?」
少女は涙目でこちらを見た。
「この姿だと怖いか?」
俺はそう少女に聞いた。
少女は何も言わずに頷いた。
「そうか、なら姿を変えようか」
俺はそう言って銀色の風を巻き起こしドラゴンの姿からヒューマンの姿へ変わった。
「これなら怖くないだろ?」
俺はそう少女に聞いた。
少女は頷いて俺をじっと見た。
「とりあえず服はイメージして作ったが勇者みたいだな」
俺はそう言って服は赤い服に上にジャケットを着てズボンは灰色のカーゴパンツ背中に藍色のマントを羽織っていた。
俺は片手を前に出して少女の服を作り始めた。
白に近い緑色の聖女の様な服だった。
小さな女の子に着せるには少し抵抗があるが無いよりましだ。
「とりあえず、この場所から去るとするか」
そう言って俺は片手を前に出してバイクを造り出した。
「乗れ!」
俺はそう少女に言った。
少女はあわあわしながら後ろに乗った。
俺はアクセルを全開にして走り出した。
ーーー???ーーー
俺は洞窟の中から飛び出してバイクを消滅させて下を見るとそこには街の様な物があった。
丘から見た限りでは距離は1㎞はあるぐらいだった。
俺は片手をポケットに入れながら街に向かって歩き始めた。
少女は俺の服の裾を掴んで付いてきた。
ーーー???ーーー
俺は街を見ながら街の風景を見ていた。
街の感じからして日本の京都を思わせる街並みであった。
俺は中学時代に京都の修学旅行を思い出していた。
「おい、そこの兄ちゃん」
誰かが俺に話し掛けた。
それは若い中肉中背の青年であった。
「何だ?」
俺はそう青年に聞いた。
「お前、見たとこ普通の人じゃないな?」
そう青年は俺に言った。
「ああ、隠す気は無いが俺は亜種でな」
俺はそう言って青年をじっと見た。
「とりあえず、このガルモンドに来たなら覚悟はしとけよ」
そう青年は片手に槍を持ちながら言った。
俺は辺りを見ながら少女と歩き始めた。
ーーーガルモンド・宿ムラカミーーー
俺は片手に持っていた金貨を渡して宿に泊まり外をじっと見ていた。
外は特に変わりもなく静かになっていた。
だが。
バキィィィィン!
ドアが破壊されそこに居たのは黒いトカゲの様な怪物だった。
「あいつが言ってたのはこれか」
俺はそう言って片手を前に出して光剣を造り出した。
「おい、危ないから隠れてろ!」
俺はそう言って光剣を片手に怪物と戦い始めた。
大トカゲは口から黒い唾液を放った。
俺は片手でそれを弾いて光剣を縦に振り下ろした。
振り下ろした瞬間、銀色斬擊が大トカゲの体を真っ二つにした。
辺りに被害は出ていないが俺はトカゲの中に何か輝く物が見えた。
俺はトカゲの体内に触れるとそれはダイヤモンドによく似た宝石だった。
「何だこれ?」
俺はそう言って片手に宝石を握った。
ーーー次の日ーーー
俺は片手に宝石を持ちながら市役所の代わりをしている店に向かった。
ちなみに少女も一緒である。
「なぁ、お前名前無いのか?」
俺は少女にそう聞いた。
「・・・・」
少女は小さく頷いた。
俺は少女の名前を考えた。
「なら、お前はシェフィだ!」
俺はそう少女の名前を言った。
「シェフィ?」
少女はそう自分を指差して言った。
「ああ、君ならぴったりだからな」
俺はシェフィの頭を優しく撫でて言った。
「・・・・・」
シェフィは何か言った。
だが俺は聞き取れなかった。
「じゃあ、行くか」
俺はそうシェフィに言った。
ここから新たな人生が始まった。
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