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第一席・阿修羅ソープ

「ねえねえご隠居、八面六臂ってどういう意味っすか?」


「うむ、八さんや、それは八つの顔と六本の腕を持った鬼神・阿修羅のようにすさまじい働きをするということじゃ」


「へー、でも確か阿修羅ってのは三つの顔と六本の腕しかありませんよ。顔が三つも足りないんじゃないっすか?」


「五つだろ! ちゃんと指折って数えなさいよ!」


「へっへっへ、すいませんねえ。バーン様みたいに三本までしか折らないんすよ」


「よくわからんが、算盤なら貸してやるよ」


「それって乗って滑りながらう〇こする板ですよね?」


「計算できないくせに『勘定板』よく知ってるな!(そういうう◯こ落語があるのです) とにかくさっきから話が進まないよ!」


「じゃあ聞きますけど、どうして足りないんすか? 末広がりですか?」


「お前の名前と違うんだから……って意外とそうかもしれんが、まあよくお聞きなさい。これには深ーい訳があるのじゃ。阿修羅にまつわる長い話だが聞きたいか?」


「それくらい知ってますよ。『ロー〇スという島が…』って始まるやつでしょ?」


「そりゃ阿修羅じゃなくてアシュ〇ムだ! まあ、いいから聞きなさい無理無茶無謀野郎。昔、天上界も不景気になったことがあり、身を落とした阿修羅が、遂にソープ嬢になることに決心したのじゃ」


「あれ? ちょいと質問しますけど阿修羅って女でしたっけ?」


「まあ、仮にも神様だし、そこら辺は融通が利くんじゃろう。何なら烏枢沙摩(うすさま)明王の力を借りてTSしたことにしてもよいぞ。あの明王は胎内にいる女児を男児に変える力を持っていると言われるからのう」


「なんかだいぶ効果が違いますよ!」


「じゃあモ〇ッコに行ってきたことにでもすればよい」


「嫌っすよそんな仏!」


「というわけで天界はそのビッグニュースにぶったまげて大騒ぎとなった」


「仏陀だけに!」


「(無視)阿修羅の同僚の二十八部衆は言うに及ばず、風神雷神、四天王、七福神、八仙、果ては如菩薩に至るまで、諸仏揃ってその噂話で持ち切りじゃった。毘沙門天は自慢の槍をしごき、う〇こ好きの烏枢沙摩明王はせっせとう〇こを食べ、福禄寿は長い頭にマヨネーズを塗りたくった」


「何故う〇こ!? そして何故マヨネーズ!?」


「いちいちうるさいのう。う〇こはス〇トロプレイに備えてじゃろうし、マヨネーズは馬路まんじ先生もネタにされておるし、もといサゲのためじゃ」


「よくわからないっすよママン!」


「さて、阿修羅改め源氏名アーシュラちゃんのお披露目日、高級ソープ『裏高野』の前は押し合いへし合いの大混雑と相成った。韋駄天は先走って我慢汁を撒き散らし、歓喜天は長い鼻をおっ立てて歓喜の声を上げる。地蔵菩薩は緊張のあまり地蔵と化す。奪衣婆は入店者の服を奪い取る。閻魔大王は下で抜く。帝釈天は産湯を使ってバブみにオギャり、鬼子母神は恐れ入った。ちなみに孫悟空はドライヘッドスパ『悟空のきもち』で髪を整え」


「うがああああああああ! 悪霊退散! 領域展開! 卍開!」


「どうどう、落ち着け。とまあ諸仏入り乱れ、マンマンをダラダラ待ち続けたため、ここから曼荼羅という言葉が生まれたとさ。おしまい」


「まだサゲには早いっすよ! 八面六臂はどうなったのよ!?」


「なんか作者が妄言書きすぎて脳が疲れて来たからここらでやめてもいいかと思ったんじゃが、もう少しだし続けるとするか。さて、肝心の阿修羅は三千世界の仏どもが待合室でパチンパチンと爪を切ってる間、シリコン入りの六つのおっぱいをボインボインパインパインタプンタプンと豪快に揺らしながら考えた。一体デビューはどんな風にしたらよいだろうか。せっかく三つも顔があるんだし三人同時フェラなんてしたら皆喜ぶだろうか。それとも六本の手で六人を同時にしごくのなんてどうだろうか。多人数プレイの記録更新で裏ギネスに載っちゃうんじゃないかしら。だがその時、待ちくたびれて暴徒と化した仏どもが、金剛力士を先頭に爪切りと歯ブラシとコンドーム片手にドアをけ破って押し寄せて来た!」


「すげえ! ラグナロクってやつっすね!」


「だいぶ違うけどまあ、そんなもんじゃ。オープンしたばかりの店を荒らされ激怒した阿修羅は怒髪天を突き、すぐさま荒ぶる戦の神へと逆戻り。『店内ではお静かに!』と声を盛大に張り上げシュラシュラシュシュシュと手刀を繰り出しと暴発寸前だった暴徒どもはその素早い手つきを見ただけでニルヴァーナに突入し、涅槃に入り、つまりは昇天して即鎮静化した」


「やっぱ阿修羅と言えば百億の昼と千億の夜っすよね!」


「そうか? わしは孔雀王派なんじゃがのう……というわけで神々の戦いは無事終了し、我に返った阿修羅は自分もやり過ぎたと反省して皆に謝り無料回数券をプレゼントしたというわけじゃ。どっとはらい」


「それでおしまいですか!? 八面六臂はどうなったんですか!?」


「ええい、まだわからんのか? 三面六臂+ごめんで八面六臂じゃ!」


「なるほど! ……あれ、マヨネーズは?」


「あれはキューピーだから、三人フェラ+六人手コキで9Pになったといういざという時のためのサゲじゃよ」


「わかりにくいわ!」


(了)


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