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決戦! ピクニックへのお誘い!!すれ違いは、混沌を呼ぶ!!

どうも、さつきクロトです。息抜き投稿として投稿させていただいていますが、話しが滅茶苦茶だったらごめんなさい。

今回も、魔王と全能神がやらかしますので、温かい目で見守ってあげてください。

ついに、決戦の日がやってきた。


魔王と全能神は今、クルシエム王国の国境にて進軍してくる反魔王勢力の一角『千帝魔王レムシエル』の傘下である『黒滅のバリアメイル』率いる数十万の魔族達を見据えている。


張り詰めた空気の中、全能神と魔王が率いた連合軍の兵達は思わず息を飲んだ。

魔王と全能神から発せられる、ただならぬ雰囲気を感じ取り――――兵達は、この戦争が如何に重要なものかを肌で感じとる。


これは、魔王である黒夜と全能神である夕夏が共存共栄を望んでから初めての取り組み。

故に、失敗は許されない。それらを、兵士である彼らは強く感じ取り士気を高めていた。


そして、戦争が始まる!!


連合軍と敵軍の兵士たちが声を上げて、敵陣へと突撃していく。

そんな中、魔王と全能神が今だと言わんばかりに動き出す。


「魔王スキル発動!! 『夜ノ国』!!」


魔王がスキルを放つと共に、昇っていたはずの日は消えさり世界に夜がやってくる。

夜になったことにより、自軍と敵軍の魔族たちは力を増していく。


「何故、花が!? これでは、俺のプランに支障が!!」


魔王は、突如発生した謎の現象に苛立ちを覚えるが――――それくらいで諦める魔王ではなかった。


「だったら!! 魔王スキル発動!! 『死者之渇望』、更に『敵味方自動識別信号』!!」


魔王の瞳が怪しく光ると、戦場に居る全ての生物を把握していく。


「敵敵敵敵敵敵敵、味方味方味方味方味方味方味方、花花花花花花花花!! 全て捉えた!! 受けてみろ、魔王スキル発動!! 『死者之渇望』!!」


魔王を中心に漆黒のオーラが召喚され、その禍々しいオーラからは怨嗟の声が聞こえる。


『死者之渇望』――――禍々しい漆黒のオーラを周囲へと放つ、殲滅を目的とした魔王の持つ能力。そのオーラに触れたものは、一瞬にして生命力を奪われ塵と化すだろう。


そして、魔王はスキルを敵軍と忌々しい花へと向けて解き放つ。

漆黒のオーラは戦場を一瞬で駆け巡った。


それを受けた敵軍は次々と塵と化していく。

突如出現した大量の花々が塵と化していく光景を、魔王は高々と笑って見ていた。


「フハハハハハハハ!! 見ろ! 全てがゴミのようだ!! ――――なにっ!?」


高笑いしている魔王を嘲笑うかのように、暗闇に一筋の光が差し込まれる。

次第に、夜が明けていく光景を前に、魔王はただただ唖然とした表情を浮かべていた。

ふと、我に返ると――――沸々と湧き上がる怒りを高らかに叫んだ。


「糞が!! 誰だ、俺の崇高なる野望を邪魔する目障りな奴は!!」



時は遡り、戦争開始直後――――。


魔王のスキル発動と同じタイミングで、全能神がスキルを放っていた。


「全能神スキル発動!! 『花ノ園』!!」


全能神のスキル発動と共に、戦場を覆いつくす程の花々が咲き誇る。

花の香りにより、昂った心を落ち着かせ自軍敵軍ともに穏やかな空気が流れだす。


ふふっ、これで魔王さんとピクニックへ――――えっ!? 何か辺りが急に暗くなって・・・・・・。


突如出現した夜に、全能神は驚きに満ちた表情を浮かべた。


「何で急に夜が!? このままでは、私の作戦が無駄に!!」


――――この作戦に失敗は許されない。それだけは・・・・・・それだけは許されない!! 私は、何としてでも魔王さんとピクニックへ行くんだ!!


全能神は、突如出現した夜を忌々し気に睨みつけ、対抗するべくスキルを発動する。


「全能神スキル発動!! 暗闇なんて吹き飛ばせ!! 『太陽之光』!!」


全能神の叫びと共に、夜空に光が差し始め、次第に世界は朝日に照らされ始めた。

だが、それと同時に戦場を漆黒のオーラが駆け巡ったかと思うと――――綺麗に咲いていた花々は全て、枯れ果て塵へと化していく。


その光景に、全能神はプルプルと肩を震わせ我慢ならないと言わんばかりに叫んだ。


「誰ですか!! 私の大いなる目的を邪魔する罰当たりな者は!!」


怒り心頭の様子で、全能神は許せないとばかりに決心する。


「流石の私も、プッツンだよ!! こうなったら、全能神の真なる力――――見せてあげましょう!! 全能神スキル、同時発動!!」


全能神を中心に凄まじいエネルギーが放出され始め、その神々しさに周りの兵士たちは涙を流し始めた。


「全能神スキル発動!! 『花ノ園』、『太陽之光』、『繁栄世界』」


全能神の叫びと共に、戦場に無数の花が咲き乱れ、空は春の日差しが差し込み、世界は平和な空気に包まれていく。誰もが争いを止め、武器を捨て、穏やかな気持ちで空を眺めていると――――厄災がやってきた。



全能神がスキルを発動する少し前――――。


魔王は、半年もの期間をかけて練った作戦が目の前で崩れ去ろうとしている事実が許せなかった。

その怒りを全てぶつけるかの如く魔王は再び叫ぶ。


「見せてやる・・・・・・最強の魔王が持つ、絶対的力の片鱗を!! 行くぞ、魔王スキル同時発動!!」


魔王を中心に禍々しいエネルギーが放出され始め、その圧力に周りの魔族たちは震撼する。


「魔王スキル、発動!! 『夜ノ国』、『幻想世界』、『第六天流星連波』」


魔王の叫びに共鳴するように、世界が闇に包まれていき、幻想的な風景が世界へ投影される。そして、星々が世界へと降り注がれていく。



その結果――――。


空は昼と夜が混ざり合い、降り注ぐ星々が咲き誇る花々を消し飛ばしていく。ついでに、敵軍も消し飛ばされていった。


見事に、魔王と全能神は互いに互いを邪魔する結果となり、二人は部下に止められるまで執拗にスキルを放ち続けたという。


こうして、魔王と全能神によるピクニック計画は失敗に終わる。


そして、『黒滅のバリアメイル』率いる数十万の魔族達の大半が、この戦争にて消滅する結果となり生き残った魔族は魔王軍にて、身柄を預かることなった。


魔王と全能神は、戦争が終わったあと――――約一週間の間、部屋から出て来なかったとか・・・・・・。

この度、『魔王と全能神が恋人だっていいじゃない!』を読んで頂きありがとうございます。

私自身、初のラブコメディーということで話づくりに低迷しておりますが、こうして少しずつですが書いていきたいと思っております。

これからも、温かく見守ってくれると作者は感動で泣きじゃくります。


それでは、また次回お会いしましょう。

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