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ハーフエルフ

 ナズナ達にとっては驚きの事実だったんだろう。ナズナ達は開いた口が塞がらない様子だった。

「あれっ? 何かおかしな事を言いましたっけ? おーい」

 ミナトはポカンとした表情をしているナズナ達に向かって手を振りながらそう声を掛けている。

「あ、あぁすまないディアスに息子がいるなんて思わなくてな、柄にも無く驚いてしまっただけだ」

「わ、私も驚いたので、何かすみません……」

 ナズナ達はとほぼ同時にミナトに向かってそう言って頭を下げた。

「そんなに驚いたんですか……確かに見かけは容姿は若そうに見えますが、かなりの年齢ですよ? 実際私もこんな見た目ですがもう百歳近いですし」

 ミナトはナズナ達にとって更に衝撃的な事実を口にした。

「……人間では無いのか?」

 ナズナは何とか正気を保っていたようで、何とかミナトにそう質問をした。

「えぇ、ディアス……私の父は人間とエルフとの間に生まれたハーフエルフです。エルフ自体寿命は人間よりも長いですが、それよりも更に長いんですよ。まぁ私はその子供なのでもっと寿命が長くなりそうですけどね……」

 ミナトは驚いているナズナ達にそう言いながらにっこりと微笑んだ。

「ハーフエルフ……話には聞いた事があったが、まさかあのディアスやミナトがそうだとは思わなかったな……それにそこまで寿命が長いとは知らなかった」

 ナズナは尚驚いた表情のままミナトにそう言った。

「あはは……まぁあまり知られていない種族ではありますからね……そもそもハーフエルフは人間からもエルフからも忌み嫌われている存在ですからね。ナズナ様が知っている事に驚きです。流石は『鬼神』と『戦姫』の子供ですね……それにリリィ様も私達種族の事はご存知ですものね」

 ミナトもナズナとリリィ事をよく知っているようで、あまり驚く事も無くさも当たり前のようにそう言ってリリィにも視線を向けた。

 リリィもハーフエルフの事を知っていたようでただ頷いた

「何で俺の事を知っているかは知らないが、そこは詳しくは聞かないでおこう。それで俺達を出迎えたのは理由があったんだろう?」

 リリィに一瞬だけ視線を向けたナズナは、ミナトに特に詳しく聞く事もせず本題に入った。

「そこまでお見通しとはお見それいたしました。それでは私の屋敷にお越しください。ナズナ様、リリィ様」

 ミナトは少しだけ眼を見開いた後、眼を閉じナズナ達にそう言って踵を返した。

 ナズナ達は特に疑う事もせずミナトの後に続いて一際目立っていた屋敷の中へと入っていった。

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