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東の国へ

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「さて、これからの予定だが東の国へ向かおうと思っている」

 無事にオーブから出る事が出来たナズナはリリィにそう言った。

「東の国?」

 リリィはやはりと言うべきか、外の世界の事をあまり詳しくは知らないようで、不思議そうな表情を浮かべてそう言った。

「俺も文献とかで知っている程度にはなるんだが、こことは文化も違うし、そこに住んでいる種族も人間だけでは無いという話だ。もしかしたらそこなら周りの目を気にせず、伸び伸びと生活が出来るんじゃないかって思ってな」

 ナズナの話した通り、東の国はこの周辺の国とはかなり違う文化が栄えている。確かにリリィも周りの目を気にせず生活が出来るかも知れない。

「……本当に?」

 あまり信じてはいないようだったが、少なからず期待しているようで、嬉しそうな表情をしている。

「あぁ、きっとリリィと同じような魔女にだって会えるさ……さて、それで相談何だがリリィは短剣を扱えるか?」

 ナズナは心配するなといった表情をした後、難しい表情に切り替えてそう言った。

「? どうして?」

 リリィは嬉しそうな表情をしたまま、ナズナがどうしてそんな事を言ったのか分からないようで首を傾げている。

「……あのなぁー流石に見ている人が少ないと言ったって、そこらじゅうで魔法を使うわけはいかないだろう? それとこれを被っておけ」

 ナズナは呆れたようにそう言うと、リリィには大き過ぎるフードのような物をリリィに投げた。

「あわわわ……」

 リリィは何かが飛んで来るとは思ってもいなかったようで、文字通り、慌ててナズナの投げたフードをキャッチした。

「流石に大き過ぎないかな?」

 リリィは飛んで来たフードをすっぽりと被りながら位置を調整していた。

「大きいから良いんだろ? 少しでも用心するにこしたことはない……で、話を戻すが短剣は扱えるか?」

 リリィのそんな様子を呆れたように見守りながら、ナズナはそう言った。

「うーん。扱った事は無いけど……多分何とかなると思う。魔法と併用すれば……別に心配しなくても普通の人には視覚出来ない魔法を使うから」

 リリィは少し悩むような仕草をした後、そんな事を言った。

「俺自身、興味があって魔法について調べていた事があったが、魔法というのは本当に便利なものだな」

 ナズナは感心するようにリリィにそう言った。

「えへへー別に私が凄いというよりは魔法が凄いんだけど、何だか嬉しいな……」

 ナズナの言葉を聞き、リリィはだらしのない笑みを浮かべていた。

「まぁ、良い。それならこれを預けるから無理しない程度で戦いに参加してくれ……これから先何があるかは分からないからな……」

 ナズナはそう言うと、腰に付けていた短剣『クリュザンテーメ』をリリィに渡した。

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