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スタルリード邸

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「お帰りなさい。ナズナ、元気にしていましたか? 休日くらい屋敷に顔を出してくれても良いのよ? それが無理でも便りくらい……」

 プラタナスの後に続いて屋敷の奥へと進み大広間へ入ると、机に並べられた沢山の豪華な料理と共に、ナズナの母ルピナスがナズナ達を出迎えた。

「母上、ただいま戻りました。便りも出さず申し訳ありません。私はご覧の通り元気です」

 ナズナはプラタナスにしたように、敬礼をしながらそう言った。

「あらあら、そんなかしこまっちゃって。公の場では無いのですから。貴方も何とか言ってくれませんか?」

 ルピナスは困ったような表情をした後、厳しい表情をしてプラタナスにそう言った。

「いや、私も同じ事をナズナに言ったのだが……」

 プラタナスは物凄く言い辛そうにルピナスにそう言った。

「口答えは許しません。貴方がそうだから、ナズナもシオンもこのように育ってしまったのですよ? 少しは反省して役に立ちなさい!」

 そう言ったルピナスの言葉からは、先程の温厚そうな口調は一切消えていた。

「すまない……ルピナス……」

 プラタナスもそんな風に言われてしまっては返す言葉もなく、只々謝る事しか出来ないようだった。ここまでプラタナスに文句を言えるのは世界中を探したとしても、ルピナスとこの国の王であるプラタナスの兄くらいだろう。

「さぁ、こんな人は放って置いて食事を取りましょう。ナズナ、学校での出来事を母に聞かせて下さいな」

 ルピナスはプラタナスからナズナの方に視線を向け、満面の笑みを浮かべながらそう言ってきた。

 そうしてしばらくの間食事を取りながら、ナズナは学校で起きた様々な出来事をルピナスに話して聞かせた。

 その間中ずっとプラタナスがまるで空気の様だったのは言うまでも無い。

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