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ゲームスタート

『まぁまぁ、落ち着いて下さいよリリィさん……そんな事をしてしまっては貴方の大切なナズナさんもただではすみませんよ? という事でここはゲームと行きましょう』

 フォンセは少しだけ慌ててようにそう言うと何やら提案してきた。

「ゲームだと?」

 ジニアもリリィと同じくらい気が立っているようで、随分と不機嫌そうな声色だった。

『そうです……ただただ戦うの何てつまらないですからね……どうせ私に勝てる人間何ていないですから……そうそうそれよりも先程の『お土産』はお気に召してくださいましたか?』

 傲慢というか自信家というのだろうか。本当に自分が一番強い存在だと思っているような感じだった。そんなフォンセは思い出したかのようにそう言って来た。

「お土産? それってまさか……」

 ジニアは一瞬不思議そうな表情を浮かべたが、直ぐにフォンセが言う『お土産』が何の事を差すのか気が付きシオンの方に視線を向けた。

「貴様……やはりあれは貴様の仕業だったか……それだけ分かれば十分だ貴様だけは絶対に俺が殺してやる!」

 ジニアが気が付くよりも前にフォンセの言う『お土産』がシオンの部下達だという事に気が付いていたのだろう。普段あまり感情を表に出さないシオンが怒りを露わにしていた。

『ふふふ……その眼……良いですねぇ……その眼だけでご飯が何杯も食べられそうです……何て、私は堕天使なのでご飯は食べないんですけどね……』

 本気なのか冗談なのか全く区別がつかないトーンでそう言ったフォンセに対し、三人は何も口に出来ない様子だった。

『あらっ? 面白くありませんでしたか? 天使界では結構ウケたんですけど……残念です……では気を取り直してお三方には試練を受けて貰います。全員が試練に打ち勝つ事が出来れば見事私と戦う権利が手に入るって訳です……どうです? 面白いでしょう? では健闘を祈ります……』

 言う事だけ言ってしまうとフォンセの声を聞こえなくなってしまった。しばらくするとご丁寧にもそれぞれの名前が書かれた扉が何処からともなく現れた。

「……」

「……」

「……」

 三人ともあまりにも自由奔放過ぎるフォンセの行動に言葉を失ってしまっていた。

「……仕方無い、奴の思惑通りに動くのは癪だが今は奴に従うしか無さそうだ……」

 シオンはそう呟くと、一番初めに動き始めた。それに続くようにジニアもリリィも自分の名前の書かれた扉の前に立った。

「お前ら死ぬなよ……」

 シオンはそう呟くと扉の中へと入っていった。その言葉にジニアとリリィは驚きながらもナズナを助ける為、二人も扉の中へと入っていった。

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