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かつての友人は...  作者: らぁふ/Rafu
2/3

満月を見ながら

合計三話で終わりそうです。

買い物から帰ってきて、夕食を作った。鏡香も手伝って作った料理は、美味しかった。

「あー美味しかったー!」

「片付けとくから、先に風呂入っといて。」

「ありがと!」自分の部屋に戻って行く鏡香。洗い物をし、食洗機に入れておく。昔の家だが、結構ハイテクな部分もあるのだ。風呂も最近のものだったりする。

二十分くらいしたあと、鏡香が帰ってきた。

「上がったよー。」

「うん。」

その後は、二人の懐かしい思い出を話したりとゆっくりとした時間を過ごした。映画も観た。

そうして、十一時を回ったあたりでやることもなくなってきたので、とりあえず明日の予定をざっと立てておく。

「綺麗なとこに行きたい!」

「綺麗なとこ?うーん...結構遠くまで行かないと無いかなぁ。あーそうだなー、あそこいいんじゃないかな?」そこは、少し高台にあり、見晴らしもいい場所だった。写真を見せる。

「綺麗なとこだね。そこ行こう!」

その日は、そこでお開きになった。


和也は、部屋に戻りベッドでゆっくりしていた。

「カーテン閉めとくか...ん?満月...ではないか...明日あたりかな...」明日のことを考えながら、和也は寝た。

鏡香は、外を見ながら数ヶ月前のことを思い出していた。

「よし。書こう。」何かを決心したような顔で紙に何かを書き始めた。

その日の夜は、一部屋だけ明かりがついていた。



次の日の朝、目的地が少し遠いため、早く出発をした。その日は、快晴だった。

「う〜ん!気持ちいいね!」

「あんまり顔出すなよ?」鏡香は、窓を開けて風を浴びていた。とっても危ないくらい飛び出ていた。

走ること、二時間とちょっと。目的地に無事に着いた。そこでは、整った街並みと、海が同時に見れるスポットだった。その辺りを、ぐるっと散策をする。

「綺麗だねぇ。ほんと。来てよかった!」

鏡香は、満足しているようだった。こちらも満足満足。

「そろそろ昼飯にするか...お、そこのベンチで食べるか。」

「うん!」とてもいい天気の中、ゆっくりとした時間を過ごした。

ゆっくりした後、歩きながら写真をたくさん撮り合った。三時過ぎくらいには、やることがなくなって来ていた。

その後もあちらこちら巡り、夕方になっていた。車を有料駐車場に止め、近くの有名料理店に行こうかとしていた時だった。

満月が上りかけていた時だったと思う。大型トラックが、飛びだし、鮮血が飛び散り、何が起きたのかも分からなかった。

周りも、騒然としていた。ワンテンポ遅れてあちこちから悲鳴が上がった。その悲鳴を聞いて、自分の意識も強制的に戻された。

...前を歩いていたはずの、鏡香が血塗れで、道路に倒れていた。


...即死だった。


そこから、救急車やパトカーが、たくさん駆けつけ、色々事情を聞かれた。家に帰れたのは、深夜だった。家に帰り、鏡香に貸した部屋に入った。

ふと机に置かれた手紙が目に入った。そこには、《和也へ》と書かれた手紙が置いてあった。何だろうと思い、手紙を開け、読んで見た。そこには...


和也へ

こっちから連絡しようとしていた時に、そっちから連絡来た時は、びっくりした。偶然ってすごい。

なんで和也のとこに来ようと思ったのか。これは、ファンタジー過ぎっていうか...予知夢なんだけど。前に夢の中で、自分が満月を見ながら好きな人のそばで死ぬ夢を見たんだ。流石に、最初は信じなかったけどその夢を、最初はぼんやりとそしてはっきりと見るようになっていった。もし本当なら大変だなって思った。だから、胡散臭い占い師に頼んで占ってもらったら占い師も焦ってさ。ああこれは本当なんだなって。だから、和也のとこに来ました。最後まで言えなかったね、結局。じゃあね。和也。

鏡香より





悲しみの叫びが、深夜の街に響いた。

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