再会
ノリで書いた小説です。
その日は、何年ぶりになるのかもうはっきりと分からない友人との再会だった。昼前に空港で待ち合わせの約束をしていた。
俺は様々な仕事をし、それなりに稼いでいた。今では、中古の一軒家を持っているくらいだ。今回は、金に余裕が生まれたのでこっちから友人の方に行こうと連絡をとったが、どうしても友人がこっちにきたいというので、しぶしぶ引き下がった。
もうじき、飛行機が到着する時間だ。到着ロビーで、ワクワクしながら待っていた。エスカレーターの方から、ゾロゾロと人が降りてきた。事前にお互いの顔写真を送っていたので、すれ違いとか悲しい事態は起きないはずだ。スマホを見ながら友人を探す。荷物が流れ始めた。少しずつ、人が出てくる。写真の顔は、まだ見えない。
一分くらいした時、スマホ片手にキョロキョロしながら、一人出てきた。さっきから、何回も写真で見た顔だ。
「よう!久しぶりだな、鏡香。」数年ぶりに再会をする相手。高校までずっと同じだった友人。もはや、一緒すぎて、恋人と勘違いされること、何十回。お互いの秘密を数個知っている仲だ。
「久しぶり。変わらないねぇ。びっくりだよ。和也。」
「そっちこそ。少し髪、伸ばした?」
「ん?ああ、まぁ色々あってね...」
「へぇ。まぁ立ち話もなんだし、車に行こっか。」
車に乗り空港を出て、街の方へ走りながら、昔の話や最近の話をする。
「でさぁ、アイツがあの子と結婚しててさ、もうびっくりだよ!」
「早いな!アイツはもうちょっと先だと思ったのに...じゃあ、あのやんちゃはどうなのよ。」
「アイツ?アイツはねぇ...」とまぁ、忙しくて地元の状況を全く知らなかった俺のために鏡香は色々と話をしてくれた。
話をしているうちに、目的地に着いた。
「着いたよ。俺の家だ。」
「お。いい家だねぇ。これは。」和風の家で狭いが小さな庭も付いている。
「一つ余っている部屋があるからそこを使っていいよ。どうぞ上がって。」
「お邪魔しまーす...和風かと思ったら中は和洋折衷なんだ、立派な家だね〜」リビングと和室がくっついた部屋を通り過ぎ奥の部屋に案内する。
「どうぞ、ここを使って。」その部屋は、庭の景色が一部だが見ることのできる部屋だ。内装は、和風に合わせてある。
「ここもまたいい部屋だねぇ。それじゃ、ありがたく使わせて貰いますね〜」
「うん。あーちょっと買い物行ってくるからゆっくりしてていいよ。近くにショッピングモールもあるから。」
「オッケー。行ってきていいよ。ショッピングモール、気が向いたら行ってみる。」
「うん。じゃ、あとで。」部屋を出て、ショッピングモールの反対にあるお得なスーパーに行く。
きっと、和也が少し扉の前で止まっていたら、急いで戻ってくるだろう。
「はぁ...今夜は満月かなぁ...大丈夫かなぁ...」と、不思議すぎる言葉を鏡香が呟いていたと知ったら...
続くかな...
10/21
感想を参考にさせていだたきました!