表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

転生はボーナスステージらしいです

女性主人公の作品を何となく書いてみたくなりました。拙い文ですが読んで頂けるだけでも幸いです!!

『神谷由紀さん、あなたはお亡くなりになりました。』


 私は真っ白な空間の中にいた。

 目の前にはこれまでに出会ったどの女性よりも美しい女性がいる。背中から羽が生えていて、その体からぼんやりと、しかし暖かい光が出ていることもその美しさの1つの要因ではないだろうか。


 女神様ーーーふと、そんな言葉が頭に浮かぶ。あながち間違ってはいないのかもしれない。


 私は彼女の言葉通りつい先程死んだはずなのだから。












 1年ほど前、世界各地で大規模なパンデミックが発生した。新種のウイルスで致死率100%、感染者が死亡する時に空気中に拡散し、その場にいた者はほぼ確実に感染してしまう脅威的なウイルスだった。


 各国のトップ機関が合同で研究を行っていたものの、進展は全くと言っていいほどなかった。


 当時、薬学研究員だった私のチームも抗体の開発に励んでいたのだったが、ある日親友だった同僚の美咲がそのウイルスに感染して死んでしまった。私は一時期塞ぎ込んで研究も何も手につかなかったが、仲間の支えもあって再び研究に戻ることが出来た。


 研究に戻った後の私はこれ以上被害を増やしてはいけない、その一心で死に物狂いで研究に打ち込んだ。その結果いくつもの奇跡が重なって、ようやく抗体を作ることに成功したのだ。




 さて、抗体を作った私が何故死んでこんな場所にいるのかと言えば...まあ、感染したことに気づかなかったとしか言いようがない。


 抗体を作るのに夢中になっていて自分の体の異常にも気づかないなんて...いや、こういう研究している以上死ぬ覚悟はありましたよ?でも抗体を完成させた後にも関わらず死ぬとか...流石にちょっと泣きたい。あ、でもここって死後の世界だよね?ってことは死んじゃったあの子にも会えるかなー。あれ、なんかそう思うと死んだけどあんまり悲しくないかも...どこいるのかなぁー。







『.....さん、由紀さん?』


 え?...あ...女神さんすいません...完全に忘れてました、はい。


『...そうですか...まあ、その若さでお亡くなりになられたのですから思うところはあるでしょう...』


 死んじゃったことはもう振り切れたんですけどね。ところでここ、どこですか?


『そうですね...神の世界とでも呼びましょうか。普通は来ることないんですけどね。』


 するとどうして私はここに?神様にでもしてくれるんですか?


『いえ、神にする事は出来ませんが1つ話があって貴方をここに呼びました。由紀さん、自分の望んだ世界に、記憶を持ったまま転生してみたくありませんか?』


 え...?転生?




 それから私はこの世界のシステムについて聞いた。彼女の話を要約すると、どうやら前世で一定以上の善行を積めば記憶を持ったまま転生することが出来るらしい。前世に頑張った人のためのボーナスステージ?

 なんか仏教に出てくる輪廻転生みたいだ...。というか、彼女の話によると善行を積ませるために大昔に顕現してこのこと人間に伝えたのが少し変わって宗教になったのだという。...もう宗教なんて自己利益のために利用してる方が多いんですが、女神さん.....


 まあ、それはそれとして私がここに来たのは抗体を作ったおかげだろう。どうやら自分が死んだ後に救った人もカウントされるらしい。



『さて、由紀さん。事情はお分かりいただけたと思いますが、どのような世界がよろしいでしょうか』


 あ、そう言えば世界選べるんだった...うーん、どうしよ。元の世界は流石に無理って言われたし...あ、そう言えば...


 あの、少し前に美咲って名前の人ここに来ませんでしたか?同じ世界に転生させて欲しいんだけど。


『美咲さんですか...確かに来たような気もしますが何処に行ったのかまでは...何人も相手しているので...』


 美咲も開発者の1人ならここへ来て何処かの世界へ行ったと思ったんだけど...言われてみれば確かにそうだ。いくら善行を重ねた人だけだとしても相当な人数が来ているだろう。


 さて、どうしよう。...そう言えばあの子ゲーム大好きだったな。もし、現実に魔王みたいな存在がいて、しかも大きな力も貰えるなら.....うん、あの子なら絶対行きそう。


 あの、女神さん、魔王とかいて魔法みたいなのも使えるゲームみたいな世界ってありますか?


『ありますよ。そちらにしますか?』


 お、即答!もしかしたら選ぶ人多いのかな。あ、女神さんそこでお願いします!


『分かりました。では、この中から生まれを選んでください』


 女神さんが告げると目の前に画面が浮かび、転生先のリストが現れた。


 転生先か...え、なんか、魔物とかいるし!...人間以外でも可能ってことか。


 ん?この消費Ptって...あ、意識したら自分の総ポイント現れた。って、あれ?これおかしくない...?

 一、十、百、千、万...うん、なんか200万くらいあるんだけど。え、村人のポイント100なんだけど!?勇者とか国王でも1万!


 わーい、勇者200人分だぁー♪

 いや、確かに仲間と協力したとはいえ全人類救ったようなもんだからこんだけ貰えるのかもしれないけど...これだけ多いと逆に困るよね。


 他にポイント高いやつ高いやつ。でも勇者以上なんているのかな.......お?...いたじゃん、めっちゃポイントかかるの。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 種族:妖精 (♀)

 消費Pt:1000000

 特徴:この世界と共に生まれた最初の種族。精霊を生み出した存在である。無尽蔵の魔力を保有しており、あらゆる原始魔法を使うことができる。また、周りの精霊に命令を下すことも出来る。

 固有スキル:不老不死、魔法構築、妖精の加護


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 消費Pt100万!説明とかもまさに世界最強の種族って感じだね。しかも不老不死って!え、絶対死なないの!?チートだチート!

 あと、妖精も精霊も同じようなものだと思ってたけど全然違うんだね。ちなみに精霊はというと?






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 種族:精霊(♂、♀)

 消費Pt:1000

 特徴:妖精によって生み出された種族。自らに害が及びそうになった時その対象に対して、もしくは妖精からの命令があった時にのみ原始魔法を使うことができる。人間や魔族の使う魔法は精霊から力を借りているもの。また、妖精以外で精霊の姿を視認することは出来ない。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 なるほど...つまり精霊は自分の意思じゃ魔法は使えないってことだよね...流石にファンタジーに来て力はあるのに魔法使えないってのは嫌だな。

 まあ、ポイントはあるから妖精にしようかな♪



 あ、女神さん妖精でお願いします!


『分かりました。では次に残ったポイントでステータス設定とギフトスキルの選択をしてください』


 あ、画面変わった。

 スキルは予想ついたけどステータスもポイントなんだね...それならもう少しポイント節約してもよかったかも.....


 で、今の私のステータスはと.....





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 体力:10000〜

 最大魔力量:10000〜

 物理攻撃力:50〜

 魔法攻撃力:500〜

 物理防御力:8000〜

 魔法防御力:10000〜


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 うん、攻撃除けば桁がおかしいんだけど?

 あれー?女神さん普通ってどのくらいの値なんでしょうねー。

 あ、成人男性の平均を100としていますって?わー妖精さんつよーい!なになに?妖精は戦闘を好む種族ではないので攻撃は低いけど最強種族とだけあって生存能力はめっちゃ高いって?

 うーん...まあ、納得、したのかな...?


 ま、まあ先にスキル選んで残ったポイントでステータス上げようか!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ