表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/37

第27話:再会と別れ

管制室からの支持に従いながら

GWを大気圏に突入させる


空へ降りた瞬間目にしたのは

生い茂る緑と美しい大地だった


ルビゥム王国

古くから魔法技術が発展し

自然との共存を行ってきた国だ


俺は今

その国の首都星へ降り立とうとしていた




空港へ着陸し

機体から降りたところで、出迎えがいることに気がついた


ショートヘアーにキリッとした瞳

滑走路に仁王立ちするあの姿はサーシャに間違えない


それにあの胸

間違いなくサーシャだ

うん



「久しぶりだなG。それとも『ゲイザー公爵』と呼ぼうか?」


「よしてくれ、昔なじみにまで、そんな呼び方されたかない」


サーシャは『ふふ』と笑みを浮かべ歓迎の握手をしてくれた

俺はそれに応え、地球で会った時のことを懐かしく思う


「それで桜のことだが」


「今は山篭りの最中だ」


「山篭り?」


「修行の一環として行うものだ。桜だけでなく他の魔女見習いもやっていることだ」


「ならジェスター殿下は何で『行方不明』なんて言ってたんだ?」


サーシャは呆れたと言わんばかりにリアクションをし


「1日に何度も連絡をしていた娘がしばらく連絡できない環境に入ったからだろう」


「ただの親馬鹿であれだけ長い旅をさせられたのか俺は・・・」


「まぁ、そう言うな。せっかく来たんだ、観光でもしながら桜に会ってくるといい。丁度いい案内も用意しておいた。お前たち!」


サーシャが呼びかけると

2人の女性がこちらに近づいてくる

それは俺もよく知る2人だった


「マリィにユリィか!? 何でここに!?」


そう

それは俺が地球で出会った魔女姉妹だった

地球での戦いの後

しばらく一緒に仕事をしていたが

宇宙に出てからは連絡を取っていなかった

地球にいると思ってはいたが・・・


「何よ、私達がここに居ちゃ悪いの!?」


「お姉ちゃん! ダメでしょ、ちゃんと挨拶しなきゃ。お久しぶりですハジメお兄さん」


「おう、久しぶりだな。まさかルビゥムでお前達に会えるとは思っていなかったぞ」


ツンデレの姉にしっかり者の妹

変わっていないようだな


「せっかく帝国との外交が開いたんですもの、魔法使いの星であるマジェストへ留学して魔法の勉強がしたかったのよ」


「私もお姉ちゃんと一緒に宇宙へきたの。桜ちゃんとは『アカデミー』でもクラスが一緒なんだよ」


「『アカデミー』?」


「我がルビゥム王国が誇る総合教育機関だ。まあ、複数の学校が1箇所に集まっていると考えればいい」


「なるほど」


「私達が突然言って入れる場所じゃなかったんだけど。桜と従姉妹というのが効いたみたいでね、大した検査もなく入学できたわ」


「おかげで色んなこと教われてるんだよ。新しい魔法見せてあげるね」


「それは又今度な。今は桜の所まで案内してくれ」



「それでは私はこれで」


「サーシャは一緒に行かないのか?」


「私も色々と忙しい身でね。シフォン戦線と違ってルビゥム戦線は相変わらず一進一退が続いているんだ」


「何か手伝えることがあれば言ってくれよ」


「その時は遠慮しないぞ?」


サーシャとはそのまま笑って分かれた

次会う時までお互い生きていないとな





その後2人に連れられて

アカデミーへ移動することになったが

結局起動エレベーターで宇宙へ逆戻りすることになった

『アカデミー』がマジェストの衛星軌道に浮かぶ人工衛星だったからだ


これなら直接乗り付けたほうが早かったな


ステーションから連絡艇へ乗り込むと

アカデミー内部に入る


そこは人口とは思えないほど豊かな自然があり

空からの眺めはまさに絶景である



「と〜ちゃ〜く!」


「どう? ここがアカデミーよ」


「何だか不思議な場所だな。人口の天体なのに惑星にいる時と空気が同じに感じる」


「でしょ!? すごいよね。アカデミーは巨大な魔法結界の中に作られた学園都市なんだよ。中には何でも揃ってるの、お店も病院も遊園地まで」


「至れり尽くせりだな」



アカデミーの中でも

魔法を専門に学ぶ魔法学部の領域の奥にある山脈に桜はいるらしい

俺達がその山へ登るための準備をしようとしていた時


突然地面が揺れ


鳥達が一斉に飛び立つ


「何事だ!?」


「え? え? 何だろ? どうしよ?」


「今調べてるから落ち着きなさい!」


マリィは目の前に半透明のディスプレイを出現させ

振動の原因を調べているようだ


アカデミーにきて本当に色々器用になってるんだな


「解ったわ。中央塔へ何者かが侵入したようよ。警備を力ずくで退かしてね」


「物騒な話だな」


「中央塔は誰も入っちゃいけない場所だって言われてるの。何か大事な物が保管されてるからって」


「『白き人』が持ち込んだ物らしいわね。元々マジェストには『白き人』が降りてきて、実際に住んでいたから、可能性は大って話よ」


「つまり盗人ってことか。さて、どうするか」


「何言ってるのよ! 捕まえに行くに決まってるじゃない!」


「そうです! 泥棒なんて許せません!」


2人とも正義感の強いこと・・・

正直俺にとってはどうでも良いことなんだが

この雰囲気だと同行させられそうかなぁ?





中央塔前は大混乱であった

塔内部への入り口では警備部の者が道を塞いでおり

魔女姉妹が中に入れるように要請しているが取り合ってもらえない様子だ

とりあえず警備部に任せておけばいいだろう、と適当に歩き回っていた俺の目に

あまり見たくない者が飛び込んできた


それはナイフが刺さった死体だった

死体が嫌なわけじゃない

そいつに刺さっているナイフが見たことのある形をしていたのが気になったのだ


それを手に取り、構造解析を行う

そして嫌な予感は的中した




「おい、中に入るぞ、そこを退け」


「お前もか、ダメだと言ったらダメだ! 部外者は立ち入り禁止だ」


「どうせお前らじゃ中にいる賊に対抗できんのだろう? 俺が行ってやると言っているんだ」


「何!? 何者だ、貴様」


「シフォン王国軍元帥『G=ゲイザー公爵』」


「!!!! あの『黒い神獣』!? 『シフォンの英雄』!?」


「そうだ、だから通せ」


「いや、しかし・・・」


「お前らで止められなかったから死体の山ができあがってるんだろうが!」


「!・・・わかりました・・・賊を止めてください。確かに我々の敵う相手ではありませんでした」


「私達も行くからね」


「ダメって言っても付いていきます!」


「しかたねぇな・・・」




塔内部へ突入した俺達は、ひたすら下に向かって降りていた


上の部分は囮で

実際の保管庫は地下に作られていたのだ

途中、隔壁がいくつも破壊されているのを通り抜けながら

徐々に追いついているのが解った



「そこまでだ『J』!!!!」


ようやく追いついた賊の正体は

俺の予想通りに『J』であった


1年前に俺が消滅させたはずの男が何故生きている?



「またお前か。私の邪魔ばかりしおって」


「お前こそ。何度潰しても出てきやがるゴキブリ野郎が」


睨み合う俺とJ

二人の意識が繋がり、一つになった瞬間

奴は白い閃光となって襲いかかってきた


カウンターの拳を出すも

あっさりと避けられて、逆に反撃を食らう


胸に深く突き刺さるナイフ

そしてそのナイフが爆発・・・しなかった


「何!?」


「驚いたか? お前の起爆ナイフの構造は既に研究済みだ。刺された瞬間に融合して爆発を止めたのさ」


「ふっ、中々味な真似をする。ならばこれはどうかな?」


奴が懐から筒を取り出す

その筒から1筋の光が射し出すと

それは光の刃へと変わった


「ビームサーベルか・・・厄介な物を使うようになったじゃねぇか」


「私もお前と同じで、次にお前と戦う時のことを考えていたということだ」


Jは高速で接近してくる

メタブラ(青)の時のように重力場で弾ければ良いのだが・・・


スピードが違いすぎる


1太刀防げても

次の瞬間には俺の背中を切りつけてくる


1年間の戦闘で強化された俺の装甲は

そう簡単には溶かされないが


ビームサーベルに焼かれて表面に僅かな切れ目ができる

どうやらかなりの高出力モデルらしい

サイボーグであるJならば自身の体内動力源からエネルギーを取ることで

高出力なビームを長時間出し続けることも不可能ではない


サーベルの長さとJ自身のスピードに対抗できず

体中を切り刻まれる


装甲とパワーでは圧倒的に勝ってはいるが

こちらの攻撃が当たらず

相手の攻撃は防げないのでは何時か殺られる


だが

防戦一方だった俺に2人の勝利の女神が助け舟をよこしてくれたのだった


「マジックミサイル!」


ユリィの杖から放たれた複数の光が

それぞれ生きているかのように蠢き

俺に粘着していたJを退避へと追いやった


「バインド!」


そしてマリィが発動させた魔法は

Jのスピードを殺してくれた



ここまでして貰えればこっちのもん

数の暴力って奴だが、これが戦いってやつなんでな


「お前との腐れ縁もここまでだ!」


奴の腹に渾身の拳を突きたて

その拳から発せられた重力場が

Jの体を木っ端微塵のスクラップへと変えた




「やれやれ、助けられちまったか」


「パワー馬鹿はこれだから」


「またお姉ちゃんは! 適材適所って言葉があるでしょ!?」


ユリちゃん小学生なのに難しい言葉知ってるね

もう中学生になってる歳だっけか?


「まったく・・・面目ない」


「まぁ、賊は排除できたのだから大目に見てあげましょう」




戦いを終えた安堵感


だが


それは新たな悪夢の始まりでもあった





「1対3ではさすがに勝てないか」


何事もなかったかのように現れる『J』

今破壊した奴の体の一部は床に散乱している

ではこの『J』は?


「初めから全力で潰しにいけば良かったのだ」


背後から現れた新たな『J』


何が起こっているのか一瞬理解できなかった

しかし、俺はある可能性について考えた

もしかしたら・・・


「そう! これが我々『Jシステム』の正体なのだよ」


柱の影から現れた3体目の『J』



やはりそうか!

今まで倒してきたのも全て『J』

奴らは元から量産品だったのだ


そして情報連結によって繋がっていて

たとえ負けても情報は別の『J』に引き継がれる


『不死身の傭兵』の正体は

『無尽蔵の体』を持つサイボーグだった



「私達はここで破壊されても次がある。お前達はどうかな?」



俺、マリィ、ユリィはそれぞれ1体づつのJを戦うことになってしまった

地下での戦闘ということでGWを呼ぶこともできない


この状況・・・万事休すか!?


3体のJが襲い掛かろうとした、その時

突如天井が破れ

2箇所の穴からそれぞれ1人づつ降りてきた


降り立った1人はサーシャ

もう一人は・・・


「桜!?」


「お兄ちゃん、助けにきたよ!」


それは久しぶりに見る桜の姿だった

以前の記憶よりもだいぶ背が伸びた気がする


それだけではない

逞しくなった

そう感じた


「どうやら援軍には間に合ったようだな」


「サーシャ、来てくれたのか」


「さぁ、私の母校を荒らす不埒な輩には退出願おうか」


サーシャが前に出て睨みを利かせる

状況不利と見て撤退するかとも思ったが

Jシリーズはそのまま戦闘続行の態勢を整えた


「サーシャ=ルビゥム。お前も滅ぼすべき存在だ」


「何!?」


「『白き人』に関わりし文明は消去せねばならん」


「それがお前らのシステムの存在理由ってわけか」


「それだけではない。だが、お前達にそれを知る必要はない」


「こっちも知りたくはないがな!」



高密度圧縮重力場から放たれたナイフが正面のJに向かい飛翔する

それはJにより突き立てられた起爆ナイフ


Jはナイフを切り払い

起爆したナイフはゴングとなり、戦いが始まった




爆発の影響が消えた時

それぞれが相手をするのは


J1vsG+マリィ+ユリィ


J2vs桜


J3vsサーシャ


確実に2人の王族を倒す布陣か!?


「マリィ、ユリィ、それぞれ桜とサーシャの援護を!」


「了解!」


2人が分散して援護に向かおうとした時

当人達から待ったの声がかかる


「私に援護は必要ない。それに今一番サポートが必要なのは君だろう」


サーシャの周囲に光の輪が形成され

それを潜り抜けることでサーシャの衣装は大きく変化した


ベースは体にフィットしたタイツ状だが

所々に金属質のパーツが取り付けられており

両腕にはガントレットのような物が取り付けられている



「桜はお兄ちゃんを守るよ、そのために強くなったんだから!」


桜は持っていたペンダントを握り締める

すると、ペンダントが発光し、指の間から光が漏れだす


その光は桜に体に纏わり付くと

サーシャに似たバトルスーツへと変化してゆく

その姿はサーシャに似ていたが

腕にはガントレットはなく腕輪が嵌められている


そして最後にはペンダント自体が変化し

巨大な槍へと姿を変えた


それは槍ではないかもしれないが

俺には槍のように見えた




変身した2人の魔法戦士は

それぞれの敵に対して向かってゆく


サーシャは拳の雨を降らせてJを圧倒し


桜は持っていた槍を構えてチャージをかける

突撃を回避したJに追撃の魔法弾を連射する


2人ともJに匹敵するスピードを持ち

それぞれ優位に戦闘を進めている


「ここで一番頼りにならないのは俺ってことか・・・」


「しょげてる暇はないわよ!」


「きます!」


俺達の相手となるJがビームサーベルを二刀流にして向かってくる

マリィがシールドを張り防ぐも

2撃目で粉砕されてしまう


やはり守ったら負ける

攻めるしかない!


「2人共、俺に魔法をかけてくれ!」


「えっと・・・何を使えばいいのかな」


「こいつに足りない物なんて腐るほどあるけど、何より足りないのは『速さ』でしょ」


そうなのだ

融合と進化を繰り返すうちに

俺から速さは減少していった


初期の頃のほうがまだスピードがあったことだろう

過剰なエネルギーの流入に耐えうる体を形成した時

他の機能をある程度犠牲にせざるおえなかったからだ


その後も戦闘で必要とされたのはパワーだった

少なくとも反帝国連合との戦いで困ることはなかった


そのツケが今俺に問題として降りかかってきていた



「じゃあ加速の魔法を・・・」


「そんなんじゃダメよ! あいつに対抗するには『アクセラレーション』しかない」


「あの魔法は確かに対象の能力を向上させるけど、体にかかる負担が大きすぎるよ」


「問題ない、やってくれ!」


「こいつも言ってることだし、やるわよ、ユリィ」


「・・・うん! ハジメさん、死んじゃったらごめんなさい」


不吉なこと言わないでくれよな



二人が魔法を発動させる間

俺はJに向かい我武者羅に前に出た


当然のように切り刻まれたが気にしない

ダメージの蓄積でエラーが出まくっているが気にしない

そんな贅沢を言って勝てる相手ではないのだ


致命傷を負っていない以外は満身創痍な状態の俺に

2人の魔法が発動する


「『アクセラレーション』」


限界突破魔法の効果により

俺の体は自身の体の付加を無視して強化される


この状況は以前体験したことがあった


そう


地球を救うために

限界を突破して『進化』した時だ


そして、今


俺の体は『魔法』の力で新たな限界突破をなした



「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


これまでは出せなかった速度で体が動く

その度に体が悲鳴を上げ、細胞が死滅し、体から離れてゆく


それでも何もかも忘れ

ただ目の前の敵に向かってゆく


奴が振り下ろす光の刃を体で受け止め

溶ける装甲を無視して手刀を突き入れる


Jは俺の手を払うように

もう1本のサーベルで切りつける


光の刃に焼かれ左腕が飛ぶ


だが


その切り口から生えたナイフが奴の心臓に突き刺さる

瞬間後方へ離脱し


Jが刺さったナイフを引き抜く前に

起爆ナイフ新ため、『重力機雷ナイフ』へと変貌を遂げたそれは

ナイフに向けて重力場を発生させ


Jは極小サイズの塊へと姿を変えた





魔法の効果が消え

全身を貫く痛みと疲労

全身の状態がレッドゾーンへと突入し

そのまま倒れこむ



しばらくして目を覚ますと

戦いは終結していた


桜とサーシャはそれぞれの敵を打ち倒し

俺のことを心配そうに覗き込んでいた


「・・・もう大丈夫だ」


「まだ無理しないほうがいいです。あの魔法は危険なものなのに2人掛けだなんて・・・」


「よく体がもったな、さすが神獣」


「自分で名乗った覚えはないがな・・・」



それほど長く眠っていたわけではないようだ

千切れた腕は誰かが修復してくれたらしく付いている

回復魔法の4人掛けをしてもこれだけダメージが残るとはな




「地上へ戻ろう。アカデミーの施設ならお前の調整も可能なはずだ。アルマを呼び寄せてもいい」


「そうだな、いっそ地球でしばらく休養を取るか・・・」




「休息なら取らせてやろう・・・死という名の休息をな!」


倒したはずのJがさらに現れる

この状況で!


俺は限界が近いし

サーシャや桜も無傷ではない


しかも1体だけではなかった


次から次へと出るわ出るわ

合計6体のJが俺達を囲んでいた


「本当に・・・ゴキブリ並みだな・・・」


「1匹見たら30匹か・・・幸いにも後6匹だ。私と桜が2匹づつ引き受ける」


「私とユリィで1匹づつね・・・正直自信ないけど」


「お姉ちゃん・・・」



この状況で戦っても勝ち目はない

勝つ方法があるとすれば・・・


「待て・・・もう一度限界突破魔法を俺に掛けろ」


「何言ってるの! 今のお兄ちゃんじゃ無理だよ。それにブーストしてもこの数相手じゃ・・・」


「2人であの強さなら・・・今度は4人掛けでいく!」


「・・・貴方、死ぬ気?」


「今はまだ死なん」


「・・・彼に賭けてみよう」


「サーシャさんまで! お兄ちゃん死んじゃうかもしれないんだよ!?」


「こいつはGだ、決して死なない、そして負けない」


「そうだ! 桜、俺を信じろ!」


「お兄ちゃん・・・本当に・・・死んじゃ嫌だよ?」


「ああ、約束する、俺は死なない」




全員の気持ちが一つになり

今俺の体はブーストにブーストを重ね


そして・・・












残った物は瓦礫と破片

血と肉片


何が起こったかは覚えていない

ただ獣のように暴れ回った


気が付けば全てが終わっており

俺は変身を解除していた




遠くには桜達の姿が見える

良かった、無事だったか



ギリギリの戦いではあったが

今回もなんとか勝てた


だが


奴もこれで終わりではないだろう

『Jシステム』との戦いはこれからも続く


そしてこれからも俺は勝ち続ける






地上へ戻り、治療を受けた俺は

それまで抱えていた違和感の正体に気づく





俺はGに変身することができなくなっていたのだ

これから先の話は少し飛ばします

そのうち外伝として書くつもりです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ