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第11話:銀行襲撃作戦(前編)

俺は今新しい作戦行動を行っている最中だ


今後のことを考えて、再び資金集め作戦なわけだが


厄介なことになった・・・



「この銀行は我々『秘密結社 悪の華』が占拠した!」



いやぁもう・・・間の悪いことで


俺がカッコイイ登場を決めたところで

この馬鹿共が突入してきたわけだ

どうしたもんか



「あ〜、お前さん方。俺のほうが一寸先に占拠したわけなんで、帰ってくれないかね?」


「何を言うか! 我々悪の華は、この地域一帯でも歴史のある有力組織なのだぞ? お前こそ何処の組織のものか知らんが、とっとと失せるがいい!!!」


このおっさん暑苦しい上にムカツク

だいたい何で髭面のおっさんが指揮してる組織が『悪の華』なんて名乗ってるんだ?

もっとこう・・・プリンスなんちゃら〜とか出てきてキラキラしてるイメージがあるぞ



「まあ、とりあえず。この銀行の金は山分けしていくってのはどうよ?」


「我が組織に妥協などない! 邪魔するならばお前も血祭りに上げてやる! かかれ!!!」



いやいやいや

号令掛けるの早いだろおっさん


もう少し交渉してみようって気はないのかね

しかたない・・・殺るか!



目の前のムカツクおっさんを殺すことを考えると

途端に全身の血が沸き起こり、エンジンがかかったように心臓が鼓動を強める


殺す、壊す、犯す

己の中の衝動に身を任せる瞬間こそ

俺が一番能力を発揮できる瞬間だ




「うぅらぁっ!!!!!!」


こちらへ接近してきた戦闘員1名に渾身の拳を叩き込み

グシャリと体がへし折れ血飛沫が飛ぶ


機械兵じゃなく人間使ってるのか

ならなおさら良し!

やはりロボットを破壊するより殺しのほうが燃える



接近戦は不利と感じたか

戦闘員共はマシンガンによる射撃戦に戦法を切り替えてくる

しかし無意味!


俺が余裕ぶっこいてるのもGの装甲の厚さあってこそだ

こいつらの武装でどうこうなる物じゃない


俺は鼻歌気分で銃弾の雨を受け止め

腰にマウントされたアサルトライフルを機動させれ


『アサルトライフル【サンダーボルト】機動』

『情報連結による射撃補正開始』


引き金を引くと同時に敵戦闘員が崩れ落ちる

俺の銃はこいつらが使ってるような火薬式ではなく

電磁射出(レールガン)』だ


弾速や威力がまったく違う

以前のメタブラ戦で火薬式武装が役に立たなかったのを考慮して追加された武装だ

その威力は感動的とも言える


一方的に相手を撃ち抜いていくのは良い気分だな




あっという間に髭のおっさんだけになった

おっさんは怒りで顔が真っ赤になってブルブル震えている


「おのれ! よくもやりおったな! 生かしては帰さんぞ!!!」


元々帰すつもりなかっただろうがよ



俺はサンダーボルトをおっさんに向けて撃とうとするが

何やら様子がおかしい

おっさんの濃い体毛が余計に濃くなっていく

それはもう人間のものではない


次の瞬間そこにいたのは巨大な『牛人間』だった

乳牛とかじゃなく闘牛のほうね



「あらら、怪人だったわけか」


「グルルゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」


めっさ起こってますね

俺赤い部分なんてあったかな

目の部分が赤いから怒ってますか?



「グルォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」


角を突き出して突進してくる牛怪人に対して

相手が変身している間に準備しておいた左手を発動する


『左腕重力場発生装置機動』

『前方に重力場を発生確認』


「グゥ!?」


発生した重力場に従い牛怪人の突進が横に逸れる


俺の後ろの壁に激突して止まった牛怪人が振り向く間もなく接近した俺は

その背中に右手を当てて言った


「今夜は焼肉パーティができるかな?」


『右腕重力場発生装置機動』

『右腕前方の重力を1点集中』


牛怪人の背中が仰け反り

やがてブチブチと肉が引き裂かれる音と共に

牛怪人はグルグルと渦巻く肉塊に変わる


『重力場解除』


肉塊を拘束していた重力場が消え

周辺に肉片が爆散した



「やれやれ、だから山分けにしとけと言ったのに」


肉片だらけになっら銀行のロビーを見渡しながら

次は金庫から金を抜き取らないといけないと考えていると


「もう終わっちゃいましたか?」


なんとも気の抜けた女の声が聞こえた

入り口からヒョコッと顔を出してきた女は

実に奇抜なファッションをしていた

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