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十月二十九日土曜日

 ミンソ曰く、サービス業は社会の縮図である。店頭で販売している商品、利用可能なサービス、顧客の年齢や性別、国籍から、その国の現状が見えてくるのだという。中でも学生街は特異環境で、フィールドワーク対象として、非常に興味深いらしい。

 市場、商店街、スーパーマーケット、コンビニエンスストア。都市は生き物であり、生存競争による自然選択が繰り返され、若者が根付かない街は、寂れて廃れていくのを待つだけなのだそうだ。

 酒を飲む若者、煙草を吸う若者、ガムを噛む若者、車に乗る若者、家を買う若者。こうした若者が減ると、消費は冷え込むかもしれないが、住み心地は良くなりそうだという。

 たしかに、酔っ払い、ポイ捨て、騒音が減ると思ったが、同時に街としての活気が失われそうだと思った。それを告げたら、歳を取ったかな、と寂しそうな表情になったので、今日は朝から、いたたまれない気分になった。


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