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十月一日土曜日
前回のアダ名についての補足をしておこう。なぜミンソというアダ名なのかといえば、醸し出している雰囲気が、大学時代に民事訴訟法の講義を担当していた教授に似ているからだ。もっとも、本家のように、眠りの素となるオーラは発していない。あくまで、見た目から判断したものだ。
さて、件のミンソだが、今日から冬服に衣替えしたらしい。ひょっとすると、官公庁に勤めているのかもしれない。
フェルト地の中折れ帽をかぶり、三つ揃えを着込んでいた。手袋も、革製の物に変えたようだ。誰が見ても、暑くないのだろうか、熱中症にならないだろうかと、思わず心配になってしまう格好である。本人の意志ではないとしたら、ご苦労なことだ。