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手紙届きます。
まだまだですがよろしくお願いします!
幼少の頃から変わらない風景。
小学生の時でも中学生の時でもなんら変わらない町。
こんな平凡な町から出て行きたい。と、友人は言うが、ボクはそんな事思わなかった。
隣には大切な君が居てくれるから。
いつまでも変わらない町に、いつまでも変わらない笑顔の君。
平凡な色のない町も、隣に居る君がいろんな色の付いた筆でこの町に命を吹き込んでいる。
君はボクの心にも色を付けてくれる。
綺麗な色を。
…でも、もう隣に君は居ない。
もう二度と町に色が付くことはない。
そう思っていたボクに1通の手紙が届いた。
ー お元気ですか?ー