第陸話『ランの説明(結晶編)』
モンスターに襲われてた少女、ランを助けた私はランと共に次なる目的地、空中科学都市ベイグルへ向かっていた。
「へぇ、ベイグルって、空中都市なのねぇ・・・」
ランの説明を聞いていた私は少し興味深めに呟いた。
「えぇ!ベイグルは錬結晶をふんだんに使った都市で、
飛行能力をもつ大束錬結晶の
ウーマヴ・ル・エルセルを中核に浮かんでるのよ。」
ランには普通に喋ってと言ったらこのとおり砕けた口調になってくれた。
「・・・錬結晶・・・?」
「そう。世界のあちこちで取れる言わば電子の力をもつ結晶のこと。
具体的には先程の飛行能力をもつ紫結晶、
雷を操作する黄結晶、
電子の風を操る緑結晶、
電子の炎を操る赤結晶、
電子の氷を操る青結晶、
闇を操作する紺結晶、
温度を操る橙結晶ね」
へぇ、沢山あって目が回りそうだよ
「で。合計が7つということね。」
「そうよ♪
さらに、それぞれ大束錬結晶が、世界にそれぞれひとつずつ。
赤はナレート・ル・ド・レスト、
橙がエル・オ・デン・ラルネル、
黄がケーナイ=オーレスプル、
緑がマルリエル=レフェント、
青はセルヴール・マルシズ、
紺がゲル・シアン・ゼンクト、
紫がウーマヴ・ル・エルセル。
この7つがあるのよ!」
「あ・・・頭がぐるぐるする・・・」
そう、なにがなんだかサッパリなのだ。
「うふふ。最初はそんなものよ。」
ランはそう言うとふっと微笑んだ。
暫く歩いていると、遠目からでも何かが浮いてるのが確認出来た。
「あれが、空中科学都市、ベイグル。」
歩くにつれて段々とその姿がくっきりとしてきた。
下層部は何かの結晶を沢山生やしているように見える。
全部紫色だ。その結晶は岩石のようなものからつきでている。
その上に街が、とてつもなく大きな街が存在していた。
回りにも同じような街がうかんでいる。
「さぁ、そこの台座にのってね。」
なにかの魔法陣が書かれた台座に二人で乗る。
「これは転移魔法の魔術印が刻まれていて、これで都市まで飛べるのよ。」
ブォォォォォン
低く唸るような稼働音と共に魔法陣が光り、浮遊する感覚が訪れる。
この光が晴れれば空中科学都市ベイグルだ。
葵は何を見て何に驚くのか。
それは、神のみぞ知る所である。
こんばんは、高宮秀作です。
第陸話投下です。
なんか専門用語的な奴ばかりですが、気にしないでやってください。
これでも処女作なので文句は余りしないで頂きたいな・・・と。
暖かい目で見守ってください。
では、今日はここらへんで。