第惨話『少女と木鬼の長(ランデスト・グロッグ)』
とある少女side.
私は目の前のモンスターを見て腰を抜かしていた。
「い・・・嫌・・・死にたく・・・ない・・・。」
私の声は細く、かすれていた。
目の前のモンスターは全長が3mはある。
右腕は剣のようになっており、左目が機械でできている。
このモンスターの名を・・・ランデスト・グロッグと言う。
この近辺のレスト・グロッグを束ねる長。
そこまで思考していたらランデスト・グロッグが口を開けた。
「ッ!?逃げなきゃ・・・きゃぁ!?」
逃げようとしたけど、奴の体液を喰らってしまった。
「あ・・・あぁ・・・ッ!?体・・・が・・・ッ!?」
動かしたくても体が動かない。
このランデスト・グロッグの体液は強酸性で、麻痺毒が含まれている。
動けないのは麻痺毒のせい。粘液が強酸性とはいえ、体に直接的な影響はない。あるとしても若干ピリピリするだけ。
この麻痺毒の厄介な所は、力が突然抜けてしまうこと。
直接的な被害が無いとはいえ、相手は私を食べようとしている。
理にかなった、戦法。
と、私が動けない事を良いことにランデスト・グロッグが近づいてくる。
「キャァァァァ!」
「グガァァァァ!」
無意識に上げた悲鳴と奴の叫びが重なる。
奴の手が振り上げてられ、今まさに振り下ろされんとした時、一条の風が吹き抜け、奴の腹を引き裂いていた。
「ガァァァァァ!?」
奴はのけぞり倒れる。
「大丈夫?」
そう聞いてきたのは私と背が同じ位の女の子。
「は・・・はい・・・。」
私はそう返すのが精一杯だった。
少女side out.
今回はこの世界の住人目線です。
ごめんなさい・・・全然文が上達しない・・・
まぁいいや。とにかく、今後も宜しくお願いします!