エピローグ『きっと私は…』
こんばんわ、髙宮秀作です。
まずは大変お久しぶりです。
漸く新しい話を完成させられました。
筆を取る気力が無く、これも今日勢いのまま書いて、かつ中身が薄いものになってしまっています。
ですが次の章から頑張って多く書いていく所存ですのでよろしくお願いします!
が、がんばります!
あの日、私が何も出来なくて。
みんなを危険な目に遭わせて。
なにやってんだろ。
私はベッドの上で考え事に耽っていた。
ひとつ間違えれば仲間を失って。
私の命まで無くなっていたかもしれない。
私もランも扱いはNPC。
1度死に、蘇生時間を過ぎればデータの奔流に飲み込まれ消されてしまう。
・・・私がこの世界に来たのは・・・間違いだったのかもしれない
被っている布団が、今日は何故か妙に冷たく感じる。
「・・・ほんと、なにやってんだろうね・・・私・・・」
天井に向けて伸ばした左腕の義手がギラりと鈍い色を放つ。
私の呟きは夜の部屋に飲み込まれて消えていく。
もうかれこれ30分はこうしてる気がする。
ベッドに横たわり冷えないように布団を被ってる。
頭の中が回らなくて、でも悲鳴が頭に響いて寝付けない。
・・・もう・・・何も出来ないのかな・・・
そう思った時、声が聞こえた。
『ーーーお前は、守るだけでいいーーー』
「・・・っ!?」
もう忘れたと思ってた。
『ーーーいいか、よく覚えておけ。
この剣の重みは、お前が守りたい、守らなければならない者の重さだーーー』
「・・・師匠・・・」
"俺"の恩師。
『ーーーきっといつか、お前には試練が立ちはだかるだろう。
その時、お前は折れずに壁を登りきり前へと進むのだ。
進んだ先に、お前の見たい未来がある。
しかしそこで折れてしまえば誰も守る事など出来やしない。
その事を常々忘れるでないぞーーー』
師匠の言葉が、"俺"の胸に刺さって溶けていく。
・・・そうね、師匠・・・
「・・・私が、守らないとね・・・みんなを」
気づかず流れた涙が頬を伝い枕に染み込んでいく。
少しだけ、視界が変に歪んだ気がした
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次の日、目が覚めた私は朝食を済ませ巫女服に着替えていつもの場所へ。
「おはよう、ラン、レイ」
「あ、おはよー、アオイっ!」
「おはようございます、アオイさん!」
いつものように挨拶をすると2人から元気な声が帰ってきた。
良かった、ちゃんと笑えてるようで。
「・・・っ・・・アオイ、少し聞いてもいい?」
「なに?」
急にランが顔を顰めて質問をしてきた。
レイもなんだか悲しそうな顔をしている。
なんで?
「・・・今日、貴女、笑えてる・・・?」
え・・・?
「どういうこと、かな?」
嫌な汗が背中を伝う。
そんな、まさか・・・
「貴女・・・表情が・・・動いてないわ・・・」
・・・そっ、か・・・
あたしの中で何かが、ガラガラと音を立てて崩れ去っていく気がした。
斯くしてこの物語は転換する。
果たして行き着く先は闇か光か。
その行方は誰にも分からない。
第三章、完結
これにて第三章はおしまい。
ここまでは高校時代に考えていたもので、その時は"書ければいい"みたいなスタンスを取ってしまっていたので今凄く苦労しています。
改稿しようにもどこから手をつけていいのか全くわからず時間も飛ばしすぎて何が何やら分からなくなってしまっていて、内心
『これどーしてくれようか・・・』
と頭を抱えている始末。
・・・正直新しく書き始めた方がいい気がする。
その方が時間飛ばしとか減らせるし設定も見直せるし・・・
もしかしたらこの小説はここで1度打ち切りにし、再度新編して作り直す可能性があります。
その辺は水無月先生と相談の上決めたいと思いますのでその時は別作品でもよろしくお願いします。
それでは、またいつかとか!




