第弐話『私の名前と所持品チェック。』
「う、うぅ・・・」
私は全身の痛みに目を覚ました。
暫く動けそうにない・・・。
その間に私は名前を考えることにした。
前世の名前は男のものだから今は使えない。だから名前を作ることにしたんだ。
30分程考えて閃いた。
金宮 葵。
前世での名前を少し弄り、空の色を出してつくったその名前は、思いの外しっくりきた。
漸く起こせる様になった体を起こして周りを見渡す。
見えるのは鬱蒼と生い茂る森と、私が落ちた時に出来たと思われるクレーター。30㍍はありそう。
“よく死ななかったなぁ・・・”
私はつくづくそう思った。なんせかなり上空から落ちてきたんだ。
普通なら即死。それも、体が肉塊へと変貌するほどのものである。
「・・・と、落下したことについてはここまでにして、と。」
私は所持品チェックをする。
先ずは服。何故か巫女服。しかもやたらとスカートが短い。
「・・・ケイの趣味まるだしね・・・。」
気を取り直して、懐には護身用の短刀。30センチ程だろうか。
それと、何故か財布、サバイバルナイフ、通帳、手裏剣。
右側には鞄が。その鞄の中に前世から持ってきてしまったらしいスマートフォン、乾電池型の充電器、ノートパソコン。
左側には何故か家庭用自家発電機。
そして極めつけは底の見えない袋。
其処まで確認した後、空を見上げて寝転ぶ。
すると・・・
「ん?」
青い空の一点がキラリと輝いた。
その輝きはみるみる近づいてきて・・・
ザクッ!
「ヒィッ!?」
恐る恐る首を傾ける。傾けなくても見えるものなんだけど・・・。
傾けた視線の先には黒光りする刀(凶器)。それも二本。
危なかった。少しでもズレていれば私は地面に縫い付けられていただろう。
とりあえずそれは置いといて、
私は立ってその刀を引き抜く。
真っ黒のその刀は片方の柄が菱形の部分の色が青、
もう片方は赤と、対照的な刀だった。
長さは両方共1㍍弱と言ったところか。
そこまで見たとき、
「キャァァァァ!」
「グガァァァァ!」
女の子の悲鳴と獣の様な何かが叫ぶ声がした。
「!?」
私は周りの物をサッと片付けて声のした方へ走る。
頼む!間に合って!
私はそう祈りながらひたすら森の中を走り抜けた。
名前出したのでステータスを。
名前 金宮 葵
性別 女
年 15歳
誕生日 7月22日
身長 156,7㎝
体重 41.6㎏
好きな物 カレー等辛いもの全般と甘いもの全般。
嫌いな物 苦いもの(ゴーヤー以外)、煩い物。
特徴 腰まで伸びた髪、ポニーテール。
週一でツインテールにする。
小顔、巫女服。
神様の悪戯でスカートが短い。
体調や、他人の恋色沙汰には敏感だが、
自分の恋心には鈍感。転生者。
特技 剣術。
前世では15歳にして双天飛燕流の
免許皆伝資格を持っていた。
剣道二段。
ざっとこんなものでしょうか・・・。
今回も駄文ですみません。
2016/02/02 葵の漢字が間違っていたので修正しました。