閑話 アップデートその2
「じゃあ須賀君、コレ頼める?」
「はいはい、やっておきますねー」
はいはーい、皆の優しいお姉さま、ケイよー。
今はアップデートのための操作を須賀雷人君にやって貰ってるの。
「で、新ダンジョンが四つ、武器を一項目・54種追加、魔法を使用可能にするでいいんだよな?」
「ええ。その通りよ」
カタカタと三十台のパソコンに繋がれたキーボードが鳴る。
「で?アップデート日はいつなんだ?」
「・・・1週間後の金曜日にしようかと思ってるわ」
薄く、にやりと笑いながらそう言うと、
「・・・そうですか・・・」
雷人もまた、ニヤリと笑ってそう言うのだった。
5時間後。
「終わりましたよ、ケイさん」
雷人君がくるりと振り向き、そう告げる。
「・・・なら、私はプレイヤーにGM権限でメールを送らなきゃね」
私は手をワキワキさせながらキーボードへと向ける。
そしてそれから5分後、全世界の『ジッシーズ・グレイヴロード』プレイヤーにメールが届いた。
内容は『ジッシーズ・グレイヴロード』のアップデート通告、並びに今回のアップデートで追加される要素など。
そして・・・とあるプレイヤーに、レベル上限を解放する旨を。
ーーオマケ(尺が余りすぎた(苦笑))ーー
「アオイー!」
私はあの時折れた白刀『氷』の代わりの剣を見つけるために商店街の武具店を虱潰しに巡っていたら後ろから話しかけられた。
「・・・なに、ラン?」
声をかけてきたのはランフォート武具店店主、クランディスト=ランフォート。
この世界に来て初めて出来た友達。
「いやね、アオイの刀・・・たしか黒刀『氷』だっけ?が折れたから、新しいのを造ろうかって相談なんだけど」
あ、そう言えば・・・あの時私の二本目たる刀・・・黒刀『氷』は見事に真っ二つに折れてしまったのだ。
「一応私も鍛冶屋なわけで・・・いっちょ久しぶりに打ってみようかなぁって思ったわけ」
ランはロリっ子な無い胸を張りながらニコニコと言った。
ラン(作者後でしばく)
秀作(ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!?)
「・・・じゃあ、お願いしようかな」
私はたなびくポニーテールを後ろに戻しながら返事する。
「よし、いっちょやってやるわ!」
ランは袖をまくりながら勢いよく自分の店まで駆けて行った。
・・・・・・ラン、そっちは住宅街よ。
その後ランは店とは逆の方向に走っていったことに気が付き慌てて向きを変えたとか。
葵「・・・・・・」
高「・・・ごめんなさい」
葵「許すまじ!双天二刀流『乱燕』!」
高「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!?」
更新が遅くなり申し訳御座いませんでした。
学校やらバイトやらGOD EATERやらで遅くなってしまいました。
ラン「あ、そう言えばさっき私言ったわよね?」
高「な、なんの事やら・・・」
ラン「問答無用!双天飛燕流『穿燕』!」
高「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!?」
ラン「ふっ・・・悪は必ず滅ぶ!」
これからはないようにしたいと思います・・・・・・




