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双刀斬姫のグレイヴロード【現在改稿作業中】  作者: 高宮秀作
第二章 極夜神属弌江派とか言う奴らが来るそうな。
30/44

EP1『交易へ』

はい、高宮秀作です。

今回より完全コラボを開始いたします!

水無月蒼次先生、よろしくお願いします!

葵がゲイル邸で泊まった翌日。


葵の家にはまたまたケイが来ていた。


「葵、そろそろ向こう側の準備が整ったから、継なる門で交易を開始するって。」


「ん、了解。こっちからは誰を連れていこうかな・・・。」














で、全員集合。


「今日は異世界からの方々と交易するから来てもらったわ。」


来たのはランフォート、ゲイル、レイラッタの3人。


ゲイルは領主、ランフォートとレイラッタは鍛冶師としての参加だ。


「じゃ、門を開くわよ。」


葵は手に持った本を開く(開く場所は葵の部屋)。

足元に魔法陣が展開する。

それと同時に眩い光が視界を覆い・・・


「・・・凄い・・・。」


目の前に荒野が現れた。











「さて、私はアレになればいいの?」


葵がケイにそう尋ねる。


「そうね・・・その方が楽でしょ?」


「まぁね。」


葵はそう言うと神化した。


背中に呪刀"初代村正"と無銘の槍、右手に鎌を持つ。

頭と鎌の先に天輪が着く。


「「「あれ!?」」」


ゲイルたちが驚く。そりゃそうだな。


「・・・もしかして葵、この子達に話して無かったの?」


「・・・やってしまったわ・・・。」





少女説明中




「なる程、現人神か・・・。」


「珍しいですね。」


なんとか納得して貰えたようだ。

と、そこに一人の青年が来る。


「やあ、初めましてレンです。エリアスって言う世界の神様やってます。ご無沙汰ですケイさん。」


どうやらケイの知り合いの様だ。


「あら、ご無沙汰してますね。そちらの方々は初めまして。惑星エヴェルガルドを創造しました、ケイです。以後御見知りおきを。」


ケイは自己紹介した。


「紹介するよ、こちら僕が引き取った転生者のフウカ君、でフウカ君に御執心なケイト君とそのお父さんのヴィンス君、僕の知り合いの子孫に当たるかな?」


レンさんが紹介する。

勿論、次は私たちだ。


「あ、御丁寧にどうも。私は金ヶ崎葵。一応現人神かな?で、この長めの短刀を持ってる子がクランディスト・ランフォート。その隣にいるハンマー使いがレイラッタ=エルディス・ゼレルトルス。超級鍛冶師(スーパーメイサー)よ。んで、さらに隣にいるのが、ランの兄、クランディスト・ゲイル=ヴェルデンディア。私の住んでる都市の領主よ。」


私はそう言って一人ひとりを指さす。


「どうもはじめまして。フウカです」


一人目の女性はフウカさんと言うらしい。

・・・レンさんの言葉にも有ったけど転生者だね・・・言われなくても雰囲気でわかった。


「ケイトよ。そこのオジサンの娘です。」


・・・ケイに名前が被ってる・・・気を付けなきゃ、間違えそう・・・。


「オジサンではないせめてオッサンにしろ。ヴィンス=アリシアだ。領主をやっている」


ヴィンスさんはオジサン呼ばわりが嫌な様。

これもまた気を付けないと口が滑りそうね。


「こちらこそ初めまして。クランディスト・ランフォートよ。ランフォート武具店を営んでるの。でも、鍛冶スキルはあまり高くないから、隣のレイに任せてるわ。」


「あ・・・レイラッタ=エルディス・ゼレルトルスです・・・一応、超級鍛冶師です・・・よ、宜しく御願いします!」


「あー、紹介にあったゲイルです。このランの兄で領主だよ。これでも齢18の若輩者ですが、同じ領主として仲良く出来たらいいなと思います。お願いしますね、ヴィンスさん。」


こちら側三人も自己紹介を終えた時、クルッとフウカさんがレンさんの方を向いて・・・


「言ってしまいましたね?」


レンさんを槍で突き刺した。


「痛いなー、別にいいじゃない。どうせその内ばれることだったし。何か減るものがあるわけでもないし」


「人間関係が変わるわ!」


フウカさんは槍でレンさんの首を切り裂く。


「まあまあ、変わっていくなかで築いていくのが真の友情愛情で・・・」


フウカさんはレンさんの腹部を横凪ぎに切り裂く。


「それに・・・」


今度は袈裟斬りにする


「今の内に・・・」


さらに槍で頭部を撲る 


「ばらしといた方が・・・」


遂には槍をレンさんの右目に突き刺した


「痛いなー、ばらしといた方が良いかもよ?と言うか既にばらしちゃったし」


更に追い討ちをかけるようにレンさんの腹部を石突きで突く。

痛そうだよ・・・。


「ぐっふ、わざわざ刺さらない方で突くとかちょっと今日はご機嫌斜めかな?」


後ろでケイトさん達はなにやら言っていたが、私達の耳には届かなかった。が、


「そんなにないわ!」


レンさんは額に槍を突き刺された。

またフウカさんの気に触るようなことを言ったようだ。


「その口切り裂いて二度と戯れ言吐けないようにしてあげましょうか?」


フウカさんはレンさんの口に槍を突き刺して言った。

って、なにバイオレンスな事してんの!?


「何度言ったらわかるの?君じゃどんなに僕にえげつない攻撃をしようとダメージは一切入らないのわかる?ただ痛いだけ」


それもそれで怖いよ、レンさん!


「じゃあやってみましょうか?その首切り落としても生きてられるかどうか実証してあげましょう」


フウカさんは杖を構えた。

・・・杖?

すると、彼女の口から、言霊が飛び出した。


『風の魔力よ、我の名において我が刃に絶対的な力を、全てを切り裂く大いなる風の力を与えたまえ 暴風刃』


すると、風がフウカさんの槍を覆うように纏われる。

・・・魔法?


「君、いつの間にそんなに魔力の操作上手くなったの・・・」


フウカさんはその槍でレンさんの首に一閃した。

レンの首は魔法で強化された刃によってあっさり切断された。

って、何やってんの!?

でもそんな心配も杞憂だった様で、首は再び接合されもとに戻った。

え?ちょっとまって・・・!?


「はー死んだかと思った」


いや、絶対しんだよね!?


「確かに切ったはず」


そもそも斬っちゃだめだよ!


「僕は神だよ?首切られたぐらいで死んでたら命がいくつあっても足りないよ」


私の心はツッコミの嵐のせいでボロボロだった。

そしてとうとう、


「いや、神でも普通死ぬからね!?多分、レンさんがおかしいだけだからね!?」


私の口からツッコミが飛び出てしまった。

が、会話は進む。


「僕ぐらい高位の創造神になると死っていう存在はあってないようなものになってくるんだよ。それに僕のお仕事は魂を管理することだからね。わざわざ自分の魂を取り出したりしないでしょ?」


レンさんに続いて、フウカさんも、


「魂を取り出す取り出さないの問題以前に貴方は体を魔改造してるのではないですか?」


その問にレンさんは


「うん、自分の体も改造してる」


その言葉に、堪らずケイに聞いた。


「・・・ケイ、貴女は出来るの?」


「・・・私はそんなマッドサイエンティストじゃないわ。」


「・・・出来なくはないのね。」


私は呆れた。

なんなの・・・神って・・・。

後ろではラン達が喋っていた。


「・・・神ってなんでもありなのね。」


ランは何故か関心したように。


「怖いです・・・!」


レイは怯えながら。


「・・・魔改造とか・・・大丈夫なのか?」


ゲイルは心配したような声で聞いてきた。

が、またもや杞憂だった。


「問題ないよ。僕の場合は体自体じゃなくて。体内の時間の流れを限りなく遅くしてるから寿命も限りなく長いし、ゲームで言うバフを大量に常時付けてるからほとんど死なない首切られてもコンマ何秒で修復されるようになってる。」


この言葉にさしものゲイルも一言。


「・・・バグチートだな・・・。」


「まあ、神様は何でもありなんだよ」


いや、


「それは違うと思いますが?」


私が意見を言う。

だって現に私とケイは不老ではあるものの死ぬらしいから。


「言葉が足らなかったね。主神の創造神で優秀なお嫁さんを貰った神様は何でもありなんだよ」


どうやらレンさんにはいいお嫁さんがいたようだ。

なぜ私の言葉が過去形なのかは、彼の目を見ればわかる。

若干彼の目に影が映ったのを私は見逃さなかった。


「・・・私には到底無理そうですね。」


「葵、そもそも神には"死"という概念は無いのよ?それなのに今貴女の持つ呪刀のせいで"死"が振り撒かれたの。」


ケイの言葉に私は頷く。

この刀は危険すぎること位重々承知している。


「その効果を消すぐらいなら僕にもできるけど時間の流れを限りなく遅くするのは僕には出来ないんだ。これをやったのは僕のハニーだから。」


どうやらお嫁さんもバグチートらしい。

とんだバグチート家族だね。


「奥さん居たんだ・・・」


「居るよ!何年生きてると思ってたの!?」


「数千年」


「それは・・・」


「僕達人間にとっては感じられない程の膨大な時間ですね・・・。」


「僕の年齢は置いといて、そろそろ本題に入らない?」


「本題?」


「君さあ、いくら僕に興味がないからってそれはないよ。さっき説明したよね?」


「本題?なんのことかしらね?ねぇ?オッサン?」


「なんか貿易がどうのこうの言ってなかったか?」


「そうそう」


「いや、そんなこと言ってませんよ」


「ちょっと酷いよ・・・(;´Д`)。僕泣いちゃうよ?そういうことばっかり言ってるといつか天罰が降るからね?」


「器用な神・・・」


「・・・ねぇ・・・ケイ・・・相手方・・・ちゃんと理解してるんでしょうね?」


「おかしいわね・・・レンさんでもちゃんと覚えてると思ったのに・・・。」


「・・・なんかもうギャグ漫画みたいだね・・・。」


「それは僕も思った。」


「・・・クランディスト兄妹五月蝿い。」


「「酷い!?」」


「まぁまぁ、早めにやっちゃうのもいいんじゃないですか?」


「・・・レイの言う通りね。」


「ほら、先方もそう言ってるじゃないか」


「手伝うことに合意した覚えは無いので。私達、強制転移で転移させられてここに居るだけでね」


「・・・呆れて何も言えないわ。」


「・・・レンさん・・・説明くらい最初にしといて下さいよ!」


ケイはどこからともなく鎌を取り出して遠心力よろしくぶん投げた。


「痛い痛い痛い痛い。ほんと僕じゃなかったら死んでるよ?」


「死んで後悔でも地獄のクルージングでもなんでもしてきなさい!」


ケイは刺さった鎌をさらにグリグリと押し付ける


「・・・私もやっていいかしら?」


「葵、貴方の刀は対神様ようの殺神武器よ。いくらなんでもレンさんが持たないわ。」


「僕が殺神鬼対策をしていないとでも?伊達に三千年も生きてないよ?」


「いや、いい加減死んだらどうだ?お前みたいなクズ神に使えてる自分がバカみたいに思えてくる」


レンの背後に黒いスーツの男がヌッと現れた


「そろそろフードが五月蝿くて安全な空間じゃなくなるかもだぞ?」


「にゃぁ!?」


レイはびっくりし過ぎて固まり、


「おわっ!?今どこからでてきた!?」


ゲイルは最早キャラが崩壊していた。


「・・・それもそうですね。」


「・・・フードって何?」


「それはまた今度教えるよ、葵。」


「キラ君も大概暇神だね。ケイさん、ご所望の金属のレシピ」


レンは一枚のチップを取り出した。


「あ、ありがとう。こちらからは火薬を7万t用意しておきました。」


後ろにいつの間にか置いてあった荷台のカバーを取ると、植物が大量に置いてあった。


「ていうか、よく7万tなんて用意できたわね。」


「量産したもの。頑張ったわ。」


レンは植物を手に取りポケットにしまった。


「これは複製用。残りは布教用、さあフウカ君、君の出番だ。君のトランクは内容量を無限大まで拡張及び改造させてもらったよ?ほらジン君、積めて積めて」


レンは黒いスーツに指示する。

ジンと呼ばれた男は指を少し動かす。

すると植物が浮き上がりトランクに入っていく。


「ほらほら、早く積めないと困ったちゃんが来ちゃうよ?」


「うーん・・・フードとは出来れば関わりたくないわ・・・。」


「今回の取引はこれだけ?」


葵はケイに聞くと、


「後は次回かな。思いの外自己紹介とかに時間かかっちゃったし。」


と、ケイは薄く笑った。


「まあまあ、僕はいつも暇してるからね。何時でも連絡し来るといいよ。何時でも遊んであげよう。ここでも、僕の世界でも、そっちでも、何時でもラスボスのドロップアイテムを採ってあげるよ」


「仕事をしろ!」


ジンが鎌の柄でレンの頭を殴る


「あら、随分と気前いいのね。っていうか、神様もゲームするのね・・・」


「まぁ・・・私が作ったから・・・今じゃこのゲームがない世界の方がないんじゃないかしら?」


ケイが誇らしげに胸を張る。


「僕、アイテム全部コンプリートしちゃうぐらいの大ファンなんだ、また新しいシステム入ったら教えてかなり楽しみにしてるからね」


「仕事をしろ!」


再びジンが鎌の柄でレンを殴る


「なら、近日中にアップデートしますよ!今度は魔法を使えるようにします!マナが必要にはなりますが、そちらで魔法が使えるならこちらでも、と思って。」


「っていうか・・・ジンさんがかるーく無視されてるのは気のせい?」


葵が呟くが誰も答えない。


「へぇーじゃあ僕は暫く籠るから困ったちゃんの対処とかよろしくね」


「おい、仕事を」


「それと一般人の皆さんはそろそろ帰った方がいいかもよ?」


彼はそう言うと、とある一点を見つめた。

そこには門が出来上がり始めていた。


「そうね・・・ケイ!門を開いて!」


「わかったわ。」


ケイが右手をかざすと、継なる門が輝く。

その光は葵達を包み込み・・・


元の部屋に戻っていた。


ケイだけがそこにはいなかったが。











「それともうすぐ・・・いやこれはいいか・・・さあ僕は困ったちゃんの相手をするから」


レンは鎌を構える

レンの足元から紅の炎が八本生え全身を包み炎で出来た鎧のようになった。


「・・・助太刀しましょうか?」


ケイはレンに近づいて微笑む。

その目は暗く淀んでいたが。


「有難いことです。貴女のような方に助けていただけるとは」


レンは鎌を構え直し地を蹴った


「これでも三天蒼(ブルートライデント)と呼ばれてますからね。それくらいできなければ。」


ケイは右手を掲げる。

辺りに青い雷が落ち、手に三叉槍が握られる。


「三天蒼、ケイ、押して参る!」


ケイもまた、地を蹴り駆け出した。


レンが通った跡が紅い軌跡として残った。

ケイが通った跡は蒼い軌跡として残った。


ケイは槍を振るう。

それだけで雷が槍先から迸り、フードを焼き払っていく。

そのケイの瞳には光が失せていた。

槍で刺し、斬り、貫き、焼き・・・ただ惨殺の限りを尽くした。


「クソっ!三天蒼だ・・・やはり、はじめの内に殺しておくべきだったか!」


そいつが叫んだすぐあとだった。

白いフードはさっさと門から退散していった。


「いや、悪かったね。小突きあいに捲き込んじゃって。ちょっとした腐れ縁で。要約すると僕も昔は若かったってことかな」


「いえいえ、こっちも少なからず因縁があるんで・・・。」


ケイの瞳は最早廃人のそれ。

生気が宿っていなかったが、段々と元に戻ってきた。


レンは鎌と炎を消した。


「じゃあ僕は次のやることがあるから帰るよ」


悪魔で仕事とは言っていない。

レンは姿を消した。

ケイも槍を雷にもどし、


「お疲れ様でした。」


レンを見送ってから神界への門を開いた。

ふぁ・・・何日もかけてやっと調整がおわった・・・

きついですね・・・こうも長いと。

さて、かなり待たせてしまいました。

もっと早く案が思い浮かぶと良いのですが・・・。

では、今回はこのあたりで失礼します。

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