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双刀斬姫のグレイヴロード【現在改稿作業中】  作者: 高宮秀作
第二章 極夜神属弌江派とか言う奴らが来るそうな。
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第弐拾肆話『新たな出会いと領主』

神界にてラルザールを封印した葵。

そんな葵は今・・・


「はぁ・・・クエストも面倒なのね。」


ソロプレイしていた。

周りには雑魚モンスターが大量に発生していた。

どうやらモンスターにも多少なりとも知性があるらしい。

下手な鉄砲数打ちゃ当たる戦法を雑魚モンスター達がやっているのを見て、葵は一言。


「・・・馬鹿ね。」


そして雑魚モンスターは・・・一撃の元に屠り去られた。


「・・・『幻影無双裂斬(げんえいむそうれつざん)』」


こうして葵はまた、大虐殺をモンスター相手に行ったのであった。


















「で、奥まで来てみたはいいものの・・・。」


「た、助けてぇ!」


少女の悲鳴が響き渡る。

私は溜息をつきながら首を振りかぶり、


「・・・やれやれだわ。」


と、呟いた。

悲鳴の聞こえた方を向くと、ダンジョンの壁に阻まれ逃げ場を失った少女と、大きめのモンスター三匹がいた。


「弱いものイジメは感心しないわね。」


私は2本の刀を抜いて少女の前に移動して、呟く。


「ここから先は私の世界よ。」


瞬間、大虐殺が始まった。














謎の少女side。


「助けてぇ!」


迂闊だった。

私は独りでモンスター程度、倒せると高を括っていた。

だけど来てみればこの有様。

スカートは裂け、肩当には罅が入り、篭手は砕け散ってしまい、刀は半ばから折れてしまってました。


気が付けば、モンスター三体に囲まれていました・・・。


「あ・・・あぁぁ・・・。」


私は死を覚悟しました。

でも・・・


「弱いものイジメは感心しないわね。」


そこに、女神様が現れました・・・


「ここから先は私の世界よ。」


そういった女の子は一瞬でモンスターを蹴散らしました。


「大丈夫?」


「は、ハイ・・・。」


私は答えるのもやっとの状態。


「うふふ・・・送っていこうか?」


「はい・・・お願いします・・・。」


私はこの人の顔がとても逞しく見えた。












葵side

はい、葵だよ。

少女を救ったから、送っていく事にした。


「ほら、着いたよ。」


私の目の前にはあの空中科学都市ベイグルがそびえ立っていた。


「ありがとうございます・・・。」


少女が申し訳なさ気に礼を言った。


「きにしないで。私の家もここだから。」


その後、私はギルドへ行き、狩ったモンスターのアイテムを換金しようとして・・・


「まて、犯罪者!」


「へっ!まてと言われて誰が待つかボケ!」


また変な所に遭遇してしまった。


「はぁ・・・全く・・・神は私のことが嫌いなのかなぁ・・・。」


とりあえず犯罪者を止めるために駆ける。

追いかけていた少年をかるく追い越して。


「「は?」」


二人の心情がクロスした。


「捕まえた。」


「んなっ!?」


私は右手で犯罪者の肩をつかむ。

勿論犯罪者は振り払おうとするが、葵はピクリとも動かない。


「観念したら?」


「・・・くっ・・・!」


犯罪者は近くに来た警察(?)に護送されて行った。


「あ・・・さっきはありがとうございます。」


青年が駆け寄ってくる。


「あ、気にしないでください。あーゆーのは許せないたちだから。」


私はそう言って帰ろうとすると、


「あ、待ってください!」


「ん・・・なんですか?」


青年が止めてきたので聞き返すと、


「よければうちに来ませんか?お茶ぐらいなら出します。」


「え?」


まさかの家への招待だった。













「ほんとに今日はありがとうございます。」


青年の家、客間。

卓袱台に置かれたお茶を啜りながら私たちは会話していた。


「あ、僕はクランディスト・ゲイル=ヴェルデンディアです。」


その紹介にふと、


「あ・・・クランディスト?」


気付いたことを言うと、


「えぇ。妹がご無沙汰しております。」


驚きのカミングアウト。

ランフォートには兄がいました。


「い、いえ、私の方こそ頼らせて貰ってます。」


私は少し頭を下げて言う。


「そうですか。あ、僕はこれでも領主です。」


「え!?」


初耳だ。ていうか、この都市って領土なの!?


「えぇ。独立した一つの国家です。ヴェンデルド王政教国、ベイグル領です。」


ホントに初耳だ。


「まぁ、あまり知られていないのも事実ですが。」


若干遠い目をしだしたゲイル。


そこからはまぁ、会話が弾み、気がつけば真夜中。

その日、泊まらせてもらったのはここだけの話。

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