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双刀斬姫のグレイヴロード【現在改稿作業中】  作者: 高宮秀作
第二章 極夜神属弌江派とか言う奴らが来るそうな。
21/44

第拾撥話『完成とすれ違った人影』

今回はかなり短いです。

流石に一時間では厳しかったです。

では、どうぞ!


二日後・・・正確には4月30日。ランフォート武具店。


「いらっしゃいませ!」


「あの、刀、受け取りにきt・・・ました。」


「あ、霞さんですね!どうぞ中へ!」


ランが出迎え、霞は店内へと入っていった。











「はい!これでいいかな?」


ランが奥に置いてあった(正確には立て掛けてあった)野太刀を一振り持ってくる。

黒塗りの鞘、その鞘に巻き付く細い鎖と晒。

柄の色も黒、それも普通の刀のように布のようなものがついてる訳ではなく、まるっきり持ち手が木で出来ている。

鍔の形は珍しい六角形。

長さは要望通りの150cmそこそこ。

それを霞は手に取る。


「うん、いいね。」


鞘に収まってる刀を左手に持って感触を確かめる。

そして、そっとその刀を引き抜く。

キラッと輝きながら現れた刀身は真っ黒に染まっている、所謂黒刀と言うやつだ。

峰側の色は深淵に近い黒、刃の部分の色は少し薄めの、大体濃い灰色と言った所。


「綺麗だ・・・。」


霞はこの刀身の、吸い込まれるような輝きに、息を飲み込んだ。


「そうでしょ!そりゃあうちの最高の鍛冶士が打った、今迄で最高の刀なんだもの!」


ランが当然でしょ!と言わんばかりに胸を張る。


「うん!サンキュー!」


霞がにこやかに礼を言う。


「いえいえ!私は注文を聞いただけで、レイが打ったんですから!」


ランは飽く迄も自分の力ではない事を示す。


「それじゃ、また今度も宜しく頼むよ。」


「はい!これからもランフォート武具店を御贔屓に!」


ありがとうございました!と言うランの声を聞きながら霞は店を出る。

街から出て武器を試すため、転移台のあるところまで歩いていく。その時だった。


ある女性プレイヤーとすれ違う。


どこかで見覚えのあるその長髪・・・少し低めの背丈、腰にさした二本の刀。

思わず後ろを振り返ってしまった。

それはどうやらその女性プレイヤーも同じ様で、彼女もこちらを見ていた。










やがて二人はどちらともなく再び前を向き歩き始めた。

霞は内心ヒヤヒヤしたが。


でも、まぁ、


「大丈夫・・・だよ・・・ね・・・?」


不安ではあるが。

















「・・・ソウジさん・・・?」


葵は先ほどすれ違ったプレイヤーに、知り合いと同じ様な雰囲気を感じ取っていた。

でも、そんな事は無い筈なのだ。

何故なら・・・


「ソウジさんは・・・男性の筈・・・。」


そう、ソウジは男性プレイヤー。

ありえるはずが無いのだ。


「???まぁ、いっか。」


そう言って、さっきまでの思考はどこへやら、彼女はまた歩き出した。

ランフォート武具店へ向かう為に。


はいはーい!

高宮秀作っす!


葵「アオイだよー!」


さて、拾撥話ですけど、アオイさん、どうですか?


葵「うーんとね、私って2日間何してたの?」


それは・・・また次回に本編で。


葵(あ、まだ考えてないんだ・・・。)「わかりました。」


コラボはウインドの方でまたケイさんが出ましたね。


葵「神同士のトレードなんだってね。」


いやー、こんな形になるとは思わなかったよ。


葵「うん、伏線撒いてる人が何言ってんだか。」


まぁ、今日はここら辺にてお暇しますか。


葵「やけに早いわね。」


諸事情ってやつだよ。

では、今回はこの辺りで、


秀作、葵「「また次回!」」


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