第拾伍話『え?私が・・・?』
神界、異世界管轄本部、城門前。
カイトが出てきて戦況が一変したそれは、最早戦いとは呼べなかった。何故なら・・・。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
とにかくひとりで敵を殲滅(文字に偽りなし)していた。
2mほどの野太刀を振り回し、次々と敵をなぎ倒していく様は・・・
「・・・こ、魂魄管理局の将軍だぁぁ!!」
正しく死神。得物が刀に変わっただけの死神である。
と、そこに
「ごめん、カイト!任せっきりにしちゃった!」
「ぶ・・・三天蒼の死神、ケイだァァァァッ!」
「嘘だろ!?出払ってた筈じゃあ!?」
そんな喚く弌江派を尻目に、ケイは手を目の前にかざし・・・
「出でよ!蒼なる雷槍!轟蒼雷神の槍!」
轟音と蒼雷と共にケイの右手に三叉槍が出現する。
そしてケイは
「全てを散らせ!アルファサンダー!」
落雷を周囲に、広範囲に落とした。
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時間は少し遡る。
ケイはダンジョンから帰る途中の葵に出会った。
「あ、ケイさん。」
葵はケイにお辞儀をする。
それにお辞儀を返してから
「葵、ちょっといいかな?」
「はい?なんですか?」
「ここじゃ難だ。部屋に案内してくれない?かなり重要な話だから。」
ーー神と少女移動中ーー
「で、その話って?」
葵はホームでケイの話を聞いた。
今回の事件の全貌を。
「・・・それで私にどうして欲しいの?」
そんな話を聞いた葵はケイに指示を仰ぐ。
「・・・貴女には、半神半人となってもらうわ。」
・・・What!?この神今なんていった!?
私を神に!?しかも半神半人って!?
「・・・しかも強制!?」
「うん。」
は・・・・・・ハァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?
「・・・嘘だ・・・もうヤダ・・・何このクソゲー・・・。」
作者)貴女の人生という名のゲームです。
「・・・なんか頭の中に声が響いたけど・・・まぁいっか。」
葵は開き直りケイの方を向く。
というか、椅子に座らせる。
「私が神って随分話が突飛すぎない?」
作者)展開も突飛です。読者の皆さんごめんなさい・・・。
「はぁ・・・まぁいいや。なるよ、私、神に。」
「ほ、ホント!?」
「・・・さっき強制だっていったじゃん・・・。」
ブンブンと葵の手を握っていかにも嬉しそうな顔をする。
・・・こっちがテンションについていけませぇん・・・
葵は溜め息をつく。
暫くケイは喜びまくって飛び跳ね続けた。
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「じゃあ、神界へご招待!」
漸く興奮の収まったケイが指を鳴らすと、空間が裂けて門のようなものが出来た。
・・・ていうか、
「それ出来るなら移動の時も使いなさいよ。」
葵がそう指摘すると、
「面倒なのでヤです!」
にこやかにそう返された。
「・・・さいですか・・・。」
「さて、神界へ、レッツラゴー!」
こうして2人は神界へ向かった。
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この後で冒頭部分と繋がり・・・。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
今に至る。
ちなみに今の悲鳴は弌江派の雑魚共の悲鳴である。
「なんでここに来て早々戦いに巻き込まれる訳!?」
葵は涙目になりながら訴える。
誰も聞いちゃいないが。
「アオイ!こっちに!」
ケイが呼んでいる所へ葵は歩いて行く。
「皆の者!良く聞け!」
辺りが静まり返る。
「この場に今!新たなる神が誕生する!」
ガヤガヤとしだす神たち。
ていうかあんた達敵同士だったのになに相談とかしてんのさ。
「この・・・金ヶ崎葵に神名を与え、神として生きてもらう事にする!神名を・・・。」
ここまでいってケイは一旦止まり、あたりを見渡してから・・・
「姫天神!」
高らかに宣言するケイ。でも、
「・・・私の事、なんだよね?」
葵は嘆息する。
なんでこんな事になったのやら・・・。
秀作「はい、遂に拾伍話です!遅れて申し訳ない!」
葵「意外と遅かったね。」
秀作「まぁ、不定期更新してたからね。」
葵「これからはなるべく定期更新するんでしょ?」
秀作「できればですが。」
葵「で?コラボの方は?」
秀作「ウインドの方でケイさんが出ましたね。」
葵「そーいえば出てたわね。」
秀作「まぁ、そんな感じでゆっくりとですが伏線作ろうと。回収出来るかはわかりませんが。」
葵「てゆーか、私って元男だよね?なんかソウジ君が格好よく見えたのは気のせい?」
秀作「うーん・・・これは僕も蒼次先生も予測して無かったからなぁ・・・僕も書いてから気づくという失態を犯してさ。」
葵「そうだったのね。・・・って、あれ?もう女の子みたいな口調になってるよ。」
秀作「そりゃ女の子の体だからね。」
葵「・・・なんかそう言うといやらしく聞こえるよ・・・。」
秀作「まぁそんなことは置いといて、と。」
葵「・・・置いとかないでおくのがいいと思うよ。」
秀作「何とか蒼次先生の4日更新と並列に進行させる事が出来ています、僕ですが・・・」
葵(無視された・・・腹立ったからベッド切り刻んでおこうかな。)
秀作「蒼次先生が何話一気に更新するのに対し、僕は1話ずつ更新するので、少々ラグが生じますが、気にしないでいただきたいと思います。」
葵「そうね。しかたないもんね。」
秀作「おっと、今日はここら辺で失礼します。また次回も期待して下さい。駄文ですが。では!」
葵、秀作「「まったねー!」」
秀作母「秀作、今日お客さんが来てたわよ。」
秀作「え?」
ガチャ
秀作「べ・・・ベッドが・・・切り刻まれてる・・・。orz」
秀作母「あらあら(笑)」