第拾惨話『結果』
左腕を切り落とされた私はあの後さっさとホームに戻って寝た。
まだ家は買っていない。
もう少ししたら買うことにする。
という事は置いといて、
今私は義手を作るためにレイを訪ねている。
そして事の顛末を伝えたら
「は、はぁぁぁぁぁぁ!?」
驚愕されました、そりゃあ盛大に。
だって、ねぇ?いきなり仲間が左腕をなくした状態で帰ってきたら私だって吃驚するよ?
「あ、あんた、ホント大丈夫なの!?」
「いや、大丈夫もなにも・・・。」
結構痛かった。深層精神世界に言っていたとはいえ、気絶したのにはなんら変わりはないのだから。
「まぁ、生きてるんだから硬いことは言いっ子なし!」
「そんなんで済む話じゃないでしょ!!」
ありゃ、怒られた。
「なんで左腕切り落とされて平気なのよ!?」
「いや、なんでって・・・言われても?」
「疑問形で言っても無駄!」
ゴツン
殴られた。何故に。
「とりあえず、義手造ってくんない?」
「はぁ・・・まぁいいわ。とりあえず造ってみる。良いものが出来るとは限らないけど、頑張ってみる。」
「ありがとう。期待してるね。」
私は注文を受け入れてくれたレイに頭を下げた。
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私はホームに戻ってこれからどうするかを考えていた。
「あー・・・左腕が無いのって不便だよなぁ・・・はぁ・・・。」
如何せん、不自由である。
ものを書こうにも押さえがない、右手が塞がれば何も出来ない。
本当に苦労する。
「ふぅ・・・。」
とりあえずホームの支給品の椅子に座って、疲れを取ることにした。
と、
パキ、パキパキパキ、
空間が裂けた。もしかして・・・
「あ、アオイちゃん!」
あ、やっぱり。
「はぁ・・・何してるんですか、ケイさん。」
ちょっと前にも来た神、ケイが空間の裂け目から出てきた。
「大丈夫!?左腕が切り落とされたって!?」
「ちょっ!?」
凄い剣幕で迫るケイさんを私は・・・
「そんな勢いでくるなぁ!」
引っ掴んで投げ飛ばした。
「はぎゃぁ!?」
床に叩きつけられ潰れたような声をあげる。
と、ここまできて
「!?け、ケイさん!?」
私はなにやら大変なことをしたという事に気が付いた。
「あ、うぅ・・・。」
ケイさんは頭を抑えてうずくまっている。
・・・やりすぎたかなぁ・・・
「・・・とりあえず、私をぶん投げられるくらいの元気はある様ね。よかった。」
復活したケイさんがそう言ってわたしに背を向ける。
「ケイさん?」
「私は今から仕事があるから・・・ごめんね。もう少し一緒にいて話聞きたかったのにさ・・・。」
「い、いえ!私こそ、心配かけてすみません・・・。」
「全く・・・本当に心配したんだから。それじゃ、またね。」
少し会話をしてからケイさんは空間を裂いて帰っていった。
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私、ケイはまた白滝の間へ戻ってきていた。
「・・・とりあえず、レンさんに返事、書かなきゃね。」
私は机に置いてあった手紙をもう一度見てから、どこからともなく紙を取り出して返事を書き始める。
「『レン殿。そちらの用件に乗らせて頂く旨を御報告致します。我々にとってその用件はとても魅力的。なれば我々はその用件を蹴る事は致しません。では、御返事、お待ちしております。ケイ』」
っと。こんな感じかな。
後は・・・。
「私が直接、持っていくかな。」
私は空間を歪めて時空の壁に穴を開ける。
「さて、行きますか。」
私はレンのいる世界へ入っていった。
秀作「はい、第拾惨話、投下っす!」
葵「今回は短めなんだねぇ。」
秀作「普通はこのくらいでしょ?」
葵「んー?そうかなぁ?」
秀作「さて、今回のゲストは・・・カイトです!」
カイト「やっほー!」
葵「?誰?」
秀作「ケイの部下だよ。」
葵「てことは・・・神!?」
カイト「あぁ。こんななりでも神様やらしてもらってるよ。」
葵「へ、へぇ・・・。」
秀作「さて、質問です。えっと、何何・・・・・・神はどんな仕事するんですか?だって。」
カイト「ん、基本は世界の統率、イレギュラーの矯正、及び排除。後は魂を正しく輪廻させる事かな。」
葵「へぇ。結構考えられてるんだね。」
カイト「まぁね。でも、やっぱりミスとかはあるんだよ。もともと僕達は人間から神になった奴もいるからね・・・。」
葵「え?人間でも神に?」
カイト「滅多になる事は出来ないけどね。」
秀作「さて、話の途中ですが、コラボについての話題です。」
葵「あ、そういえばするっていってたね。」
秀作「うん。今、水無月蒼次先生といつにするかを相談中です。」
葵「蒼次先生は確か・・・リアルでの知り合いなんだよね?」
秀作「うん。だからソウジ君とかレン君を出せたんだよ?」
カイト「なるほどね。」
秀作「さて・・・レン君とのコラボの伏線は出来たのかな?とりあえずこうやって少しずつコラボへ向けて活動して行こうと思うので、宜しくお願い致します。」
葵「ん、そろそろ時間かな。」
カイト「確かに。じゃ、秀作、よろしく。」
秀作「うん。では、また次回!」
葵、カイト、秀作「「「まったねー!」」」