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双刀斬姫のグレイヴロード【現在改稿作業中】  作者: 高宮秀作
第二章 極夜神属弌江派とか言う奴らが来るそうな。
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第拾壱話『深層精神世界と過去』

「ここは・・・」


気が付けば私は荒廃し、倒壊したビル群の立ち並ぶ町にいた。

周りは色を無くしたかのように灰色一色。

唯一空のみが白い。


「・・・私は・・・死んだのかな・・・。」


辺りを見渡しても倒壊したビル群以外は何も無い。

仄かに風が吹く。その風が私の髪を揺らした。


『君は力が欲しい?』



ーーシャランーー



小さな鈴の音が響く。


「え?」


いつの間にか私の目の前には女の子がいた。

真っ白のワンピースに、真っ黒のスーツの様なピッタリとした手袋。

赤いヘアピンに青の靴。そして腰には黒と白の刀が一振りずつ。


『君は守りたい?』


再度問いかけてきたその少女は、こちらに背中を向けていた。


「・・・わからない。」


私はその質問に答える。

でも・・・答えにはなっていなかった。


「私には・・・何も無い・・・。」


力も、守る方法も。


「だから、わからない。」


前世での記憶。

とっくの昔にもう忘れてしまったと思っていた記憶。








『くんな!人殺し!』


『お、俺は・・・!』


『喋んじゃねーぞ!くたばれ!』


前世で・・・俺は人を殺した。

母さんが強盗に襲われていたんだ。

そいつは拳銃を持っていた。


『さっさと金を10億寄越せ!じゃねーと全員皆殺しだ!』


その男は俺と姉ちゃんと妹を人質に取って俺の家に立て篭っていた。

男は俺の部屋に入って窓から叫んでいる。


俺の部屋には観賞用の真剣があった。

床の間に立て掛けて置いてある。

そこからの俺の行動は早かった。

男が窓から叫んでいる事をいい事に、その真剣を抜き放った。

その音で男はこちらを向いた。


『貴様・・・すぐその刀を置け!』


拳銃をこちらに向けて叫ぶ男。

俺はそいつを睨んで呟く。


『てめぇのせいで・・・てめぇが・・・母さんを脅したせいで・・・』


妹や姉が怯えている。

俺は男だ。姉や妹を守れなくてどうする?


『うぉぉぉ!』


俺は刀をもって駆け出す。


『く、くそがぁ!』


バン、バン!


男が拳銃を発砲した。

弾丸は俺の右肩、左の太腿に一発ずつ当たった。

痛い。でも、そんな痛みさえ俺は跳ね除けて男に駆けていく。

部屋の大きさは12畳。6畳間を2つくっつけたような長めの部屋だ。

その長方形の部屋を駆けてゆく。左足に被弾している為か、やけに長く感じた。


『く、くるなぁ!』


更に男が発砲した。

今度は右脚、右腕、そして頬を掠った。


『死んで・・・罪を償え!』


俺は右手にもった刀を・・・






















その男に叩きつけた。



ブッシャァァ!


『ガッ!?』


男の体が右肩から左の腰にかけて切り裂かれていた。


『ハァ・・・ハァ・・・』


俺はその場で膝をついた。だが、それがいけなかった。


バァン!


『グァァァッ!?』


拳銃とは別の音。俺の体に大量の弾丸が埋め込まれていた。

男が立ち上がって別の銃を持っていた。


『ハッ。所詮餓鬼は餓鬼ってとこか。』


その手に有るのは・・・ショットガン。

俺は右手にある刀を強く握る。


『今度こそくたばれ、餓鬼。』


ショットガンを構える男。

俺はその時、体が勝手に動いていた。

右手の刀が煌めく。


一瞬だった・・・ショットガンの銃身が半ばから切られて、男の心臓に刀が突き刺さっていた。


『ぐ・・・くそ・・・ここまでか・・・一生・・・恨んでやるからな・・・畜生・・・!』


そう言って男は力尽きた。

俺は脱力した。


人を殺した。

その事で心が一杯だった。


『あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


俺はその時、気絶してしまった。







その時から俺は神による手違いで死ぬまで、人殺しの烙印を押され続けた。







「私は力なんて要らない。守れれば・・・それで。」


私は過去の俺を見てからそういった。


『え?』


「私のせいで人を傷つけた。だから私は力なんて要らない。」


私は腰にある二振りの黒い刀をみる。


「でも・・・もし赦されるなら・・・。」


私は・・・。

ニコリと微笑んでその言葉を紡ぐ。


「少しだけ・・・強い力が欲しいな。」


その瞬間、周りのビル群が砕け、宙に浮いた。

その間も、私は笑みを消さない。

やがて・・・私と少女の二人だけの空間になった。

地面も何も無い、白と黒の世界。


『そっか。なら、私も協力しないとね。』


「え?」


真っ白い少女はこちらを向いて私の左手に手を添える。


『一時的だけど・・・ね?』


すると・・・私の左腕が、怪物の様なものになってしまった。

赤黒い、禍々しい左腕。怪物・・・と言うか龍の腕・・・と言うか・・・。


『暴走状態になるよ。でも、コントロールはできる。』


「・・・矛盾してない?」


『それは・・・まぁいいとして。ほら、行っておいで。』


私は体が軽くなるのを感じた。

周りが光り始める。


『頑張って。私の分まで。』


そこで私の意識は途切れた。















「ふっ。案外呆気ないものですね。」


謎の男は倒れたアオイを一瞥しようともせずに歩き出した。

だが、


「う・・・くぅ・・・」


「ぬ?」


アオイが立ち上がった。


「まだ息絶えてなかったのですか。では、今度こそ!」


男は大鎌を振るう。

が、


「んな!?」


アオイは()()で受け止めた。


「まさか!?お前の腕は切り落としたはず!」


アオイは俯かせていた顔を上げる。

その瞳は・・・蒼と赫に輝いていた。


「お前は絶対に・・・潰す!」


アオイが少し口調を荒げて言う。

男はその声に動揺したのか、後に下がる。


「我・・・今、力を欲す!汝、我に力を与え給へ!」


その言葉と同時にアオイの左腕に変化が起こる。

真っ黒に染まり、赤い仄かな輝きが腕を覆う。

龍のようなその腕は鱗の様に固く、禍々しい。





『この状態になったら・・・腕はもう戻らないからね?』


さり際に聞こえた言葉。それは、この力の代償だった。


「大丈夫。どの道もう腕は無いから、力が無くなれば腕も無くなるよ。」





この力の代償は腕が元に戻らなくなること。でも、アオイの左腕はもう断ち切られてしまっている。なら、一時的に生やせばどの道使い切った時に取れてしまう。つまり、デメリットを腕が切れた事で克服してしまったのだ。


「さぁ、戦いの始まりだよ。」


アオイは不敵に笑う。

まるで・・・この時を待っていたかのように。















「・・・成程。新たなる力を身につけたか。」


暗闇に双眸が一対、楽しげに浮かんでいた。


「これではあ奴では最早太刀打ちできまい。全く、厄介な。」


そう吐き捨てた男はそれでも楽しげに嗤う。


「金ヶ崎葵・・・いつかその首を落としに行ってやる。」


双眸はそう言ってスッと閉じられた。



あとに残ったのは闇のみ。

不気味な程に静かになったその空間には、あの男のいた証拠さえ、残らなかった。

高宮秀作です。

なんだか本編が適当すぎやしねーか?

って思い始めたきょうこのごろ・・・

とりあえず後書きコーナー開始しますか。



秀作「ども!高宮秀作です!」


葵「主人公のアオイです。」


秀作「今日はゲストを呼んでます。」


葵「え?誰?」


秀作「アオイはもうあった事があると思うけど。あ、この人は違う人になるか。では、どうぞ〜!」


???「おじゃましまーす。」


秀作「今日のゲストはウインドから、ソウジ君です!」


ソウジ「こんにちわ。」


葵「あら?あなたって前回出たかしら?」


ソウジ「?なんのことでしょうか?」


秀作「いや、前の話に出たでしょ?」


ソウジ「あぁ、あれは僕のアバターだよ。」


葵「え、えぇぇ!?」


秀作「まぁ、一応あの世界はゲームって事になってるんだ(ウインドの作者、水無月蒼次先生と議論した結果です)。」


葵「そ、そうなんだ。」


ソウジ「うん。まぁ遊びに使わせてもらってるんだよ。」


葵「へ、へぇ・・・。」


ソウジ「僕はアバター作って遊んでるだけなんだけどね。」


葵「あ、武器教えてよ!」


ソウジ「あ、えっと・・・確か刀だったような・・・。」


葵「へぇ。」


ソウジ「まぁ、他の物も使うけどね。」


葵「例えば?」


ソウジ「試験的に長槍とかかな。」


葵「え?そうなの?」


ソウジ「うん。案外使いやすいよ?」


葵「へぇ。私も使ってみようかなぁ・・・。」


秀作「あれ?アオイさん?もしかして・・・。」


葵「んな!?そんな訳ない!ないから!」


ソウジ「あはは!」


秀作「おっと、今日は時間が来てしまった。また次回も、双刀斬姫のグレイヴロード、」


葵、ソウジ、秀作「「「よろしくおねがいします!」」」




秀作「あ、あとケイさん!」


ケイ「なに?」


秀作「貴方にはウインドの死神局と繋がりを持つことになりました!」


ケイ「ちょっとまって、何、死神局って?」


秀作「まぁそれはウインドをご覧下さい。」


ケイ「メタいわ・・・発言がメタいわ。」




葵「ていうか作者しね!私で遊びやがって!二度と陽の光を浴びるな!」


秀作「ヒギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」





水無月蒼次先生とはリアルでの知り合いです。

もしかしたらコラボとかするかもしれません。

その辺りはいま議論中です。

おいおいまた発表しますので、お楽しみに!


あと、どうやらまだソウジ君は出てないようです。

なんだかネタばらし的なことしてるきがする・・・。


あと、感想頂けるのはいいのですが・・・あまり否定しないで下さい・・・図々しいのは百も承知なのですが・・・幾分心が弱いので・・・オブラートにお願いします!


では、また次回!

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