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双刀斬姫のグレイヴロード【現在改稿作業中】  作者: 高宮秀作
第一章 転生しましたが、ここは?
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閑話 『神界にて』

神界、極夜神属魂魄管理局(きょくやしんぞくこんぱくかんりきょく)異世界管轄本部(いせかいかんかつほんぶ)白滝(しらたき)の間。


「んー・・・流石に疲れたわね・・・。」


極夜神属千残派、魂魄管理局局長のケイはそこで事務仕事をしていた。

真っ白な空間に白い机、これまた白い社長イスの様な椅子に白い道着を着たケイ。

もう真っ白け。なにもツッコむまい。

唯一黒いのはパソコンに似た何か。


「お疲れ様。」


そう言って誰かが机にマグカップを置いた。中身はコーヒーだ。


「あら、ありがとう。貴方のお仕事なのに何で私が・・・。」


ケイは礼を言うと同時に目の前の人物に皮肉をぶちまける。


「あ、あはは・・・。返す言葉もございません(汗)」


目の前の人物は薄ら笑いを浮かべながらそう返す。

だが、語尾が若干震えていた。


「はぁ・・・もう少し勤勉にでもなったらどうなの、カイト?」


カイトと呼ばれた少年は笑みを濃くして、


「嫌です☆」


と返した。

それがイラッと来たのか、


「うぉっ!?ケ、ケイさん!?危ない!!そのカッターナイフは危ない・・・からぁ!?」


・・・カッターナイフを連続で投げ続けた。


「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい・・・元はと言えばアンタのせいアンタのせいアンタのせいアンタのせい・・・。」ブツブツ


どうやら相当頭に来た見たいで、最早自我を保っていなかった。

目からハイライトは消え、口は禍々しく引き攣り、笑顔がよもや鬼の様な状態に陥っていた。ブツブツとカイトのせいと狂った様に呟きながらカッターナイフを投げる様はもう病んでるとしか言いようがない位に酷いものだった。


「ケイさん!落ち着いて!やめ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!」


遂にカッターナイフがカイトに当たった。

この時ケイの事務室近くに居た神は、後にこう語った。

「男の悲鳴が廊下中に響き渡った。」と。





「で、カイトは何しに来たわけ?」


「この状況みて言うことそれかよ!?」


漸く元に戻ったケイが、これまた漸く復活したカイトに聞いたが、カイトは仕返しと言わんばかりに怒鳴った。


「大体、カッターナイフ投げる(やから)がどこにいるんですか!?」


その問に、ケイは黙って自分を指す。


「自分以外で言ってくださいよ!?」


・・・どうやらカイトのツッコミは今日絶好調の様だ。

先ほどからカイトのツッコミが炸裂している。


「とりあえず、何できたのさ?」


ここで真剣な顔つきになってケイが聞く。先ほどまでボケてた様な人(神です。)とは思えない切り返し。


「あぁ、この前転生させた奴居ただろ?たしか名前は・・・」


「金ヶ崎葵。」


カイトは話題を切り出したが転生させた人物を忘れていて、ケイが補足する。


「そうそう。そいつが行った世界あったろ?そこがピンチなんだ。」


「なに・・・!?」


ここまで来て漸く事の重大性に気づいたケイ。


「・・・恐らく、あの世界を狙ってるのは極夜神属の政権交代を目論む連中・・・弌江派だろう。」


カイトがそう言って近くにあったイスに腰掛け、足を組んだ。





極夜神属弌江(きょくやしんぞくいっこう)派。

それは極夜神属のなかでも過激な団体。

極夜神属異世界管轄本部の元となる千残(せんざん)派から分岐した派閥で、命令無視の多い問題児、裏切り者等が寄せ集められて作られた組織。俗に馬鹿共(ヒッピーズ)とも言われている。

もちろん、裏切り者とはいえ、改心した者のみを配属している。

組織はラルザール・ゼロを№1として、そこから連なる様にして幹部がならんでいる。

問題が案外多いので極夜神属異世界管轄本部、極夜神属千残派も手を焼いていた。

数百年前から極夜神属のトップ、極夜神を政権から引き摺り下ろす為に暗躍している。





「まさか、弌江派が・・・動き出したと言うの・・・!?」


「どうやらその様だ。警戒しといて、損はねーだろ。」


カイトはケイの言葉に頷き、警告をした。

その後、カイトは部屋を出ていった。


「・・・葵・・・知らせないと・・・。総員、厳戒令発令!界門起動準備!」


ケイは立ち上がり厳戒令と界門の起動を命令した。

他の神がイソイソと作業を開始した。


「・・・間に合って・・・!・・・葵・・・!」


ケイは神界に広がる蒼い空を見上げた。






闇の砦、最下層。


「ふふふ・・・我らが世界を取る日も近い・・・さぁ神よ、どう足掻く・・・くふふふふふふ・・・」


奇怪な声をあげてソレは笑う。

来る戦を楽しむ為に。

闇に浮かび上がった目は細められ、微かに禍々しく光っていた。



ぶいぶい!

高宮秀作です!

遅くなって申し訳ないです・・・

また不定期更新になってしまいます・・・



ケイ「それはアナタがわるいんじゃなくて?」


秀作「ずびまぜんでじだ・・・。」


カイト(ケイが本気でボッコボコにしてた・・・作者、南無阿弥陀仏。)


秀作「カイトは神なのに何故仏教!?」


カイト「なんとなく。」


秀作「なんとなく!?まぁいいや。ツッコむのめんどい。

んじゃ、また次回お会いしましょう。」


全員「「「さようなら〜〜!」」」





2016/03/30

ウインドの方と極夜神属の説明が食い違っていたので変更しました。

ケイは極夜神属所属となりました。

あと、本編で説明していない千残派ですが、

これは極夜神をNo.1とした穏健派であるという事です。

極夜神についてはそのうち本編で出そうと思います。


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