盲目の少女と狂った男
最高裁判所が爆発した。正確には、“法廷内にて爆発した”。
レンガ造りの建物は、その爆発により大きく損壊し雨風を防げるような部屋も数える程度にしか存在していない。幸いにも建物の中の人の大半が居た事務部屋は爆発に耐えたようで、怪我をしたものも少なかった。
事務部屋に居た者達“は”であるが。
爆発に巻き込まれるような場所に居た者たちは、多くの者が体中に火傷や怪我を負っていた。侍従長の傘下である医師団、看護団。さらには侍従に侍女達までもが総動員され、治療や回復魔法を施していく。怪我を負った者達には色違いの布が体中に巻きつけられ、それぞれの色に応じた場所や医師の下へと運ばれていく。
「黄色はその場で治療、赤は二等医師、青は一等医師、紫は医師長か副医師長! 紫が最優先だ! 急げ!!」
爆発による上昇気流によって雲が吹き飛ばされて現れ出た真夏の太陽の下、大声で叫ぶファンファンロ。瓦礫の上に乗って大勢の人で溢れかえる最高裁判所の広場を一望しながら叱咤した。その小柄な体を、轟々と燃え盛る炎の真っただ中に置きながら。
ファンファンロは大きく息を吐きだし、その後、火を吸い尽くさんとばかりに肺活量の限界まで息……否、炎自体を吸った。周りの瓦礫撤去をしているガタイが良い侍従達からでも、見るからに火勢は衰えていた。
いや、むしろその一帯の炎はすべて消えていた。口の端から、小さく炎を漏らしながら再び怒鳴る。
「瓦礫撤去組第六班! 次はここだ! 生存者が居ないか気を付けながらやれ!!」
「了解しました!」
ファンファンロは部下の声に頷いた後、瓦礫の山の上から飛び降り、目を細めて訝しむようにしながら辺り一帯の作業状況を確認した。そして舌打ちをし、
「自爆魔法……? 爆発した奴の魔力の残滓で、探知出来なくなってら……後は法廷内だけど……」
少年の姿をした不死鳥は軽くジャンプをすると、しぶとく残っていた自身の身長の三倍はあるであろう高さの壁を軽々と飛び越えた。そしてその壁の向こう側で彼の目の前に現れたのは、二~三メートルはあるであろう、硬質そうな光沢を持つ卵型の物体が乱立していた。
「問題はこれだよなぁ。マーキュリーのやつだろうけど……メイルに頼むか……」
「よっと……これですか。ファンファンロ」
「ちょうどいいとこに」
「あなたの部下に報告を聞いたものですから。それはさておき……“鉄壁卵殻牢岩 (ジェイルエッグウォール)”ですか……ジグルの方が良さそうですね。早く出さないと大変ですし」
ファンファンロに続くように瓦礫の山を乗り越えて、皆紅色の軍隊制服を身に纏ったメイルがやってきた。二言三言、二人は会話を交わすとメイルは自身の右手に、真っ黒な馬上槍を一本出現させた。一番近くにあった卵のような物……ではなく一個だけ歪な形をした卵型の物体の下へ行った。
メイルは卵から四歩ほど離れた場所に立つと、まず自身の周りにある瓦礫を退かした。右足を後ろに下げて腰を落とし、右腕を腰の位置にして左手を卵のような物に狙いを定めるかのように手を伸ばす。馬上槍の芯が地面と平行になったと思えば、次の瞬間その馬上槍の先端はその卵型の物体に突き刺さっていた。
「“激動振壊”」
メイルがジグルオンゼムに込められた魔法の一つを唱えた。槍が刺さったモノを触れた表面から小刻みな振動によって破壊する魔法。卵型の物体……“鉄壁卵殻牢岩”と同じ、地属性の魔法に分類される魔法。使用者によっては、その威力はワイバーンなどの鉄よりも固い龍の眷属の鱗もたやすく破壊すると言われている。
岩石でできた巨大な卵に、細かなヒビが入っていく。ヒビは時間を経るほどその面積を広げていき、卵の三分の一ほどを覆ったところでメイルが手に持った得物をさらに深く突き刺した。卵はその突き刺しと同時にヒビの入った部分を粉々に砕き、その分厚い卵の殻を破壊した。
「マーキュリーッ!」
「う……日……熱い、です……」
「おっと……これを」
歪な形をした卵から出てきたのは、全身に傷や火傷を負ったマーキュリーだった。壊されていない側の卵の殻の内側にもたれかかり、ぐったりとしながら小さく呻いた。真っ赤な自身の髪が、自身の血によってさらに赤くなっている。ファンファンロは瓦礫の山から、何らかの机の残骸であろう木の板を引っ張り出すと、日陰を作る為にマーキュリーの頭上に掲げた。そんな二人を横目に、メイルは自身の左手のひらを護身用の短剣で切り裂き、その手をマーキュリーの口元へと持って行った。
「意識があるならば……とりあえず、舐めてください。少しでも治癒力を上げておかねば」
「はい……苦ぃ……」
少しばかり焦るような調子のメイル。普段何かと色恋沙汰でライバルのような関係の二人であるが、普段は同僚同士で仲も良く、まるで姉妹のようだと言われることすらある。とはいえ、そもそも魔王と五大臣達自体が家族のように仲が良いと言われるが。
「脈は……大丈夫。とはいっても、体の傷が結構危ないし……魔王様のところへ連れて行こうか」
「ジェイル……エッグ、ウォー……ル…解除……」
メイルに抱きかかえられながら、マーキュリーがボソリと呟いた。その直後、ある程度の規則性を持って立ち並んでいた岩の卵が全てボロボロと崩壊する。
「お、おぉ……やっと出られ……な、なんだこれ……」
「ひ、被疑者が光り出したと思ったら、何かに閉じ込められて……」
「ま、マーキュリー裁判長!!」
それぞれの卵の中から満身創痍のマーキュリーと打って変わって、どこにも火傷や傷を負っていない者たちが出てきた。状況が上手く飲み込めて居ない様子で周囲をキョロキョロと見渡し、瓦礫の山や血だらけでメイルに抱えられるマーキュリーを見て顔を青くしたり気絶したりしていた。
マーキュリーが居た卵の近くに立ち並んでいた卵の中から、それぞれ出てきた六人の男女がメイル……に抱えられるマーキュリーの下へと殺到した。マーキュリーの直属の部下である、最高裁判官達である。
「なんで、御自身の安全を優先しなかったんですか!!」
「こ、こんなボロボロになってまで……」
「はいはい心配なのはわかるけど、そんなに心配なら邪魔しないで。今から魔王様のとk……医師長のとこ連れてくから」
ファンファンロに注意され渋々離れる部下達。そんな部下達が見えているわけでは無いものの、赤髪の少女はメイルの腕に包まれたまま小さく笑いかけた。そして、何か大事なことを思い出したかのように呟く。
「けいび、いんを……捕まえて……ください……」
「警備員……? お前らか! なんだか知らんけど、ちょっと来い。クロノスにつきだしてやる。痛い目見たくなかったら抵抗すんじゃねぇぞ」
マーキュリーの言葉に従い、卵に守られて無傷だった者達の中から魔法を込められた金属鎧を纏った者達を見つけた。ファンファンロは即座に飛びかかり、元々の姿が不死鳥である彼の筋力などに対抗できず、警備員たちは速攻で組み伏せられ魔法で拘束された。
「では、私達は先に行っておきます」
「りょーかい。任せたよ」
疲れたのかそれとも痛みのためか、腕の中で気絶したマーキュリーを抱えながら、メイルは壁を飛び越えてアランの元へと向かった。
◆◇◆◇◆◇
魔王城には、最上級看護室という部屋がいくつか存在する。巨大な城の東側、最もマナの濃度が高い日の出の光を体に浴びることが出来るようにと、爵位を持っていても簡単には買うことの出来ない最高の職人と最高の素材によって作られたベットが置かれた個室である。
“最上級”という言葉を冠する通りに、その部屋は要人の中の要人である者にしか使われる事は無い。貴族の中でも特に発言力を持つ大公や公爵。他国からの使者、または貴人。魔王を補佐する五人の各組織の長……五大臣などである。
そんな最上級看護室の一つに、ベットに座り包帯を身体中に巻いた少女と、その横に佇む複数人の男女の姿があった。
少女の直属の上司である魔王アランを筆頭に、警務大臣クロノス、軍務大臣メイル、経済大臣ナターシャ、政務大臣ライアー等の高等権力者。
そして侍従長ファンファンロ、医師団長、魔族国で二番目の規模である黒のマナを信奉するレガリア神殿の僧侶達の長――大主教と呼ばれる役職――からなる治療や介助のエキスパート達。
それに加えて医師団長と大主教が何者なのかと首をかしげる白髪の少女。などが赤髪の少女、法務大臣マーキュリーが座るベットを取り囲んでいた。
「ふむ……この傷はマーキュリー様の治癒力でありましたら、血を飲むことが前提ですが数日で完治するでしょう」
「血……」
「苦手かもしれませんが、我慢してくだされ……」
樹木精霊の特別変異種である高齢の医師長が、マーキュリーの包帯を外して火傷跡を見た。そして自身の髪……のような蔦に生えた年齢とは真逆のように、柔らかでしっとりとしたまるで赤ん坊の肌のような葉っぱを何枚かむしると、火傷跡にその葉を乗せてその上から包帯を巻いた。
「それでは、魔王様。皆様。私はこれにて……あとで清潔な血をお持ち致しますので、その時にもう一度参ります」
「それでは私も、失礼いたします……皆様に、黒きマナの加護があらんことを……」
「あぁ。医師長、大主教殿。それではな」
部屋にいる人物それぞれに頭を下げ、医師長と大主教は部屋に居た他の者達の後ろを通って部屋から出て行った。その後ベットの上で体を捻り、アランの方を向こうとするマーキュリーを白い髪の少女……フェアが背後から支えた。フェアの手が体に触れマーキュリーは一瞬体を強張らせたものの、自身の背後に居る人物の魔力がフェアのものである事を感知し、ホッと安堵したあと軽く会釈をした。
アランが聞いた。わずかに激情をその言葉の中に孕ませつつ。
「さて……マーキュリー。何が起きたのか話してくれるか?」
「はい……本日、行わりぇ……行われた裁判は、テロ組織のウェイマルシュの幹部であるグロースブ・デイストラクト被きょく……被告の初審、です」
「ウェイマルシュ……クロノスが捕まえたというルグリウスの黒骸軍傘下のテロ組織のことだな?」
「そうでありやす」
アランの左隣に居た、体中の青い鱗の上に紺色の警察の制服を纏ったクロノスが上司の言葉に頷いた。マーキュリーの証言を聞き逃さまいと、神妙な面持ちのまま。
「今日の、裁判は……」
☆
アランが魔王城に転移してくるより、少し前のこと。魔族国最高裁判所、法廷。
「……これより、第一回……反政府しぇ……申し訳ございません。反、政府勢力幹部、グロースブ・デイストラクト被告の、裁判を始めます」
その裁判は最高裁判官や検視官の女性や何人かの男性達が、赤い顔をして笑いを堪えているというなんとも締まらない状況で始まった。しかし、長年の間その仕事を務めてきた者達の技と言うべきか。業と言うべきか。法廷内にある一つの扉が開いた瞬間、法廷内の空気は引き締まりどんな乱れも許さないという様な、そんな雰囲気に満ちていた。
開いた扉から入って来たのは、全身に魔力を吸収する布を巻きつけられ光の無い瞳をした、茶色の羽毛に嘴と頭部に真っ赤なトサカを持つ男。コカトリオンという種族である。コカトリスという瞳で捉えた生き物を石化させる能力を持つ巨大な鶏のような魔物、それに風貌が似ている為にコカトリオンと呼ばれる。なおコカトリスは著しく知能が低く罵倒の言葉として使われることもある為、種族名改正の運動が行われていたりする。
そんなコカトリオンのグロースブは、金属鎧の男達に連れられて法廷中央の檻の中に閉じ込められた。突き飛ばされるかのように荒々しく扱われながらも、彼は一切眉を顰めたりもせずに何かをブツブツと呟いていた。
「あなたがグロースブ被告ですね?」
「…………」
「答えなさい。あなたがグロースブ・デイストラクトで会っていますね?」
「…………」
「最高裁判長……」
マーキュリーの隣に座る裁判官の女性が、助け舟を求めるように言った。その声にマーキュリーは頷き、それを見た女性が檻の傍に居た警備員に指示を出した。
「打ちなさい」
「はっ!」
警備員は腰に提げた鞭を取り出し、不自然にできた檻の隙間から鞭を入れてグロースブの背中を打った。鳥の頭である為わかりにくいが、薄手の囚人服しか身に纏って居ないためその鞭の痛さに悶絶しているようであった。しかし、そんな打撃を受けてもブツブツと何かを呟くのをやめず、何度も何度も鞭を受けることとなった。
名前すらも述べることの無い彼の頑なな態度に、法廷内は少々ざわつき始める。マーキュリーはそんな彼に疑問を持ち、普段よりも更に集中して魔力を探った。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。この五つの感覚は五感と呼ばれる。そして、一定の力量に達した戦士や魔法の素質を持った者、身体に障害を持った者などが持っていることがあるもう一つの感覚、魔力探知という第六感とも言われるものがある。
とある地方では気やオーラセンスなどとも言われるそれは、人間族の中で扱えるものが居るならば敬い、畏怖されるようなものである。一方魔族では魔法の素養の高い者が多く、長命な種族も多いためにさほど珍しい物でもない。だがそれも急激な魔力の変化、強力な魔法の発生を事前に察知できる程度のものであるが。
しかし、魔力探知という感覚は極めれば生きていくなかでこの上ない武器となる。マーキュリー・ヘクトルーンという少女は、先天的な魔術の才能に恵まれ、幼少期の不幸な事件によって失明をした。五感の中でももっとも情報量の多い視覚を失ってしまった彼女は、無意識か意識的か、視覚の代わりに魔力探知を磨きアランでさえ辿りついていない境地へと至っていた。
そのものの魔力をその者の姿形そのままに視ることが出来る。
アランでさえぼやけたようにしか感じ取ることが出来ないものの、彼女はあたかも魔力探知を視覚のように扱うことが出来た。とはいえ、精密な姿形を視るには集中力なども必要であるため、普段は誰がどこに居て、手を上げたりしなかったか程度のことを探知出来る程度に抑えているが。とことん集中すれば草木や水に始まり、加工された金属や木材などに含まれる魔力からも探知できる。色を見分けることは出来ないが。
「……何故、彼は魔力吸収の布を……つけられていないの、ですか?」
「なっ!? 本当ですか裁判長!?」
「おい警備員、どういうことかね!」
魔法吸収の布は、生物の肌が触れた場所から魔力を急激に吸収してしまうものである。異常な魔力を持つ者ならばまだしも、一般的な者ならば全身に巻かれた時点で一切の魔法も使えなくなるほど。そして、その魔力はあたかも水のごとく吸収されているため、マーキュリーから視れば空中に布が浮いているように見えているはずなのである。だが、布からは微弱な魔力しか感じ取れず、その中にいるグロースブの形に魔力の塊が見えた。
「チッ……」
誰かが舌打ちをした。法廷内にいた人々がその舌打ちが誰のものかとザワつくなか、マーキュリーは一人、グロースブの魔力の急激な変化を感じ取った。全身の魔力が心臓へと、収束していく。
心臓への収束。そのことにマーキュリーは戦慄し、焦るように言った。
「今すぐ、その小言をやめさせて! 魔法の詠唱を、です。それも、禁じゅちゅクラスの破壊魔法を……」
「禁術……!? おい、てめぇやめろコラ!!」
鞭でグロースブを打っていた警備員が、檻を開けようとガシャガシャと柵を揺らした。檻の近くにいた警備員は鍵を持っていないため、他の警備員達も殺到してガシャガシャと揺らし続けた。鍵を持っている警備員が錠を開けようとした時、グロースブがガクリと膝をつき、冷ややかに笑った。
「間抜け共め……貴様らなんぞが尋問しようなどと、付け上がらんことだな。俺は何も喋らん、だが語ってはやろう。最も雄弁に、最も雄々しく」
「……ッ!」
マーキュリーは魔法の詠唱をした。自らが使える中でも、最も防御力や耐久力に優れたものを。そんなマーキュリーの様子を見つけ、グロースブが嗤った。
「ガキの分際で、五大臣などというふざけた役職につくとは……やはり腐っている」
「……」
「まぁ、どのみちこんなふざけた世界ともサヨナラだからな。貴様らも一緒にだ」
「な、なんかやばいぞ……お前ら! 逃げろ!」
何か異常な魔力を感じ取ったのか、警備員の誰かが呟いた言葉に檻の近くに居た警備員が一斉に散開した。それと同時に、グロースブの体から眩いばかりの光が放たれた。法廷内に居た誰かがその現象に悲鳴を上げ、グロースブは苦しそうに喘ぎながらなおも語る。
「醜いだと……? 脆弱で下等な人間族共如きが! そんなふざけたことを語る人間共を滅ぼそうともせず、攻められれば守るだけなどと……臆病者の魔王が支配する王国など間違っている!!」
「ふざけるな! お前らみたいな奴らの方が「“鉄壁卵殻牢岩”、フォルベノス(彼らに)」え……?」
グロースブの言葉に反論しようとした裁判官の言葉は、詠唱を終えたマーキュリーの魔法によって遮られた。体の周りをどこからか出てきた土に覆われだしたのだ。マーキュリーの横の席にいたその裁判員の男は真っ先に卵型の物体に包まれ、波紋のようにマーキュリーの近くに居る者から包まれていった。
「……舐めやがって、お前だけなら何とかなるとでも思ったのか?」
「……思って、居な「“炎熱刃”!」うぐっ……!」
予期せぬ方向から飛んできた魔法に直撃し、火傷や裂傷を負うマーキュリー。激痛に耐えつつ誰が放った魔法なのか探ろうとしたものの、集中することが出来ず何とか警備兵の鎧を纏っていると確認することが出来たのみだった。
「無様、だな……! 所詮、貴様なんぞあの魔王の依怙贔屓でなったのだろう……くくっ」
「……戯言は、良いです。テロならば……何か、あるのでしょう」
「あぁ! 語ってやるよ、貴様もあの世に引きずり込む代償になぁ!」
「大統領……万歳!!」
「だぃ……“鉄壁卵殻牢岩”!」
グロースブは叫び声を上げながら、自らの心臓に収束させた魔力を解放して爆発した。マーキュリーは急いで自身のものを唱えたが、一瞬遅く、爆発の最初の余波と熱波を体に受けた。完全に硬化していない卵殻は衝撃などによって削られ、歪な形となったのである。
後ほど本日二話目を更新します




