君と僕の出会い<レオ目線>
初めての長文!
私に不得意なもので、途中打ち切る可能性もあります。
ご了承下さい。
それでは!よろしくお願いします!
僕はいつだってボロボロだった。
誰からも見捨てられて、苦しくて仕方なかった。
その苦しみは親のせいだった。
父は、人殺しを犯した。そして父は牢獄行き。
母は、その父をなくし、家計か辛くなり、盗みを働き、そして、自殺。
こんなクズな親が居るせいで、僕は周りから蔑んでいた。
同世代からは、いつも殴られ、蹴られて。
そのうち、僕の体は麻痺して、痛みを感じなくなった。
…………こっちの方が楽でいいのかもな。
だけど、今日のあいつらは狂っていた。
ナイフを片手にひきつった笑顔を浮かべ、歩いてきた。
本能的に、僕は危ないと思った。殺される、とも思うほどに。
「レオ君~今日はナイフであそぼーね?」
「…………ナイフはちょっとやめよーぜ?な?」
さすがに周りの仲間も止めようとした。だが、そんな声は聞こえていないらしい。
目がいかれてやがる。
ーーーー逃げなきゃ!
だが、立ち上がろうにも、足は動かず、只ひたすら、汗をかくことしか出来なかった。恐怖のあまり、声すら出なくなった。
そして、ナイフはフリオロサレタ。
ナイフは僕はの肩に突き刺さる。
肩からは血液が、服にどんどん染み付いていった。
激痛が襲うなか、あいつはもう一度、ナイフを振り下ろそうとした。
その時だった。
僕の前に一人の少女が現れ、あいつのナイフを蹴飛ばした。
ーーーーー助かった。
少女は剣をあいつに向け、言い放った。
「私はこの方のために生まれた。この方を傷つける奴は、だれで在ろうと許すまい。」
鋭い目が、あいつに突き刺さる。
そして、少女は僕にひざまずいた。
周りには人だかりができ、これ以上続けると、あいつらに不利な状況になるので、あいつらは逃げて行った。
「…………ありがとうございます」
僕がそう返すと、少女が柔らかい笑顔を浮かべ、こう言った。
「神のおおせのままに。わたくしめは此処へ参りました。貴方におつかえしましょう」
え?え?え?
僕には何の事かさっぱりだった。
一体何が起こっているんだ?
だが、
僕は今の生活が変わるのなら、なんでもいい。そう思った。
僕は、その一人の少女に、名前を尋ねた。
「君の名前は?どうして僕のところへ?」
少女は首を傾げた。
「私に名前などございません。」
その言葉に、僕は引き付けられた。
この少女は、僕と似ているのではないか、と。
この少女となら、僕は虐められることも、罵られることも、なにもかも、変えられるのではないか、と。
そうか、この少女は、神が僕にくれた゛宝゛なんだね。
「じゃあ、僕が君に名前をあげる。君の名前はリリィ。これからはリリィと名乗るといいよ。………ダメかな?」
すると少女は嬉しそうに頬を緩めた。
「……………ありがとう…ございます。」
少女は涙を流していた。そこまで喜んでくれると、こっちまで嬉しくなってしまう。
「これから、よろしくお願いします。リリィ。」
「はい。レオ様」
様はやめて欲しいと言ったが、リリィはやめることは出来ない、といい、結局やめてくれなかった。
まぁ、いい。ここから、
僕の第二の人生がはじまるんだから。