清海 彩夏
「そう。私は人造人間…高良 羅生 によって生成された。そして、人類史上最強の能力を付与してもらったんだ…」
と、彩夏は語る。
そこへ羅生が付け加える。
「それだけではない。全逆応と、もうひとつ付与した…」
そう。彩夏のもうひとつの能力のことだ。
「その能力は、うまく行けば“現実をも操作し、無かったことにしたり、物理的にも理論的にも有り得ない現象を起こす”くらいの能力…
“空間支配”だ…」
空間支配
基本的には、空間内を支配して能力を封じたり、動きを封じたりする支配的な能力。
「…だが、生身の人間には1つの能力を付与するのが限界だった。だからこそ、もしも人間に不可能ならば、人造人間なら可能だろう…。そう考え、人造人間として“清海 彩夏” を生み出した…」
実は羅生は、人体実験を重ねていた。
人体実験用に作った“試験用能力”を使い、
①どの強度まで付与できるのか
②1人の人間に、2つ能力付与できるのか
③その人への適性度の測りかた
この3つを実験した。
しかし、③に関しては、手にしたら誰にでも使えるようだったため、途中から実験を省いた。
そして分かったのだ。
①に関して。
この強度測定に“オーラ値”という概念を置いた。
(オーラ値……人間がその能力を持ったときに発する事の出来る力量の加減)
その最大値は、8,675f (フィーバー)であった。
それを測る方法を生み出し、そして機械に読み込んで、専用機器に搭載した。
それぞれの能力を複数人に付与していった。
②に関しては、1つしか出来なかった。
3人くらい実験したのだが、2つ入れた時、その人物の体内が拒絶反応を起こし、先に入れた能力源球が強制的に解除され、1つの能力を失った。
1~8,675f
その強度に関わらず、2つは持てなかった。
1人だけ、2つの能力を身体に留めかけていたのだが、そうして2つ持とうと頑張った結果、外見からは破裂したように見えなかったが、心臓が内部破裂して死に至った。
そこからは、1人1つで実験していった。
そうして分かったのは、最高オーラ値は8,675f、1人1つ付与できる。この2つ。
「…ただ、私が開発できた能力は、適性ある人物のもとへ飛んでいくように設定したんだ。しかし、そこで気づかされたのだ…。
同じ能力は、2つ作れない。
例えば、炎操作を作ったとする。
それを1つは 2,000f で、もう1つは 6,500f で作ったとする。
それを私は、同時に作ろうとしたんだが…6,500f の方だけ生成された。
少し時間をあけて 8,675f を作ろうとした。しかし、先に 6,500f で作ったために生成エラーが起きてしまい、誰一人として“誰かと同じ能力”は持てなかったのだ…
しかし、覇力だけは別枠だった…
いかなる能力を持ってる者でも、気功は、鍛えるだけで身にまとうことが出来る。
それは高良一族が共通して持っている。他の一族には、持っていた者は数少ない。
殺されてしまったが、厳堂一族は持っていた。気功術士界で最強を誇っていたからな。
だが、数年経ったある日…
世界を破壊するための組織“破壊神”が現れたんだ。
その組織は強豪の集まりで、当時のメンバーは4人だった。
それぞれにコードネームもあり、
リーダーは『バン』
サブリーダーは『ギャラ』
メンバーに『スタ』『プラネ』
常に4人で行動しており、正面から接近戦を挑んでくるのはギャラとスタ、遠距離で後方支援するのがプラネ、その統率や指揮をするのがバンだ。
…しかし、のちに正体が分かったのだ。
バンが、高良 天世
ギャラが、霧龍 鉄雄
スタが、刺神 奈那
プラネが、滝宮 亜久未
姿を見せなかったから探るのに時間かかったが、能力探知を使ったら、即予知だと分かり、それを付与したのは天世だったから、すぐにたどり着いた。
まさかだったがな…。鉄雄に関しては」
語り終えた羅生は、自らのチカラを誇示するようにオーラを解き放ち、それぞれのオーラ値を告げていく。
「泉美は、 8,592f
天世は、 8,600f
終矢は、 7,829f
バルミは、8,199f」
そこまで言ったとき、彩夏のオーラ値に絶句してしまった…
上限値は 8,675f なのだが…
「…彩夏は 10,587f …だと…!!?」
なんと、限界を超え、10,000超のオーラ値だった…!




