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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
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27/67

清海 彩夏

 

「そう。私は人造人間(クリーチャー)…高良 羅生 によって生成された。そして、人類史上最強の能力を付与してもらったんだ…」


と、彩夏は語る。

そこへ羅生(らう)が付け加える。


「それだけではない。全逆応(インフィニティ)と、もうひとつ付与した…」

そう。彩夏のもうひとつの能力のことだ。


「その能力は、うまく行けば“現実をも操作し、無かったことにしたり、物理的にも理論的にも有り得ない現象を起こす”くらいの能力…


“空間支配(シンクロプレス)”だ…」


空間支配(シンクロプレス)

基本的には、空間内を支配して能力を封じたり、動きを封じたりする支配的な能力。


「…だが、生身の人間には1つの能力を付与するのが限界だった。だからこそ、もしも人間に不可能ならば、人造人間なら可能だろう…。そう考え、人造人間(クリーチャー)として“清海 彩夏” を生み出した…」


実は羅生は、人体実験を重ねていた。

人体実験用に作った“試験用能力(テスター)”を使い、


①どの強度まで付与できるのか

②1人の人間に、2つ能力付与できるのか

③その人への適性度の測りかた


この3つを実験した。


しかし、③に関しては、手にしたら誰にでも使えるようだったため、途中から実験を省いた。

そして分かったのだ。


①に関して。

この強度測定に“オーラ値”という概念を置いた。

(オーラ値……人間がその能力を持ったときに発する事の出来る力量の加減)

その最大値は、8,675f (フィーバー)であった。


それを測る方法を生み出し、そして機械に読み込んで、専用機器に搭載した。

それぞれの能力を複数人に付与していった。



②に関しては、1つしか出来なかった。

3人くらい実験したのだが、2つ入れた時、その人物の体内が拒絶反応を起こし、先に入れた能力源球(マイトコア)が強制的に解除され、1つの能力を失った。

1~8,675f

その強度に関わらず、2つは持てなかった。


1人だけ、2つの能力を身体に留めかけていたのだが、そうして2つ持とうと頑張った結果、外見からは破裂したように見えなかったが、心臓が内部破裂して死に至った。

そこからは、1人1つで実験していった。



そうして分かったのは、最高オーラ値は8,675f、1人1つ付与できる。この2つ。



「…ただ、私が開発できた能力は、適性ある人物のもとへ飛んでいくように設定したんだ。しかし、そこで気づかされたのだ…。


同じ能力は、2つ作れない。


例えば、炎操作(バーニング)を作ったとする。

それを1つは 2,000f で、もう1つは 6,500f で作ったとする。

それを私は、同時に作ろうとしたんだが…6,500f の方だけ生成された。

少し時間をあけて 8,675f を作ろうとした。しかし、先に 6,500f で作ったために生成エラーが起きてしまい、誰一人として“誰かと同じ能力”は持てなかったのだ…


しかし、覇力(アトモス)だけは別枠だった…


いかなる能力を持ってる者でも、気功は、鍛えるだけで身にまとうことが出来る。

それは高良一族が共通して持っている。他の一族には、持っていた者は数少ない。


殺されてしまったが、厳堂(ごんどう)一族は持っていた。気功術士界で最強を誇っていたからな。


だが、数年経ったある日…

世界を破壊するための組織“破壊神(ダークマター)”が現れたんだ。

その組織は強豪の集まりで、当時のメンバーは4人だった。

それぞれにコードネームもあり、


リーダーは『バン』

サブリーダーは『ギャラ』

メンバーに『スタ』『プラネ』


常に4人で行動しており、正面から接近戦を挑んでくるのはギャラとスタ、遠距離で後方支援するのがプラネ、その統率や指揮をするのがバンだ。


…しかし、のちに正体が分かったのだ。


バンが、高良(たかよし) 天世(あまよ)

ギャラが、霧龍(きりゅう) 鉄雄(てつお)

スタが、刺神(しがみ) 奈那(なな)

プラネが、滝宮(たきみや) 亜久未(つぐみ)


姿を見せなかったから探るのに時間かかったが、能力探知(マイトサーチ)を使ったら、即予知(マルチリード)だと分かり、それを付与したのは天世だったから、すぐにたどり着いた。


まさかだったがな…。鉄雄に関しては」


語り終えた羅生は、自らのチカラを誇示するようにオーラを解き放ち、それぞれのオーラ値を告げていく。


「泉美は、 8,592f

 天世は、 8,600f

 終矢は、 7,829f

 バルミは、8,199f」


そこまで言ったとき、彩夏のオーラ値に絶句してしまった…

上限値は 8,675f なのだが…


「…彩夏は 10,587f …だと…!!?」


なんと、限界を超え、10,000超のオーラ値だった…!


 

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